理系・文系を重ねて見る光景は
ねらわれた学園、ねらわれた地球
ちょっと前だけど、NHKの探検バクモンは「防犯カメラ」。まあ、監視カメラといってもいいのだが。
「世界最大手のカメラメーカーを探検、最先端の防犯カメラを目撃する! たたいても壊れない、暗闇でも撮れる、さらには“知性”も獲得? 驚くべき進化を目の当たりにする!」
と謳われていたけど、そのとおり。すごいことになっている。
今や犯罪捜査では欠かせぬ追跡アイテムだし、もう街の防犯カメラ程度でも怖ろしく精度が上がっていて、さらには顔認証から群集の正確な人数確認など留まることを知らない。
でもまあ、あの群衆における正確な人数確認は、よく祭りやデモ集会など警察発表と主催者側発表にずいぶん乖離があったことにはケリを付けますね。
セキュリティーカメラが安心・安全のために増えていき、AIにつながることで安心・安全を超えて、今想像がつかないような楽しいこととか面白いこととか、そういったことのエリアがあるのではと思っているなどと開発者たちはいうけど、AIの想像もつかないエリアって、楽しいこととか面白いに限らないだろうからね。

nerawareta.jpg

画像は映画「ねらわれた学園」より。
ジュビナイルSFで時代もあって、かなり管理社会を否定的に描くものだったけど、今は自由のようでプライバシーが守られているようで、実は管理が当たり前のように、すでに慣らされてきているのかもしれませんね。
いかに正義でも、便利なものでも過剰なるものには危険がつきまといます。
最近は商店街には多くの監視カメラが導入され、よくわからないところにもあったりするらしく、また、スマホ、GPSなどがAIにつながれば、プライバシーは奪われそうで、いずれ何らかの意図を持ちそうで怖ろしいけど、目先の安全の声に抗することは難しい。
目先の安全の積み重ねが未来の安全を担保するわけもなく、機械的に守られることに慣れきったヒトって、剥き出しの危機が訪れたとき生き残れるのだろうか。
魔術・呪術が跋扈した時代、人は呪術から逃れるため、真実の名前や血、誕生日などを個にまつわる情報を秘匿した。
不確実なものが一つでもあれば、呪術は完遂できないからだ(SF小説などやマンガの読みすぎかもしれない)。
AIが魔術を代行することはないのだろうか。
すべてをゆだねていいのだろうか。
伝統的な共同体の絆を断ち、自由を得たがゆえに、不安や孤独にさいなまれ、結局は新たな安定を求めて「権威」に縋りつく(「自由からの逃走」エーリッヒ・フロム)。
万人ことごとく自由を愛す、しかも自由を滅ぼすことを好むようなこともよくやる(ヴォルテール)

人ができることは、たとえすべてのことから守れなくても「守ってあげたい♪」という気持ちを大切に持ち続けることなのだ。
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コメント
この記事へのコメント
真実の名前
"True Name"というサイバーパンクなり損ないのSFを読みました.十何年前。インターネットに頭部の電極で直接ジャックインする社会で、「真実の名前」を知られると大変に危険だという設定でした。サーバに侵入するときのパスコードがアバターの恐竜の姿での身振りだったり、ファイアウォールが文字通り城壁に燃える壁だったりしました。"Silicon Man"というペーパーバックでは肉体を失った主人公がコンピュータの中で暮らし、幼かった息子が成人して会いに来るというエンディングでした。2000年代のコンピュータSFはもう古くなっているなあと思ったことでした。
2017/08/02(水) 22:38:35 | URL | のほすけ #-[ 編集]
真実の名前
話は変わってしまうのですが、真実の名前で思い出すのは「シベールの日曜日」。戦争で記憶を失った青年と家族に見捨てられた少女との魂の触れ合いとも言うべき美しい物語ですが、周囲の誤解で痛ましい最期となります。
何も持たない少女の心からのプレゼント、それは少女の真実の名前シベールだった。
AIにとっては名前は単なる記号かもしれないけど、名前は自分そのもので大切ものなのだ。


2017/08/02(水) 23:09:43 | URL | クプクプ #-[ 編集]
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