理系・文系を重ねて見る光景は
藤井聡太四段 天才の推定確率 里見香奈女流5冠
藤井聡太四段がプロデビュー以来、無傷の29連勝と記録を塗り替え、大変なことになっています。
でもまあ、藤井聡太四段が言うように連勝はいつか途切れ、またいつか塗り替えられるもので、勝負の世界にいるものの必然。
といっても、この記録のすごさは最年少での14歳のプロデビュー以来という記録が重なっており、となればその29連勝という数字、その確率は奇跡的で、実力もさることながらまさに僥倖・望外というべきものかもしれない。
確率とは本来、将来起きる出来事の起きやすさを表現するもので、たとえば宝くじは発行枚数、当たりくじ枚数で当選の確率が導き出され、まず当たらないものと判断しながらもわずかな夢を買うわけですね。
一方で推定確率というのもあって、これはとりあえずと主観的な事前確率をおいて事実を積み重ね推定をより確かなものにしようとするもので、なにやら難しそうだけど、日常でも自然に人は使っているらしい。
僕はミステリーが好きで宮部みゆきの本ならたいてい持っているけど、僕にとってはまず外れがないというのも推定確率。
アマゾンなどではさらにおすすめ本まで紹介されたりするけど、これも購入歴から顧客はどんな本に関心を持っているかを推定、常にデータを集め、より正確に好みを判定しようとするもので、時には驚くべき推察力で作品を勧めてくれます。
様々なデータを見つつも経験や勘(主観)で市場や会社の状況を読んだり、積極的な働きかけも組み込むこんで意思決定するので、社長の確率論ともいうらしい。
でもあまり心の内在に踏み込まれるのはいやだし、むしろ推定を越えて思いもかけないものを見つけたほうが嬉しいかもしれないし、この良し悪しはなかなか難しい。
藤井聡太四段はAIも駆使するらしいから膨大なデータの上に天才的な勘(主観)が働くのだろうか。
もっとも僕はみそっかすだったので、たとえ膨大なデータの上に天才的な勘が加えられた最強の推定確率論でも思いもつかない事もあると思ったりもする。

kakikomi2.jpg

これは先日も紹介した古本だけど、こんな書き込み見つけたら、つい、買っちゃうじゃないですか。
突然、目の前に現れた思いもかけぬ文字、こんな偶然の動機に突き動かされることもあるのだ。
やっぱり、本屋には自分で足を運ぼうと。時には古本も開いてみようと。何の話だ。

というわけで、将棋の話に戻って、先日女流王位戦を守り、将棋女流5冠(女流名人、女流王将、女流王座、女流王位、倉敷藤花)を守ったの里見香奈さんです。
女流5冠で女子の中では圧倒的な強さは誇るものの、女流初のプロ棋士を目指す奨励会の三段リーグでは苦戦している。

倉敷藤花のタイトルを獲得したとき里見香奈は16歳の現役女子高生だった。
女流棋士の高橋和によれば、女の子は勝ちたいという気持ちが前面に出ている子と勝ち負けではなく、なんとなく差している子の二つのタイプに分かれるらしいのだが、幼少の頃出合った里見香奈は後者のタイプだったという。
彼女にどうしたら強くなれるかと問われ、「毎日、詰め将棋を解くこと」と答えた。
彼女は毎日、詰め将棋を解いたのだった。今も解いているという。
「私は常々、棋士とは勝負の世界に生きる限りその頂点を目指し、達成したもののみが存在価値を与えられると考え、自らの生き方を否定してきた。しかしいまではこう思う。人はそれぞれに役割があり、たとえ頂点に立たなくても何かしら人に影響を与え、未来に続く架け橋になることは立派な存在価値であると」(高橋和女流棋士)
天才を前にして思う孤独。天才であればまたいかほどなのか。
「ちゃんとやくそくをまもって毎日詰め将棋をといています。大会でゆうしょうもしました」と鉛筆で手紙を書き送った里見香奈ちゃんは架け橋を繋いで、なおも未踏の女性初のプロ棋士を目指す。

藤井聡太四段も詰め将棋だったなあ。
話題になるのは仕方ないけど、天才はもちろん、みんな孤独のなかにいる人たちなのだ、たぶん。
まあ、これは僕の愚者の推定確率。
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