理系・文系を重ねて見る光景は
生物遺伝資源大国の日本は文化遺伝資源大国
まだ、引っ越しの整理が慌ただしく、一部、以前のブログから。
海洋研究開発機構などの研究チームの調査によればバクテリアからほ乳類までの全海洋生物のうち、約14.6%が日本近海に存在するらしい。
全海洋容積で約0.9%しかない日本近海にこれだけ多様な種が存在するのは、南北に長く亜熱帯から亜寒帯までさまざまな水温や潮流があり、多様な地形、あるいは海底火山など多様な環境が広がっているからですね。
まあ、その分、自然災害も多いけれど。
全生物種でいえば、さらに世界で175万種の生物が確認されていて、多くは東南アジア、南米などに分布し、国土が南北に長く海洋にも恵まれた日本にも、やはり面積の割には多様な生物種(全生物種の5%)が存在するという。
また島国という構造のゆえに固有種の比率も高く、いわば生物遺伝資源大国なのだ。

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最近はあらゆる資源の争奪戦が激しいですが、いずれというか、すでに生物遺伝資源の重要性も大きく浮かび上がってきます。
一方で、文化の多様性には無頓着なところがありますね。
すでにグローバル化のなかで少数言語・伝統などは加速度的失われつつあり、自然科学でない分、証明の難しい文化などは余計に失われやすいのかもしれない。
もう日本でも一部のグローバル化のなかで生きる企業は社内の公用語を英語にするなど、グローバル化には対応するけど、過去から積み重ねられた独自の文化からは離脱するものですね。
でもまた、こういうグローバル企業が生物多様性の保全に熱心だったりするから複雑だ。自己矛盾からくる自己保全なのかな?
今でも文化は失われ、また新たに生まれてくるけれど、今、危機なのは世界があらゆる意味で均一化しつつあるということ。
多様さは効率の経済原理の元に捨て去られる危機にあるのだ。
こんな時代だからこそ、生物だけでなく文化などの多様性、独自性、固有性にも目を向けてほしいものですけどね。
生物遺伝資源はデータベース化出来るけど、文化の遺伝子は証明も保存も困難で、失われたらそれでおしまいなのだから。

画像は腐海の生命の謎の研究に勤しむナウシカ。
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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

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