理系・文系を重ねて見る光景は
北海道の空に軌跡を描いたのは観測ロケットMOMO(モモ)ではなく…
北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ」は天候悪化で1日延期のうえで30日、自社開発した小型ロケットの打ち上げたけど、約80秒後に機体からの飛行データが受信できなくなり、機体の状態が確認できなくなったため緊急停止した。関係者によると、高度100キロの宇宙空間に到達せず、約8キロ先の海上に着水した。 民間企業が単独で開発したロケットとしては日本初となる宇宙空間への到達を目指す。国の主導で進められてきた日本の宇宙開発に、民間が本格参入する試金石として成否が注目される。 打ち上げるのは観測ロケットMOMO(モモ)。全長約10メートル、直径50センチ、重さ約1トンで液体燃料の1段式。発射から約4分後に高度100キロ以上に達し、約50キロ沖の太平洋上に着水する計画だった。(共同)

もう旧聞になるけど、ロケットは難しいよね。
日本のロケットは糸川先生のペンシルロケットに始まり、内之浦宇宙空間観測所で東大宇宙研がラムダロケットなど打ち上げていた頃もずいぶん失敗していた。

以下は再掲(一部追加)になります。
テレビ中継などがあれば、食い入るように見たけどよく発射失敗があってがっかりしたものだった。
またアメリカやソ連のロケットが垂直に打ち上げるのに、日本のロケットは傾斜角があり不思議に思ってた。
円谷ロケットでも垂直に打ちあがるのに。まあ、噴射煙などはフニャフニャと風にたなびいたりもしたけど。
米映画「遠い空の向こうに」は世界初の人工衛星スプートニクが空に描く美しい軌跡を見て、すっかりロケットの魅力に取りつかれてしまう少年達の物語だけど、当時のアメリカ南部の保守的な風土なども読み取れる佳作です。
田舎の炭鉱町に住む少年たちが夢をかなえるべく都会に出るためには、アメフトのトップ選手になって大学の奨学生になるくらいしかチャンスはなく、でなければ炭鉱で働くことくらいしかなかった。
そんな風土のなか、主人公の少年達は無理解と偏見のなかで、そしてささやかな応援のなかで全米科学コンクールでグランプリを得てチャンスをつかみ取るのだ。スプートニクの時だから1957年の頃の物語ですね。
それからほぼ10年後、日本ではラムダロケットの時代で、やはり何度も失敗していた。
一歩一歩技術を積み重ね、ようやく成功に至るのだが、それに続こうと憧れや疑問を持って、またその美しい軌道に感動して日本でもロケット少年が生まれ、今のJAXAを支えるのだろう。
北海道の田舎町であろう大樹町と、相似するような気もしますね、「遠い空の向こうに」。
ちなみに「遠い空の向こうに」の原題「October Sky」は「Rocket Boys」のアナグラム。
もちろん、少年達がスプートニクの美しい軌跡を見た空も10月で、きれいなアナグラムですね。
北海道の美しい空にも、またMOMO(モモ)の軌跡は見えるのだろうか…と思っていたら、北海道の美しい8月の空に軌跡を残し、飛んで行ったのはそんな少年たちの夢を壊すような、現実を突きつけるような北朝鮮のミサイルだった。
8月か。映画でも8月って付くのは「8月の濡れた砂」「皇帝のいない8月」などとギラギラと危険な香りがする。
「8月の狂詩曲」というのもあったなあ。

gaikan.jpg

でもまあ、今日のここは科学のロマン、未来を語る場なので。
さて、川崎重工岐阜工場(航空機関連)、航空自衛隊岐阜基地の南側に隣接する航空宇宙関連の展示施設の「かかみがはら航空宇宙科学博物館ではリニューアル期間となり、平成28年9月26日(月曜日)~平成30年3月下旬の閉館後、パワーアップして新規オープンとなるのだけど、その新たな目玉となるのが三式戦闘機「飛燕」ですね(現在、収蔵庫で「飛燕」などが限定公開中)。
「飛燕」は川崎航空機(後の川崎重工岐阜工場)で開発・製造された当時、唯一の量産型液冷戦闘機。
さらにゼロ戦でもあればより充実するけど、あれは三菱ですからね。でもこちらも大丈夫。
ゼロ戦の試作機「十二試艦上戦闘機」(実機も模型も存在せず)を三菱重工の設計資料を基に実寸大模型を新たに制作するというからね。
くわえて、アジアの博物館としては初めて米スミソニアン博物館連携協定を結び、第1弾として、4式重爆撃機『飛龍』の改良型試作機に搭載されたエンジンを借り受け、同機は終戦まで実用化されなかったもので、県によるとエンジンともども他には現存していないらしい。
また航空宇宙科学博物館と名乗る以上、宇宙関連でも新たに「ISS実験棟きぼう」や「はやぶさ2」の実寸大模型も展示、今後も宇宙技術の発展とともに収集に力が入りそうです。
また岐阜基地では最新のステルス・先進技術実証機X-2(ATD-X心神)も飛んだりもするしね。
前線に?立つような基地ではないので、いまいち一般には知名度が低いのかもしれないけど、飛行開発実験団がおかれ、珍しい機種も多いのだ。
11月19日には航空祭も開催される予定けど、きな臭くなってきて大丈夫だろうか。
科学の明るい未来、少年少女の夢や希望を育む博物館になってほしいものですが。
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テーマ:星・宇宙 - ジャンル:学問・文化・芸術

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