理系・文系を重ねて見る光景は
はったりの哲学もどき「人間は考える葦である、名前はまだない」
まあ、このブログも実はそうなのだが、大いなるはったりというか、まあ言葉だけだからね。
小説などなら言葉といっても文学に昇華されたりもするけど、ブログではなあ。
ここで紹介したはったり、哲学もどきの最たるものはなんだったろうか。
たとえば、俳句の「形而下の野や一面の曼珠沙華」!?
なにかよく意味はわからんけどすごそうではある。
あるいは、側溝に潜んで、上を歩く女性のスカート内をのぞき見ようとしたとして逮捕された男が言ったという
「生まれ変わったら道になりたい」。
精神科医の小田晋先生も「死んで生まれ変わっ たら風になりたい」と詩的、哲学たるような深遠な言葉を残されたけど、なんとまあ、道になりたいとは、さらに哲学的なような気もする。
ナルキッソスなどギリシャ神話のエピソードにもありそうじゃないですか。
昔、購読していた雑誌に「ビックリハウス」があるけど、御教訓カレンダーが好きで、これもよくわからないけどすごいなあと思ったのが、「実存が本質に先立つ不孝をお許しください」。

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ボーヴォワールの「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」の言葉がなお意味深く、深淵に惑います。
僕が考えたのは「人間は考える葦である、名前はまだない」。
人間はそよ風にも揺らぐ弱き葦に過ぎないが、考える葦である。大いなる宇宙とは比ぶべくもないけど、自らその小ささ、弱さを知る人間はそれを知らぬ無限たる宇宙よりも尊いだろう。考えるということはまず自ら名前を持ち、そしてすべてのもの、宇宙に名前を与えることさえ出来るのだ。だが、そんな人間も名前を持たなければあまたあるただ揺らぐ葦にすぎない。
どうでしょう!?どうでしょうと言われてもねえ。
でもまあ、名前をもって初めて人間になっていくのではないかと。
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テーマ:哲学/思想 - ジャンル:学問・文化・芸術

こちら、毎朝こども新聞です
まあ、原則、月・金更新なんだけどね。原則だからね。

今村雅弘復興相は13日午前の記者会見で、台風10号で被災した岩手県岩泉町を視察した際、長靴がなかったため内閣府職員に背負われて水たまりを渡った務台俊介内閣府政務官兼復興政務官について「本人の(今後の)頑張り、失地回復に期待している」と述べ、政務官を辞める必要はないとの考えを示した。また、務台氏が視察中に足下を気にしたり、つま先立ちしたりしていたとの指摘に対し、今村氏は「準備において防災靴は履いていっている」と強調。「長靴まで必要だったかどうかということについては、スタッフの対応もちょっとまずかったのではないか」と話した。(産経新聞)

「復興の邪魔に行ってるのか」などと批判を受けたというやつですね。
しかしまあ、こども新聞の記事かと思っちゃうなあ。
ここは一度、マジに政治部・社会部記者ではなく、こども新聞(西日暮里壁新聞・ニナガワ新聞、宇宙世紀ジャーナルでもいいけど)に登場願うのはどうだろうか。

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おずおずと会見場で手を上げたのは毎朝こども新聞の記者。
「毎朝こども新聞のクプクプです。僕たちは通学では運動靴、雨降りは長靴、教室では上履き、また行く場所や天候に合わせて用意してるけど、国会議員のおじさんは自分で用意はしないのですか?」
「長靴がなくて水たまりを越せない時もあるけど、おんぶなんて1年生だって恥ずかしくて言いません」
「災害地には家が流されたり、水に浸かったりして大変だから助けになるように行くんですよね?」

こどもの質問、視線に耐えられるだろうか。
ほんとうのこどもからはもっと辛辣な質問がきっと出るから怖いに違いないぞ。
国会の論戦も始まったけど、学級崩壊と言わないまでもなんだかなあ。
日本は男社会とも言われるけど、基本、オンナ・コドモの文化だからね。
とうとう政治の世界にも浸透が始まったか。でなければ、おんぶなんて発想出てきませんよ!? 
まあ、意外に世界を救うということもあるかもしれませんが。
子どものような文字しか書けない大人
G20があった中国で、安倍晋三首相がホテルに書き残した1通のメッセージが話題になっています。ホテルの人に向けたと思われる「感謝」という文字。ネット上では、「字が綺麗」「この行動は称賛すべき」など、普段の首相への評判とは違う反応に……。ホテル側も「私たちの仕事が認められ、嬉しく思います」とコメントしています。「感謝」のメッセージに対して、中国のネットユーザーから、首相への称賛の声が投稿されました。(withnews)

