理系・文系を重ねて見る光景は
学校図書館にも必ずある「幸福な王子」
中日新聞の日曜版に「学校図書館」の特集があって、それによれば図書標準(学級数に応じて定められた蔵書冊数)というのがあり、国から図書整備費として約470億円(2017年度)の地方財政措置が講じられているという。
もっとも自治体へは使途を問わない地方交付税として交付され、実際の予算配分は市町村に任され、図書の整備状況には大きな格差が生まれ、達成率のトップは岐阜県の98.1%、2位山梨県95.4%、3位佐賀県91.9%、東京は20位で72.5%、愛知県は25位で68.4%、下位には大阪府45位で36.4%、奈良県46位で36.1%、最下位の47位は北海道の35.2%。
財政の豊かさとも教育熱心とも地域性とも読み取れるような読み取れないような不思議なランキングではある。
でも、まあわが岐阜県が実直に図書整備に努力しているというのは確かなのだろう。

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昨日のNHK朝ドラ「ひよっこ」で乙女寮の読書家の女の子が図書室であ行から全部読んでいたと言っていたけど、以前にもNHKで上戸彩主演「十年先も君に恋して」という出来のいいSFドラマがありヒロインは編集者だったけど、やはり学生時代のエピソードとして学校の図書室の本をアイウエオ順で全部読んだと話していた。
セレクションして好きな本を読むのもいいけど、たしかに小中学校くらいのときはなんでも読んでおいたほうがいいような気もする。
こんなエピソードが繰り返し出てくるのは意外におすすめ読書法として密かに?伝承されているのかもしれないなあ。
岐阜に有名作家の多い所以はこの読書法を実践し、県もそれに応えるべく図書整備を充実させている結果かもしれない。
ところで、この「10年先も君に恋して」では「幸福な王子」(オスカー・ワイルド)のエピソードも登場するのだが、やはりNHKにはドラマ「火の魚」(室生犀星 原作 原田芳雄 尾野真千子主演)という傑作があって、こちらもヒロインは編集者で、さらに不思議な偶然なのか「幸福な王子」のエピソードが印象的に上手く使われていた。
編集者になるほど本好きにとって「幸福な王子」って特別なのだろうか。
まあ、「相棒」でも使われていたから、ミステリー的な暗喩としても魅力的な物語なのだろうなあ。

さて、岐阜県の図書館では学校史や記念誌の一部が相次いで切り取られた器物損壊される事件があり、被害の多くは大正から平成初めまでの児童生徒の集合写真が掲載されたページに集中していたという。(現在、他県にも広がっている)
きっと幸福な王子が見ているよ、泣いているよ。
画像は岐阜市立中央図書館のぎふメディアコスモス。「知の拠点」の役割を担うらしいけど、オシャレすぎてまだ行っていない。
たとえ、みすぼらしく朽ち果てようとも蔵書の一冊一冊が人々の心に耀きをもたらす場所こそ、知の、美の拠点。
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テーマ:図書館 - ジャンル:本・雑誌