理系・文系を重ねて見る光景は
本屋大賞は恩田陸の「蜜蜂と遠雷」
少し前になるけど「そこまで言って委員会」は万引き問題もあって、万引き防止のため写真の貼り出しの有無を議論するものだった。作家の猪瀬直樹は書店、作家、ひいては文化の危機と言ってましたね。
まあ、たしかに徳間書店の出版社がツタヤの傘下に入るなどを見ると隔世の感があります。
書店の低迷には書籍の電子化、ネット通販など他にも要因はあるけど、やはり万引きの影響は大きい。
中小、零細店ではまさに死活問題。1冊盗まれれば10冊ほども売らなければ、その費用は回収できない。
やはり、よく話題となるオレオレ詐欺などの被害金額は400億円強に対し、万引きの被害金額は4000億円強のほぼ10倍なのだ。
昔のように貧しさの故などという例は、もはや幻想なのだ。
費用をかけて防犯装置を付けても万全ではないし、人を疑うような疑われるようなストレスがまた人を劣化させかねない。
これがまた人間、文化の危機なのだ。万引きが蝕むものは人そのものであり、たおやかな文化なのだ。
画像は昭和56年の関西地区の書店状況だけど、どれほど変わってしまっただろうか。

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あの京都の大手老舗書店の駸々堂も今はなく、小さくても何かしら文化の薫り高い心地よい空間はこの今も失われつつある。

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まあ、僕は名古屋ですらもなく岐阜もしくは豊橋なんだけどね。地方都市はもう様変わり。
さて、今年の本屋大賞は恩田陸の「蜜蜂と遠雷」で、なんと直木賞との初のダブル受賞。
しかも恩田さんは「夜のピクニック」でも本屋大賞を受賞していて、2回目の受賞はこれまた史上初。
分厚く、2段組というからわくわくするなあ。
それにしても本は以前はなにかしら特別なもの、という気持ちがあったけど、今やほかの商品と変わりなく並べられ、古書の価値もずいぶんと平面的になってしまった。
坂口安吾は「小説はたかが商品ではないか、そして商品に徹した魂のみが、また小説は商品ではないと言い切ることも出来るのである」と言ったけど、何の思いれもない、ただの商品になってしまうのはなあ。
ちなみに僕の通った本屋さんは各務原では大野書店、岡田書店、栄進堂、岐阜では自由書房、星野書店、大衆書房、南陽堂、豊橋では精文館、豊川堂、文泉堂あたりだったかな。
少し怪しげな古本屋さんにも通ったりした。
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