「字が綺麗」 「礼儀正しい」というものらしい。
やはり礼節、言葉や文字の美しさは大切ですね。
中国でも文字が乱れてきているのだろうか。
ちょっと前には子どものような文字しか書けない大人が増殖中というアメリカのニュースもあったからね。 
米人気歌手、マイリー・サイラスやジャスティン・ビーバーの手紙の手書き文字のひどいという。
有名人の「10代の自分への助言」を特集した本に掲載された2人の手書き文は乱雑で、筆記体のサインに至ってはかろうじて判読できる程度だという。
カナダの芸能記者ジャスティン・キング氏によれば、10代のスターたちの字が下手なことは業界に知れ渡っており、また30代以上の芸能人のサインはもっとずっと読みやすいらしいのだ。
米国ではほとんどの州で筆記体が必修ではなくなり、約46州は筆記体を必修としない教育課程を採用。インディアナ州は筆記体の必修を廃止し、代わってキーボード入力の習得を義務付けるという。
易しい筆記体の普及活動をしているジャン・オルセン氏は「文字を手で書くのを教えることを2年生でやめれば、2年生並みの文字しか書けない世代が出来上がり、米国もいずれ、子どものような文字しか書けない大人の国になってしまうのだろうか、独立宣言も読めなくなるのだろうか」と嘆く。
コンピューターが普及する中、筆記体は読めなくても問題はないという意見はあるらしいけど、字が汚いと中身も良くないと読み手に思われてしまうことは研究でも示されているし、米バンダービルト大学のスティーブン・グラハム教授は「字がへたな人は、思考の質までマイナスの評価をされてしまう」と警鐘を鳴らしている。

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どこの国も同じなのだなあ。
しかし、筆記体もなくし、キーボード入力の習得を義務付けるとはすごいなあ。
日本も昭和30年代の映画をみると、ほんとうに言葉遣いや書がきれいですね。
日本は文字も漢字・ひらがな・かたかな・ルビなども含めて多様で豊富で美しいのだから、大切にしないとね。
言葉の継続は文化そのものの礎だからなあ。
かくいう僕もすでに父親世代の達筆すら読みにくくなっていて、実は丸文字もさきがけだったりして。
飛燕-世界最速にかけた誇り高き情熱-かかみがはら航空宇宙科学博物館
川崎重工業といえばオートバイから航空機、鉄道、船舶までもをてがける総合エンジニアリングカンパニーですが、その同社が第二次世界大戦で活躍した三式戦闘機「飛燕」を復元し、神戸にて展示を行うと発表しました。
飛燕とは大日本帝国陸軍に所属した戦闘機で、日本の量産機としては唯一水冷エンジンを搭載したことが大きな特徴となっています。そのため空冷エンジンを搭載するゼロ戦などとは異なる流線型の機体形状となっており、その空気抵抗の少なさから良好な飛行速度を実現しました。しかし当時の日本の技術では水冷エンジンの生産/整備が難しかったことから、トラブルの多かった機種でもあったようです。また展示ではスーパーチャージャーを搭載した怪物バイクことH2R/H2との関連性から、エンジンの過給器の技術と歴史を紹介する予定です。(sorae.jp)

飛燕の展示は神戸ポートターミナル・大ホールにて、2016年10月15日土 ~ 11月3日までですが、見逃しても大丈夫。
飛燕はその後、修復を手掛けた川崎重工岐阜工場、航空自衛隊岐阜基地にほぼ隣接する「かかみがはら航空宇宙科学博物館」でリニューアル後の目玉常設展示になる予定なのですよ。
間もなく本格リニューアル期間となり、平成28年9月26日(月曜日)~平成30年3月下旬の閉館後、新規オープンとなる予定で、その新たな目玉となるのが三式戦闘機「飛燕」です。
あとはゼロ戦があれば万全ですが、あれは三菱ですからね。でもこちらも大丈夫。
なんとゼロ戦の試作機「十二試艦上戦闘機」(実機も模型も存在せず)を三菱重工の設計資料を基に実寸大模型を新たに制作するという。くわえて、アジアの博物館としては初めて米スミソニアン博物館連携協定を結び、第1弾として、4式重爆撃機『飛龍』の改良型試作機に搭載されたエンジンを借り受けた。同機は終戦まで実用化されなかったが、県によるとエンジンともども他には現存していない。

