理系・文系を重ねて見る光景は
「文通」ふたたび!?
短文ならLINEで、長文ならメールで即座に要件や自分の気持ちを伝えられる現代。一方、文通が若い女性の間でブームだという。
「青少年ペンフレンドクラブ(略称:PFC)」を運営する、日本郵便によると、’16年始めに6973人だった会員数は、’17年8月1日時点では、9112人にまで増加しているそうだ。
「今でも平均毎月約200名の申し込みを受け付けています」(日本郵便)
学校で顧問教師の指導のもと、教育活動の一環、またクラブ・部活動、同好会などの形で入会する生徒も多いため、年齢構成比は10代までが28%と最も高く、男女比の方は83%で女性だ。ちなみに入会すると、会員情報誌「レターパーク」が毎月、手元に届く。「ペンパル紹介」ページに掲載された人と文通をしたい場合(国内文通のケース)は、「ペンパル紹介申込書」に加え、掲載者に送る「自己紹介の手紙」をPFC事務局に郵送、そこから相手に転送してもらう。Facebook上で瞬時に友達になれることを考えれば、どこまでもアナログな手段といえよう。
「SNS等リアルタイムに回答しなければならないコミュニケーションに疲れた方々が、肉筆の手紙に癒しを求めて、文通に回帰しているのかもしれません」(週刊SPA!編集部)

昔の雑誌には必ず文通欄があって、住所や名前はもちろん、年齢も載っていた。
今のような便利なツールはなかったけど、それらをとことん利用するというような商売っ気も悪意も何もなかった時代。
思えば家のドアもろくに鍵もかけず、窓も開け放して眠った時代。
手紙も書くまでにさまざまに悩み考え、書くときも字の下手さ加減に落ち込み、何度も書き直し、ポストに投函するときなってもなおためらい、出せば返事を待ちわび、郵便受けを覗き込む毎日。
封筒を切るにも手で破いたり、ハサミを使ったり、シャレてペーパーナイフを使ったり。
封を開ければ、その便箋に、その文字に、その言葉に心震わせる…。
まあ、そんな「ツバキ文具店」的な物語も人知れずあるというものです。

あなたは常々言っていました。字とは人生そのものであると。
私はまだこんな字しかかけません。でもこれは紛れもなく私の字です。(ツバキ文具店より)

フォントを選ぶだけの時代、人生はどうなってしまうのだろうなあ。

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作家でも昔は本に住所が載っていたのもあったな。僕のいちばん最新の記憶では「カンタン刑」(式貴士のデビュー作)に住所も電話番号も書いてあって、その後もしばらくは書いていた。
アップルから「iPhone X」も発表されてますます高機能になっていくけど、機能が付加された分、なにか人から奪われていくような気がしないでもない。

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こちらは投稿おしゃべりマガジン「ポンプ」。ペンフレンド募集でもなんでもないけど、多くの投稿者の住所がきちんと書かれていた。
場合によっては写真も載っていたからなあ。というわけで投稿ページの画像は掲載できないし、式貴士さんも今はそんなことはされていないようなので伏せました。
ネットの先駆けのような雑誌だったけど、記名でも自由で幸せな時代だったな。
効率を求めて、あらゆるものを活用する時代、その便利の代償は人にとっていちばん大切なものだったのかもしれない。
無駄や迂闊であっても緩くて豊かで自由な自分や世界のほうが心地いいかも。
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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

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