理系・文系を重ねて見る光景は
中華の夢と辺境がゆえの誇り 「日本辺境論」
中国共産党の新たな指導部を選出する第19回党大会が18日、北京の人民大会堂で開幕した。習近平総書記(国家主席)は1期目の総括と今後の方針を示す活動報告で、21世紀半ばまでに「現代化した社会主義の強国を建設する」との目標を提示。「総合的な国力と国際影響力で世界をリードする国家になる」とした。中長期的な目標を示し、2期目の政権基盤を盤石にする考えだ(日経新聞)

少し前のニュースですが。
長期政権に布石をうち、果てなき中華の夢の実現にひたすら突き進むということだろうか。
さて、日本。こういう国とどう付き合い、ともに生きていくべきなのか。
日本って、どうも真正面から行きがちで、アメリカ、ロシア、中国など世界の名だたる大国と戦争したのは日本くらい!?
ここは本来の?地政学に則って、辺境に生きるってもいいぞ。
中央は華やかで憧れもするかもしれないけど、そこに立つだけではなく、立ち続けるにはそれなりの国土、パワー、能力が必要であり、また競争、場合によっては戦争にも非情に勝ち抜かなければならないのは歴史が示す通り。
であるならば、辺境にあって独自の個性をもって自由にふるまって中央の争いを斜に構えて見ている…というのが中央にとっても不気味で別途の存在感を知らしめる。まあ、極東という日本独自の表現もそういう気風を感じさせます。
いやな奴ともいえるけど、少なくとも日本は、それでも辺境がゆえの努力をたゆまず積み、世界に伍す国とはなった。
辺境ゆえのたゆまぬ努力は第一義的には他国との争いに向けられるのではなく、辺境ゆえもあって対峙することの多い自然災害(地震、噴火、台風、津波など)であり、あるいは寄り添い自然との共生への努力を先がけて示すことで、別のステージに立てればいいのになあ。
辺境を認識するのは常に中央を意識するからだ。
そして世界地図を見てもまったく日本は辺境だった。太平洋を中央とする世界地図は日本仕様だからね!?
ナウシカも辺境の地、風の谷から生まれ、グインも辺境に降り立った。

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画像は日本辺境論(内田樹/著)
日本人とは何ものか? 鍵は「辺境」にあり! 「これ以降、私たちの日本人論は、本書抜きでは語られないだろう。」養老孟司さん絶賛。 日本人とは辺境人である――「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。 日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。 丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。 読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。

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世界地図は太平洋を中心としたものを見慣れているけど、当然欧米では大西洋が中心のものとなっており、だから日本を含む東アジアはファーイーストと呼ばれ、中国でもそのまま遠東と訳すらしいけど日本では極東という。
島崎藤村が何気に使ったのが原点らしいけど、遠東とちがって極めて主体的な意味を感じさせます。
さすが聖徳太子が隋に送った国書に「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」と記した辺境の国らしい誇りの高さです(もちろん、隋の皇帝は大いに不快になった)。
ついでにいえば地球も宇宙の銀河の辺境に過ぎないけど、やはり特別の惑星なのだろう。
辺境って素晴らしい!?
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テーマ:国際政治 - ジャンル:政治・経済

コメント
この記事へのコメント
発想の転換ですよね。
こんにちは。
日本は鎖国して十分まかなっていたのですから、下手に変な世界制覇などを考えるよりも、辺境の変に目立つ国と云う道も良いと思います。
日本に戻ったら内田さんの本、探してみます!
2017/11/23(木) 08:26:20 | URL | yokoblueplanet #-[ 編集]
日本辺境論
こんにちは。

> 日本は鎖国して十分まかなっていたのですから、下手に変な世界制覇などを考えるよりも、辺境の変に目立つ国と云う道も良いと思います。

そうなんですよね。日本って国土も人口も資源的にもそこそこの規模で、さらに島国であることで自己完結出来ちゃうから、悪く言えば閉鎖的、よく言えば独自の発展を遂げたところもありますね。辺境で島国ということは国土が地続きで川なども何か国も流れ、水の問題も自己完結しない面倒なことからは解放されている。まあ、それで交渉下手、あるいは独善的になったりもする!?
「憲法九条を世界遺産」(太田光・中沢新一)というのがあったけど、究極は日本を自然をはじめ、文化や科学、経済、政治も含めて世界自然遺産・文化遺産的な存在までになっちゃえば…、こういう妄想をするのが辺境の民。
2017/11/23(木) 09:50:49 | URL | クプクプ #-[ 編集]
辺境… ある意味言い得てるような…
内田さんはいつも皮膚感覚にフィットする事を言いますね。

2017/11/26(日) 07:53:09 | URL | carmenc #-[ 編集]
内田樹教授
内田樹教授は以前「佐分利信プロジェクト」というお見合い大作戦?を勧めていて、あれも皮膚感覚だったかも。
内田先生曰く「結婚は生きるためのコストやリスクを減らすから、本来弱者のための生存戦略なのに、カネのない者同士が結婚すると下流の再生産になるという言葉を真に受けている」
2017/11/26(日) 08:14:18 | URL | クプクプ #-[ 編集]
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