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また航空宇宙科学博物館と名乗る以上、こちらも新たに「ISS実験棟きぼう」や「はやぶさ2」の実寸大模型も展示、今後も宇宙技術の発展とともに収集に力が入りそうです。
これでいよいよ国内最大級の航空宇宙科学博物館になるらしいのだが、各務原にはもう一つ、国内最大級どころか、世界最大級の淡水魚専門の水族館もあり、こちらも水族館が置かれる河川環境楽園や周辺の研究施設等を加えると世界唯一、最大級の河川環境学習ゾーン。ここも新江ノ島水族館などを運営する江ノ島マリンコーポレーションに委託され、テネシー水族館と友好館を結び成功しているからね。
さらには隣接する航空自衛隊岐阜基地には最新のステルス・先進技術実証機X-2(ATD-X心神)も飛ぶし、 航空機マニアには知られるところ(今年の航空祭に展示予定)。
前線に?立つような基地ではないので、いまいち一般には知名度が低いのかもしれないけど、飛行開発実験団がおかれ、珍しい機種も多いのだ。
アニメ「ガラサキ」に岐阜基地の名前が登場するくらいですが(たぶん)、「自衛隊三部作」や「空飛ぶ広報室」など自衛隊オタクで知られる有川浩が最初に取材を申し込んだのは岐阜基地らしいですね。いやあ、お目が高い。
宇宙飛行士の油井亀美也さんも岐阜基地にいたし、空自、川崎、マニア集積ということで、いよいよ「かかみがはら航空宇宙科学博物館」も力が入って来た!?
極秘ですが、第1種緊急時には岐阜基地後方の三井山(岩盤の堅いチャート構造)がパカッと左右に割れ、サンダーバードよろしく秘密開発されたロボット変形機が垂直離陸し、河川環境楽園の横を流れる木曽川の川床からは水中発射型変形機が飛び、各務原市との秘密協定により、各務原全市が電磁バリヤーで覆われます(子供の頃の妄想です)。
「好きな人がいること」 「ブザー・ビート」胸キュンはどっちだ!
月・金の更新のはずですが、水曜日も悪くないってことで。
ともに月9ドラマだけど「好きな人がいること」と先日まで再放送をしていた「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」を改めて見て、やっぱり、ずいぶん演出・脚本に差があるのではないだろうか。
どちらの胸キュンの王道の恋愛ドラマであるけど、「ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜」は「恋は人を強くする」というテーマに沿って的確に人物設定、描写、また言葉のひとつひとつなどが丁寧に作られているのに対し、「好きな人がいること」は胸キュンそのものがテーマであるがごとく、物語はそのために作られていくような本末転倒な強引で無用なエピソード、描写が多くなり、返って胸キュンが損なわれてしまっているような気がしますね。
3人のイケメン兄弟の書き分けが弱く、お兄ちゃんはもっと大人だと思ったら、兄弟そろってお子様だった。
せっかくの吉田鋼太郎もほとんど意味不明だった。

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かたや、「ブザー・ビート」のキャッチコピーは「恋は人を強くする。」 で、まさに始まりは少年少女の恋であり、二人の会話といい、会話の後でのそれぞれの様子、気持ちがていねいに描写されて、まるで余韻を楽しむ感じはあだち充のようでもあり、一方で大人の男、大人の女が間に割り込めば、簡単に翻弄されてしまう苛立たしいような未熟さもよく出ている。
ただ、決して大人が悪いのではなく、結局、少年少女であるような二人の思いは大人には眩しすぎて、やがて自らの秋を知るような大人の喪失感もほどよくあって、それもまた美しい季節の始まりでもある。
そして、まっすぐな二人はやがて恋も夢も手にする。まさに「恋は人を強くする。」 のだ。
まあ、秋を知るといっても、周りの大人たちも若いのだけどね。

