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理系・文系を重ねて見る光景は
名前を奪われし者たちの寓話「anone」
あのね、話題の「Mother」、「Woman 」に続く日本テレビ、坂元裕二オリジナル脚本シリーズ「anone」です。
同じ坂元脚本のフジテレビ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」などからいちだんと詩的な作りなのだが、やはり普遍的なテーマは「名を奪われし者たち」の物語。「Mother」における「怜南」と「継美」、そして「anone」における「ハリカ」と「ハズレ」。
あるいは「明日、ママがいない」(脚本 野島伸司・松田沙也)の「ポスト」。
しかし、ああいうような施設には必ず風見鶏があったりするのだろうか。
それとも映画「シベールの日曜日」のイメージが浸透しているのか。

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「シベールの日曜日」は繰り返しの紹介したけど、戦争で記憶を失った青年と家族に見捨てられた少女との魂の触れ合いとも言うべき美しく、切なく悲しい物語。
泣かずにいられないのは少女から青年へのプレゼントで、少女は教会の屋根にある風見鶏を取って来てくれたら大切なものをあげるというのだ。
何も持たない孤児である少女の心からの青年への大切なプレゼントって何だと思いますか?
それは少女の真実の名前シベールだった。
名前は単なる記号ではなく、自分そのもので大切ものなのですね。
「Mother」、「明日、ママがいない」だけでなく、「君を知るや南の国」(ゲーテ)でも「あしながおじさん」(ウェブスター)でもNHKドラマ「わたしをみつけて」、「わたしを離さないで」(カズオ・イシグロ、TBSドラマ)でも、名前は大切なものだった。
とりわけ、親から名前をもらえなかったり、奪われた子にとって宝物のように大切なものだった。
存在そのものといってかもしれない。
まあ、「千と千尋の神隠し」「クリスタル・ドラゴン」のように名前を奪われてしまうと怖ろしいことにもなりかねませんからね。
風見鶏が象徴的に使われるのは名前も誕生日もは単なる記号ではなく、自分そのものへの道しるべなのかもしれません。
子供の名前は大切に呼んであげましょう。誕生日も忘れずに祝ってあげましょう。
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テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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