理系・文系を重ねて見る光景は
インフルエンザのインフルエンサー
インフルエンザの大流行もようやく落ち着いてきたというのに、風邪をひいてしまった。
インフルエンザでなかったのは幸いだけど、一時は咳と鼻水がひどく、口唇ヘルペスみたいなものも出来てしまった。
まあ、大人しく家で寝ていれば治るだろうと医者にはいかなかった。
まあ、子供のころは風邪くらいではいかなかったからね。
高熱となって2、3日も休むとパイン缶かモモ缶が出て、そろそろ回復となり、「ああ、明日は学校か」とちょっと慨嘆した。
さすがにパイン缶は出なかったけど、食欲もあるし、もう大丈夫でしょう。

厚生労働省が1月26日にまとめたインフルエンザの発生状況によると、全国の推計の患者数は約283万人で、調査を始めた1999年以来最多となった。学級閉鎖や学年・学校閉鎖になった保育園、幼稚園、学校の数は、21日までの1週間で7536カ所にのぼっている。大流行のたびに言われるのが、「集団免疫」の必要性だ。いったい、どういうことだろうか?つまり、集団接種をやめて接種率が下がると、その分インフルエンザになる子どもが増えるし、逆に上がると減るのだ。
だが、子どもの集団接種をやめた影響は、学級閉鎖の増加だけにとどまらなかった。小中学生の集団接種の停止は、接種を受けた小中学生だけではなく、もっと小さい幼児やお年寄りにも影響を及ぼしていたのだった。研究によると、日本での小中学生にインフルエンザワクチンの集団接種が、年間約3万7000~4万9000人の死亡を防いでいたという。言い換えると子ども420人への接種で、死亡者が1人防いでいたということを意味する。 研究で裏付けられた、子どもへの集団接種が、社会のほかの集団にも与える影響は「間接予防効果」(集団免疫)と呼ばれ、各国のその後のインフルエンザ対策に大きな影響を与えた。一定割合の集団にワクチンを打つ取り組みを続ければ、それは接種を受けた本人や集団に免疫をつけるだけでなく、やがてその社会全体に免疫をつけることになるのだ。(錦光山雅子/ハフポスト日本版ニュースエディター)

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ふつう予防接種というと、おそらく重症化しやすい持病の持ち主や妊婦、子供というもっともな優先順位になりそうだけど、エール大学の研究グループからもこんな試算が発表されている。
それによれば、5~19歳の通学年齢の子供とその親の世代にあたる30~39歳の成人に優先接種すると、最も感染者も死者も少なくなるというのだ。
やはり老若男女などに関係なく、環境的に感染者を広げやすい人に優先接種することで、結果的に他の人も守られるということで、小中学生の集団接種の有効性を示すものですね。
日本では女、子供と揶揄されながらもいざという時には大切にされるから(たぶん)、まあ、そのあたりはいいとしても30~39歳の成人というのは女性や老人をさしおいてなんでみたいな余分な矜持も出てきそうな気もして、この施策を日本で通すのは簡単ではないかもしれない。同様の設定での各シュミレーションのなかでダントツの抑制効果らしいのだけど、心情的にはやはり目前の身体的弱者などがあれば優先を配慮してしまいそうですね。
なぜ身体的弱者を含むその人たちより、いちばん体力がありそうな30~39歳の成人となるのか、そのほうが最終的に感染者、死者が減少すると統計学上、証明されている言われても目前の弱者を差し置いてはなかなか難しい。
トリアージ 救命の優先順位だって悩める部分が多いのに、いわば病人より体力のある健康人を優先するということにもなりますからね。
この統計学というのが結構厄介で、数学的な公理や定理で求められるものではなく、科学的な推論ですからね。
データの取り扱い方、どこに統計学の起点を置こうとするのか。
微妙な意図や歪みで翻弄されてしまうのは厚労省の裁量労働制の調査の不備でも明らかで、まあ、これくらいであれば不備を見つけることも簡単だけれど、ビッグデータのAI解析ともなればもう無理でしょう。
あらゆる推論がなされ、有益な結果を導き出してもその過程の検証はもう委ねるしかない。
インフルエンザにも感染をより拡大するようなインフルエンサー(世間に大きな影響を与える人やもののこと)があり、それを見つけ出し抑え込むことは出来るのだろうか。
抑え込むことはまた新たな別の蓋を開けることになり…なんてふうに、公理じゃないから永遠の推論のモンスターになってしまうのではと…。
なに、いつもの文系の妄想ですよ。
画像は乃木坂46の「インフルエンサー」。
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テーマ:医療・病気・治療 - ジャンル:心と身体

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