若い世代の感性とずいぶんずれてしまったのだろうか。
実際、「好きな人がいること」は低視聴率ながら若い世代の視聴者の支持を集め、放送後は「素敵な夏をありがとうって感じ」「胸キュンごちそうさまでした」「スキコトロスです」などの声が集まったという。
僕にとってはよほど黒島結菜版「時をかける少女」が胸キュン度は高く、最近の月9では「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」が社会性も持ち合わせて出色の出来だった。
わからんなあ、嗜好の問題か。といっても、まあ、「好きな人がいること」も最後まで見たんだけどね。
次作は海外小説から「ケインとアベル」。どうせなら古典の名作にさかのぼって「初恋」(ツルゲーネフ)「田園交響楽」(ジッド)「ピエールとリュース」(ロマン・ロラン)、「あしながおじさん」(ウェブスター)「君よ知るや南の国」(ゲーテ)など、どうでしょう。
「青い麦」(コレット)というのもあるなあ。いや、思い切って「野菊の墓」(伊藤左千夫)っていうのも。
まるで、わが青春の旺文社や学研の学習誌付録小説のラインアップだなあ。

テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

東北太平洋側に台風が上陸が予兆するか大変動
大型で強い台風10号は、30日午後6時前、岩手県大船渡市付近に上陸した。東北太平洋側に台風が上陸するのは、1951年の統計開始以来初めてのこととなる。また、8月に台風が4つ上陸したのは、1962年と並んで8月としては過去最多となった。(ウェザーマップ)

あれだけ、異常なコースで大型で強いと大きくニュースにもなっていたのに甚大な被害となりました。
また、強い台風16号が近づいているけど、コースは今のところオーソドックスですね。
自然災害は避けられないけど、進路予想はほぼ正確で減災、避難体制などはもう少しできたはずだと思う。
僕はそこそこに天気図マニアで夏の迷走台風は珍しくないけど、本州南側に沿って西に南大東島近くまで進み、その後Uターンして東北太平洋側岩手に上陸、そのまま横断して日本海に抜けるとは見たことがない。
普通は東北にやってきてもまず九州や本州に上陸し、日本海に抜けて東北に再上陸というのが多くのパターンなのだ。
はじめてのパターンでも今の気象観測をもってすれば風の強さも雨の降雨予想も十分可能だけど、やはり風の向き、地形などによる微妙な差異がもたらす経験則な積み重ねも必要で、地域の行政や住民にとっては予想の重大性も先例がないゆえに想像が追い付かなかったのかもしれない。

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地球史的な大気候変動が始まっているのだろうか。何事も初めてというのは怪しんだほうがいい。
海もいよいよ怪しくなっているのかもしれない。
今年はサンゴの白化も著しいというからね。
いずれ黒潮、親潮など海流の変化なども起きれば、気候は激変です。
現在の延長線で考えられる気候変動なのか、激変ともいうべき人類存亡に関わる地球史的な変動の始まりなのか、そろそろ考える時代を迎えつつあるのかも。地軸も少しずつずれてきているというしなあ。
画像は西村寿行の「石塊の衢」。日本列島北暖南冷説にびっくりした。

テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

AIと人類最大の敵「蚊」が手を組む悪夢
【ニューヨーク時事】米南部フロリダ州で、男女4人が蚊に刺されてジカ熱ウイルスに感染した可能性の高いことが29日、明らかになった。リック・スコット州知事が調査結果を公表した。蚊が媒介したとみられる感染例が報告されたのは、米本土で初めて。
感染したのは男性3人と女性1人で、マイアミ中心部の一角が感染地域とみられている。4人とも海外の流行地域への渡航歴や、感染者との性交渉がなかった。ただ、ウイルスに感染した蚊は、まだ発見されていない。
ジカ熱はブラジルなど中南米を中心に流行し、妊婦が感染すると新生児の小頭症の原因になるほか、神経障害のギラン・バレー症候群を引き起こす可能性もあるとされる。米疾病対策センター(CDC)によると、米本土とハワイでは27日時点で1658件の症例が確認されているが、ほとんどが海外での感染とされている。

少し旧聞なニュースだけど、その後もシンガポールなどで感染が広がるなど不気味な状況が続きます。
とりあえずはパンデミックにはならなくても、ひたひたと危機は迫りつつあるのかもしれない。

