理系・文系を重ねて見る光景は
火山国日本の長寿
日本の食文化は和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたほどに世界的にも有名で、寿司、天ぷら、ラーメンとさまざまにあるなかで、やはり忘れてはいけないのがうまみをもたらす「だし」の存在。
でもこれだけ評価されても「鰹節」などは簡単に輸出などはできないらしい。EUや中国では発がんのリスクがあるとされ、規制値が設定されている(日本はない)。
以前にも中国の検疫当局が日本産醤油から1キロ当たり3.15ミリグラムのヒ素が検出され、中国の基準値の6倍以上だったというニュースがあり、「え、なんで?」と思ったけど、輸出元の盛田によれば「原料の鰹節に有機ヒ素が含まれるが、体内で分解されるために健康に影響はない」との見解だった。
さらに以前には英国食品規格庁も日本産ひじきについても無機ヒ素が多く含まれ危険という報告をしていて、無機ヒ素はがんの発生リスクが高まるということらしい。

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WHOが1988年に定めた無機ヒ素のPTWI(暫定的耐容週間摂取量)の基準があり、まあ、毎日食べても基準を超すことはまずないし、むしろヒジキは食物繊維を豊富に含み、必須ミネラルも含んでいるから健康食でもある。
だいたいヒ素は自然界に存在し、他の海藻中にも含まれていて毒性の低い有機ヒ素として存在しているとされている。
日本は元来火山国だから、海にも土中にもヒ素なり水銀なりが含まれ、他国・他海域より多いのは必然ですね。
マグロなども食物連鎖の最高位にいて、日本近海で回遊するならこれらの含有量も多いのかもしれない。
ヒジキや海藻、マグロの食物連鎖の最高位は人間で、とりわけ日本人ということになるのだけど、古代からの食生活で現在世界最高の長寿国のひとつであるのも間違いなく、もし固有の耐性・免疫性がそのなかで培われたのなら、必ずしも全地球的によいとは限らなくても、また逆に世界の基準・意見に過剰に怖れることもないのかもしれない。
極寒、灼熱などの厳しい環境、あるいはなお火山ガスのある三宅島などそれぞれの暮らし、ふさわしい生活慣習、食生活があるのだろう。
やはり、地産地消が環境にも健康的にも精神的にもいちばんいいのかもしれない。
少し前の「ブラタモリ」は奄美大島だったけど、薩摩藩の圧政にも耐えて島内の産物のみの工夫で生き延びたのだという。
蘇鉄が有毒であるにもかかわらず、毒抜きを徹底し、食糧にも変え、土止め、さらには大島紬などの役にも立っていたとは。
子供たちは蘇鉄の実で運動会の玉入れをやるらしいし。すごいよ、奄美大島島民。

画像は映画「土佐の一本釣り」から。カツオがでかい。
まあ、漁法も一気にさらうようなものでなく、一本釣りなど生態系にあまり影響が出ないものがいいのだけど。
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