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理系・文系を重ねて見る光景は
好奇心のタネは技術にも文化にも
NHK「ブラタモリ」で知ったのだが、山口県萩市にも反射炉があるという。
あの世界遺産で有名になった韮山反射炉ですが、萩にもあったのか。
同じくNHK「西郷どん」でも斉彬が作ったという反射炉が出てくるけど、その完成は並大抵ではない。
萩反射炉は結局、実用化されず試験炉だったらしいけど、設計図や伝聞だけで、ともかくここまで作ってしまうのがすごい。
「世界を制した日本的技術発想」(志村幸雄 著)によれば、戦国時代、種子島に火縄銃が伝来し、日本ですぐに量産できたのは高い金属加工の能力や新技術を受容する文化があったからというけど、大砲もそうであったか。
伝来しても強い興味、技術、改良・革新していく能力がなければ意味はなく、またその役割や用途、その可能性、さらには世界にはそのような未知の技術、文化などがあることを知り、受容し、世界での立ち位置も把握する力が右往左往しながらも幕末の日本にはあったのだろうなあ。

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そして、アニメ。
マンガの神様、アニメの父とも言われた手塚治虫は、もちろんディズニー作品に大きな影響を受けているけど、日本アニメ、手塚治虫のすごいところはそれを受け止め、さらに発展・加工できる基盤となる技術・文化を持ちえていたことですね。
日本のリミテッド・アニメ(従来のフル・アニメのリアルな動きに対し、動きを簡略化しセル画の枚数を減らす表現手法)はつまるところ経済的要請には基づくけど、右往左往もしながらもより良きものにしようという芸術的好奇心は止むことはなく新たな独自の表現方法も切り拓いたのだ。
そして、アトム。
アトムのようなロボットは、まさに日本の技術的能力と文化的感性の独自性が作り上げた技術的・文化的創造物の傑作なのだ。
固有の文化が固有の技術を生み、また逆に固有の技術が固有の文化を生むとするなら、両者は一体のものなのだ。
技術でも文化でもあまり経済的なもの、効率的なものばかりに偏重していると、結局ともに失うということになるかもしれないよ。
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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

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