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ところで、マイクロソフトが蚊退治に乗り出すというニュースを聞いたとき、ちょっと奇異に思ったけど、まあ、人類最大の敵ともいわれる蚊だからね。
ビジネス的にはもちろん人道的にも評価されるから戦略的には正しく、こういう観点から挑戦となったのだろうか。
世界最強と目された韓国のイ・セドル九段に圧勝してしまったディープマインドのアルファ碁の「思わざる手」を思わせますね。
そんなことはまず誰も思いつかないなか、いかにもAI(人工知能)的なものなら眼をつけそうな発想のような気がする。
人類最大の敵の一つである戦争では「戦争屋」とも言われイメージが悪いけど、蚊であるなら人類正義の戦い!?で、待ち望まれた戦い。本来のIT事業にも有益に働くにちがいない。
ポケモンGOが大ヒットして関連企業の株価が乱高下するけど、任天堂はもともと花札などの日本の遊びの伝統産業だった。
遊びもまた永遠の産業だものね。
日本で蚊退治といえば、金鳥、あるいはアース製薬ですかね。はたまた蚊帳のメーカーか。
金鳥もアースも奇妙なCMで知られるけど、こうして考えてみれば、実は人類最大の敵に向かう凄い会社なのだ。
いずれIT企業などの参入が相次ぎ、老舗である金鳥などが大化けする日が来るかもなあ。
そして、最大の悪夢はAIと蚊が手を組むこと。まさか、そんなことにはとは思うけど油断はできない。
いかにもAIが思いつきそうな悪手のような気もするのだ。
やっぱり、蚊退治は金鳥に任せたほうがいいかもしれない。
いや、いつもの妄想ですよ。
測れないものは管理できない
原子力規制委員会は31日、原発の廃炉で出る放射性廃棄物のうち、原子炉の制御棒など放射能レベルが比較的高い廃棄物(L1)の処分の基本方針を決定した。地震や火山の影響を受けにくい場所で70メートルより深い地中に埋め、電力会社に300~400年間管理させる。その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する。これで、放射能レベルの高いものから低いものまで放射性廃棄物の処分方針が出そろった。規制委はL1について、コンクリートなどで覆って70メートルより深い岩盤内に少なくとも10万年間は埋める必要があると結論づけた。電力会社が管理する期間については「数万年とするのは現実的でない」として、300~400年間とした。その後は、国が立ち入りや掘削がされないように対策を取るとした。(朝日新聞デジタル)

あのね、300~400年間っていうのは現実的か?15代続いた江戸時代を越えるのだよ。
先日も東京電力福島第1原発事故に伴う住宅除染で出た除去土壌の現場保管について、福島市が埋設位置の寸法を正確に記した見取り図を住宅所有者に配布せず、除染後に新築された住居の下から汚染土壌が見つかるトラブルがあったと報道があったばかりなのに。

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わずか5年前のあれほどの重大事がかように扱われるのだからね。300~400年後のおそらくまったく体制も変わるなか、それらの約束事が真摯にそのまま引き継がれている保証などどこにもない。
保険で300年に渡るものがないように(たいていはその間に大災害や戦争でリセットされる)、そんな当てのない夢のようなものには意味がないと考えるのが普通なのだ。
それに実際は10万年の管理が必要なのだからね。
僕は原発を必ずしも否定するものではないけど、原発は現在の科学技術では万全とはいえない部分が明確にあり、多くを頼るようなリスクは避けなければならず、少なくとも地震・噴火・津波・巨大台風などの自然災害大国の日本では、リスクが高すぎ、それに見合った費用もかけねばならず、その分コストも上がり向かないのだ。
それでも僕は科学の明るい未来を信じるものであるからなお原子力の未来も信じたいけど、半減期がどうにもならぬ。
あれは人類の歴史を越えている。
測れないものは管理できない。ゴジラが管理できないように。
SMAPを測るな
数理経済学者の宮本勝浩・関西大名誉教授が20日、SMAP解散に伴う損失を年間約636億円と算出した。「SMAPはファンの層が広い国民的アイドル。解散は日本経済の大きな損失」と説明。ファンによる購買運動については「一時的なもの」として、経済効果は「せいぜい数億円くらい」と分析した。(デイリースポーツ)

どうもこの経済的損失というのが信用できないなあ。
ほら、ほかにもよくあるでしょう。「エヴァンゲリオン」の経済効果は1500億円とか。
たしかに一つの指標ではあるけれど、測れないものをむりやり計数化しているような気がする。

