理系・文系を重ねて見る光景は
つボイノリオ 愛知県芸術文化選奨
今年の愛知県芸術文化選奨の発表が少し前にあったのだけど、なんとその受賞者の中につボイノリオさんがいらっしゃいましたね。
CBCの『つボイノリオの聞けば聞くほど』など、ラジオ番組での長年の功績が評価されたのだろうけれど、時は流れるのだ。
一時は放送禁止歌のキングのような存在だったのだからなあ。
今は放送禁止歌も規制(自主規制?)もゆるくなったのだろうか。

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人間、あまり真面目ばかりでは融通が利かず、社会も気詰まりになってきますからね。
こういう文化もないと多様で豊饒な文化は生まれない。長い伝統の祭でも田縣神社の豊年祭とかありますからね。
神社ではさらに身近なものに盆踊りなどもあるけれど、ここで欠かせないのが民謡やら音頭などの歌や踊りで、こういうものにもなかなか妖しいものがあったり、いわば放送禁止的な歌や世界があったりします。祭は非日常空間でもあるからね。
近田春夫が音頭には猥褻感があるといっていたけど、原初的には非日常でもあった音頭や踊りなど歌は今や日常のものですからね。
さて、音頭に欠かせない盆踊りは戦前頃まで、見知らぬ相手と性関係を持つ出会いの場であった…と記したのは「盆踊り 乱交の民俗学」(下川耿史)。

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〈盆踊り〉とは、生娘も人妻も乱舞する“乱交パーティ”だった! 日本人は、古代より性の自由を謳歌してきた。歌垣、雑魚寝、夜這い、盆踊り……。万葉の時代から近代までの民俗文化としての“乱交”の歴史。 日本最古の“乱交”の記録は、『記紀』や『風土記』の「歌垣」である。古代日本では、宮廷人から農民までの男女が、おおらかに性の自由を謳歌していた。『万葉集』にも、歌人・高橋虫麻呂の「人妻と我も交わらん、我が妻も人から誘われよ…」という歌が残る。そして、中世からは「雑魚寝」や「夜這い」、江戸時代には日本各地で「盆踊り」という形で乱交は行なわれ、明治以降も密かに続けられた。森鴎外も『ヰタ・セクスアリス』で、故郷・津和野の盆踊りでの「性的な体験」を記している。本書は、膨大な歴史文献・資料をもとに、古代より連綿と続く“民俗としての乱交”の歴史と文化をまとめた、初めての「乱交の民俗学」である…という本もあるのだ。

まあ、危険は避けなければならないけど、まったく、すべて、予定調和、監視下におかれるような現代では人間本来の活力、それは危険の察知能力も含めて失われるのではないかなあ。
全てを機械や社会に委ねてしまうのもつまらない。
それはともかく、音頭はもちろん、演歌、歌謡曲にもある種の猥褻感が隠されていたりもしますが、隠さず表現したのがつボイノリオさんなのです、ハイッ。
こちらの貢献も認めての?愛知県芸術文化選奨なら古来の伝統に沿うものなんだろうなあ。
画像は放送禁止歌のいろいろ。
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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

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