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理系・文系を重ねて見る光景は
「この世界の片隅に」ある語られなかった少女の日常
TBSドラマ「この世界の片隅に」が話題です。
連ドラで戦時中を描くなんて朝ドラ以外なかなか見ないことですからね。ましてや夏。
またヒロインがあまりにのほほんとして、彼女の周りにしか目がいかなくて戦争の暗さがあまり出てこないのも珍しい。
こういう視点で描かれたものはあまりなかったような気がする。
女性にとってあまり明るい時代とは言えない明治から昭和にかけての「女学生」とはなんだったかを問う「女学校と女学生」(稲垣恭子著)は、旧制高等女学校における女学生文化、(文学少女・堕落女学生・ミッション女学生)というイメージで語られてきた言説を検討するもので文学・少女雑誌・映画・演劇・音楽・社交などの典型的な女学生文化は、少女趣味・センチメンタルと批判されながらも、一方でそれは社会の現実を相対化させ人生の意味を考えさせるものだったという。

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また作家津島祐子も「戦争前後、少女文化のより暗黒な時代さえ、皇国に燃え、あるいはブルジョアを軽蔑し、無産階級に身を投じる夢を見ながらも、軽やかな洋装・自由恋愛など少女文化は女性のなかにつかず離れずあった」と言っていて、知的でハイブロウな少女たちの言葉や歴史、ドラマはそれなりに語られ描かれてきた。
でもふつうに生きた少女たちの言葉やドラマはあまり語られもせず、描かれてもこなかったのかもしれない。
戦争が始まっても「あら、そうなの」、生活が苦しくなってもただ生きて日常の片隅に幸せを見つけるような少女もたくさんいたのかもしれないのに。
そういうものはなかなか物語にならないからなあ。「この世界の片隅に」はまさにそういうドラマなのだ。
僕は団塊の世代の少し後だけど、団塊から僕らの世代にかけても「ビートルズ世代」とカッコつけながら、実は「橋幸夫」なども聞いていたはずなのだが、「ビートルズ」は熱く語っても「橋幸夫」はあまり語らないものなあ。
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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

コメント
この記事へのコメント
こんばんは。団塊世代の私は舟木一夫さんが大好きでした。若い頃はコンサ-トに行く機会がなかったのですが、一度は生歌を聞きたいと舟木さんの還暦コンサ-トに出かけました。楽しかったですよ。
2018/07/30(月) 23:04:45 | URL | 幽村芳春 #-[ 編集]
「この世界の片隅に」ある語られなかった少女の日常
こんばんは。
兄が団塊最後の世代で橋幸夫のファンでした。僕も対抗上?舟木一夫のファンとなりましたが、アイドルなどオタクの道にそれてしまいました。「君に幸福を センチメンタル・ボーイ」なんて映画もありましたね。
2018/07/31(火) 00:32:57 | URL | クプクプ #-[ 編集]
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