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どうも「ことの本質」ではなく、指標ばかりに目が行くようでうさんくさいのだ。
測ろうとするなら、「ことの本質」がもたらすものだろろうけれど、そんなものは測れない。
以前に菅元首相が「最小不幸社会」の実現というのを提唱していて、けっこう違和感があった。
国家そのものは現実だけど、人の幸不幸は社会現象としても現れるけど、人の内実でもあって指数として捉えるのは無理なのではないか。
それでも捉えようとすれば、どこかいびつになり、知らず知らず社会を歪めていくものにもなりかねない。
そんなもので「最小不幸社会」の実現といわれても…。
「測れるものは必ず管理される」らしいけど、「測れない」ものまで管理されるのはなあ。
SMAPを測るな。SMAPは測れない。

その花を咲かせることだけに一生懸命になればいい
秋となって、ブログは月・金更新です
特に何かあったわけではないけれど、現在、2日に1度のブログの更新を今後、原則週2回、月曜・金曜の更新とします。
まあ、タイムリーな特に話題を扱うわけでもないし、現在のペースでは量・質ともに維持するには少しきつくなってきたこともあり、長く続けるためにはとりあえずはこのくらいのペースがいいのではないかと。
今でも時おり再編集して再掲したり、話題が重複したりもしますからね。
まあ、閑話休題みたいな短文なものは挟み込むかもしれませんが。
さて、これも一部再掲ですが、仏文学者の鹿島茂によると「世は〆切り」と言ったのは故・山本夏彦。
そして、少なくとも自分に関してはこれほど真実を衝いた言葉はないといいます。
たしかに「世は〆切り」というがごとく、どんな人も「〆切り」あるいは「区切り」がないとなかなか動かない。
一日の終わり、週末、月末、年度末、幼年、少年、青年、壮年、老年、そして人生の終末…などありとあらゆるものに「〆切り」はあるのだ。学生も輝く夏休みは終わり、秋が来る。

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「〆切り」がなければ人は毎日をだらだらと過ごしてしまいますね。
ゆえに鹿島さんに言わせれば「〆切り汝を玉にする」ばかりでなく、不可能を可能とし、無から有を生じせしめる、魔法の杖ということになるのだ。
僕のこのブログにとっては月曜・金曜が〆切りとなり、我を玉としてくれるだろうか、あるいは不可能を可能とし、無から有を生じせしめる、魔法の杖ということになるだろうか…なんてね。
シンクロナイズドスイミングの井村コーチはわずか2年のコーチ復帰でリオ・オリンピックで銅メダルを獲得した。
まさにこのわずかな〆切りでは強引な手法をもっても、銅メダルが目一杯というかすごいわけだけど、東京という新たな〆切りにはどんな成果をもたらしてくれるだろうか。
はたして各競技に東京オリンピックという〆切りは不可能を可能とし、無から有を生じせしめる、魔法の杖となるだろうか。
一方、行政の〆切りのほうは有から無なんて虚しいことにならぬように。これもまた使い方次第の魔法の杖なのだ。

  秋の歌

やがて冷たく暗い季節がやってくる 短かった夏の光よ さらば
はや中庭の敷石の上では 薪の燃えさしが音を立てて崩れ落ちる…

秋となっても続きます。よろしくお願いいたします。
対立軸がない現代は教養・文化や思想の、精神の危機
戦後最大の震災は日本人の価値観を変えてしまったのか。
米ソ冷戦体制の崩壊、インターネットによる情報の普遍化・共有化のなかで、東日本大震災は日本人の価値観を大きく変えるものとなった。
評論家 呉智英氏の解説が分かりやすい。
戦後、日本は保守と革新が車の両輪になり、うまく回ってきた。革新が理念や理想を唱え、保守が現実路線から補正する。その逆に保守が資本主義を進め、革新が弱者対策など社会保障を引き出す。だが、両者の対立軸は震災で完全になくなった。具体的には自衛隊の救援活動を見て、これまで「戦争屋」などど批判してきた人たちが「帰れ」と言えない。日米安保の問題も、核ミサイルの可能性のある原子力空母が被災地に来ても、抗議デモが起きない。天皇はかつてない規模で被災地を回ったが、この巡幸に過激派すら何も言わない。大震災の前では、彼らの言ってきたことはいかに空理空論だったかが分かった。また、東北の惨状を見てニートとかオタクとか、そんな浮ついたことも言ってられない。

