理系・文系を重ねて見る光景は
噂の真相
僕が学生の頃、ときどきサブカル系マイナー雑誌に投稿していたことは前にも書いたけど、実は一度だけ、記事として書いたことがある。あの「噂の真相」ですね。
もともとは「マスコミ評論」という雑誌の編集長をやっていた岡留安則が発行人と揉めて独立し、「噂の真相」の発行に至るのだが、
創刊準備号には読者にも支援を求めるようなことが書かれていたりした。
今では休刊(廃刊?)となってしまったけれど、そして賛否も山ほどあったけれど、マイナー系のあの雑誌があれほど売れるとは思わなかったなあ。
ぼくはすこし雑誌マニアの傾向もあって、一時いろいろなマイナー系雑誌(東京おとなクラブ、面白半分、話の特集、絶体絶命、やんろーど、ぱふ…)を読んでいたのだが、いずれも時代の波に飲み込まれていったけど、「噂の真相」のみがある意味メジャーとなった。

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掲載されたのはルポ記事。映画館に勤めているころで、宣伝も兼ねようという気もあったのだろうけれど、振り返ってみれば、あのころはまだマイナーに過ぎず、とりわけ地方都市では認知が弱く、僕の買い求める書店(地域では大手書店)ではたしか2冊しか置いてなかった。
僕のほかにもう一人しか買う奴はいなかったんだからね。宣伝効果などあるはずがない。
「地方都市2番館事情」という、名画座と言えば聞こえがいいけど、どちらかと言えばB級映画などの再映専門館で、日記調でルポしたもの。甲斐もなく、その後まもなく映画館は閉館してしまったのだけど。
まあ、だから書けてしまったのだろう。誰にもばれなかったし。
商業原稿など一度も書いたことがないし、企画を手紙で送ったら電話がかかってきて、一度のやり取りで決まってしまった。
掲載原稿もほぼ修正もなくそのまま載っていたのだった。
いくら「噂の真相」とはいえ、あの頃だったからまかり通ったのだろうなあ。
原稿料は図書券だったような気がする。
硬軟併せ持ち、真偽も不明などは今のネット記事にも似ているけど、やはり覚悟が違うのだろうなあ。
様々なところから叩かれたけど、熱狂的な支持者も多く、大手雑誌なみの豪華執筆人(筒井康隆、ナンシー関、高橋春男、筑紫哲也、本田靖春、斎藤美奈子 など)を揃えたコラムは雑誌のひとつの正当な評価でもあった。
2番館はなくなってしまったけれど、映画は娯楽としてシネコンという装置とともに復活した。
「噂の真相」も「2番館」も硬軟取り混ぜたような猥雑さがあったけど、また、今のネット記事ともシネコンともちがうよなあ。
このブログも硬軟取り混ぜたような猥雑さの香りがするのはそんな時代の背景があるからです!?

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なにしろ、あの映画館、僕の頃でも「ビートルズ」「矢沢永吉」から「ヒポクラテス」「翼は心につけて」「翔べイカロスの翼」「鯉のいる村」「ルードウィヒ」「大理石の男」「モア」、「ウルトラマン」「家なき子」、「青い体験」「ヤコペッティの残酷大陸」「女体拷問人グレタ」などまでやっていたからなあ。
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テーマ:雑誌掲載&取材 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
噂の真相、時々読んでましたよ〜、80年代後半です。 ルポ記事が採用されたことがおありなんですね! 
雑誌の見開き左右端っこに一行で書かれていた、あれを読むのが好きで(笑) 「これ、ほんまなん?!」と興味を惹く内容が書かれていたので(笑)

猥雑なものや空間がどんどんなくなっていっていくことイコール、社会の不寛容さ、不自由さを表している気がして、残念です。
2017/08/31(木) 09:30:25 | URL | マナサビイ #-[ 編集]
噂の真相
こんにちは。
一行情報ですね。あれって、「ぴあ」のハミ出し情報が始まりなのかなあ。僕は足立三愛の扉絵が好きで、時々わからないのがあって、これ誰なんだろうなあって。

> 猥雑なものや空間がどんどんなくなっていっていくことイコール、社会の不寛容さ、不自由さを表している気がして、残念です。

まったく、同感です。
2017/08/31(木) 10:20:03 | URL | クプクプ #-[ 編集]
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