その通りだなあと思っていたけど、東日本大震災から5年も経つとそんな意識の風化もぞろぞろ。
米ソ冷戦体制の崩壊、インターネットによる情報の普遍化・共有化は人類の希望でもあったはずだけど、ISなどもっと厄介者生み出したように対立軸がない時代は、教養・文化や思想の、精神の危機でもあるという。

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以前に日経新聞(夕刊)には戦後日本のカリスマ思想家入門高座というのが連載されていて、保守知識人といわれた福田恆存の教養論がいいですね。
「教養とは節度である」といいながらも、教養は控える力だけでなく、他者に自己の意思を押し出す力でもあるとし、声高に迫る品のない自己主張は相手を動かすことは出来ない。自己満足に過ぎないことが多く、教養のある人だけが節度を持った自己主張が出来る。武器となるのがユーモアである。ユーモアは「その人の教養を物語り、真面目は腐ったり、堕落しやすいが、冗談(演技)は腐らない」と。
たしかに正論であればあるほど声高になったりするけど、意外に人は動かないし、真面目もなかなか長続きしなかったりしますが、ユーモアは人を癒す。
右も左も最近は声高な人が多いような気がするなあ。ユーモアは右に分がありますかね。

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血液型は日本人の大好きなファンタジー
またぞろ、効果も妖しげな水素水などが人気らしいけれど、エセ科学はいつまでたってもなくならないなあ。
人間の心のスパイスか。
まあ、占いの類や挨拶代わりのネタと割り切ればどうということはないけど、まこしやかに日常に入り込み、気づかないまま影響され、蝕まれるつつような不気味さはありますね。

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とりあえず、罪がなさそうなのが血液型。
欧米ではまったくといっていいほど見られない血液型信仰が日本で定着したのは初対面の人と会話をする際、学歴や年齢に比べて血液型が当たり障わりがなかったということもあったという。
人によっては意外と盛り上がったりもするからね。
小林信彦は血液型に興味があり、「B型の品格」「女優はB型」などという本も書いています。
とりわけB型信仰が強いのはお気に入りの若手女優 綾瀬はるか、堀北真希、仲里依紗がいずれもB型で、森繁、渥美清、横山やすしなど、ちょっと気になる変な人が多いからだろうなあ。
さて、その血液型について野村監督は小林信彦に向かってこう言った。
「俺と金田と長嶋にいったいどこに共通点があるんだ」
ぼくなど思わず、「ははあ、なるほど。たしかに野村監督とはねえ…」とうなづきそうになるのだが、さすがは小林御大。
「自己中なのがそっくりだよ」
あはは、これくらいのネタにしてもらえればねえ。
ちなみに日本の首相は圧倒的にO型が多く、B型の田中角栄は異色。
まあ、本当は新潟なんだけど。なんてのもあったな。

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荒木一郎 それは誰にも あるような ただの季節の かわりめの頃
NHK「思い出のメロディ」を見ていたら、なんと荒木一郎が出てきた。
歌ったのはやはり「空に星があるように」で本人の作詞作曲による名曲。
しかし、なんで出てきたのかなあと思うほどに孤高が漂います。
ある種の天才が持つ孤高というか。
日活ロマンポルノ「白き指の戯れ」にも主演していますね。
当時、全共闘後の青年たちが挫折を抱えて、雑誌・映画などサブカルに場所を移していたこともあって、ロマンポルノには多くの才能が集まった。
まあ、テーマ性だろうがアナーキーだろうが裸さえあれば、表現としては自由な空間だったのだ。
それでもやはり、屈折はあったのだろうか。

♪それは誰にも あるような ただの季節の かわりめの頃

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僕は映画ポスターのコレクターでもあったけど、なかには成人映画のポスターもあって、出演者を見ていると大杉漣、風間杜夫など知られた名前も出てきて少しびっくり人もします。
桃井かおりだって「エロスは甘き香り」というのがありますからね。
「白き指の戯れ」は主演に荒木一郎、監督 村川透、脚本 神代辰巳など才能に溢れた顔ぶれですね。
やるせない青春を描いた名作でロマンポルノである必要はなかったのだけど、ロマンポルノだから成立したのかもしれない。

さて、生誕45周年を迎えた成人映画「日活ロマンポルノ」のリブート(再起動)プロジェクトの新作メガホンをとるのは塩田明彦監督をはじめ、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲という日本映画界を代表する若手監督が結集し、新たな“ロマンとエロス”となりますか。

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