理系・文系を重ねて見る光景は
テロは感染する
ニューヨークの航空機テロも衝撃だったけど、フランスニースのトラックテロも衝撃で、こんな身近なものでも大量殺戮ができるのだ。
もう、こんな日常にあるものでされたら、対応はほとんど無理。
日常にあるものは取り上げることはできず、凶器にされたらもう不可能に近い。
現にフランスは非常警戒態勢を敷いていたのだ。
戦国の時代を経て豊臣秀吉は刀狩りをしたけど、「刀狩り」(藤木久志著)によれば、刀狩りは農民の武装解除を狙ったものではなく、武士と農民の身分の区別を明確化するのが最大の目的で、例えば祭事の折には刀も返していたのだという。
さらにはもっと殺傷能力の高い猟師鉄砲は刀狩りの対象でもなく、支配者側の鉄砲を上回っていた。
農民は大量の武器を持っていたのだ。
とすればなぜ一揆のなかでそれらの大量に保有する武器を使わなかったのか。
人を殺傷するものとして思いもよらなかったし、自ら封印することによって武家・農民双方の最低限の平和的合意が確保されていたという。
それが今や武器でもない飛行機や自動車、あるいは人間そのものを使うのだ。
本来、人にとって包丁やハサミは生きるため、豊かにするための道具で凶器ではない。
ただ、人を離れてモノとしてみるようなことがあればたちどころに凶器ににもなりうるのだ。
映画「リング」のようにオウムやISは映像を通して、それらも人を離れた「モノ」としての存在でもあり得ることを世界中に菌をばらまくように知らしめた。

44627913.jpg

もはや保菌者というべき僕たちはなにかのきっかけで、誰もがいつでも発症するのかもしれず、人であることの幸せをを思い、自らに巣食ったかもしれない菌を封印しなければならない。
AI(人工知能)も心配だ。AIに武器としての刀剣と豊かに生きるための包丁やハサミが区別できるのだろうか。
定義づけしても、テロのようにあっという間に、その定義はひっくり返され、上書きされるのかもしれないのだ。
それでも希望を科学を人を未来を信じて。
スポンサーサイト
「ぶっつけワイド」が期間限定で復活!
この夏、ひょんなことから東海ラジオのレジェンド番組「ぶっつけワイド」が期間限定で復活!
ひょんなこととは例の「宮地佑紀生の聞いてみや~ち」本番中の宮地佑紀生の傷害事件での打ち切りによるもの。
森本レオやつぼイノリオなどの舌禍事件による降板などはあるけど、暴力事件は聞いたことがない。
長く続いてパーソナルな空間と勘違いしてしまったのだろうか。まあ、パーソナルな空間でもいけないけど。
ラジオはほかのメディアと違ってかなり身近な存在で、深夜ラジオなどは典型でしたね。

sinnyahousou.jpg

パーソナリティは往年の人気コンビ松原敬生・蟹江篤子をメインに佐田玲子も参加。
佐田玲子は蟹江篤子とさだまさしの関係もあるのかなあ。
蟹江篤子とさだまさしというのは蟹江篤子がグレープの「精霊流し」をミッドナイト東海で毎回、繰り返し紹介し、名古屋から大ヒットとなったという謂れがあるのだ。
さだまさしは感謝を忘れず、NHK『名古屋から生放送! 秋の夜長もさだまさし』で、観覧に来ていた蟹江篤子を見つけると、ステージに引っ張り上げた。民放の局アナだからね。
ラジオはこういう身近さ、ハードルの低さもあるのだが、いちばん悪いほうに出てしまったなあ、宮地佑紀生。
それでもやっぱり、ラジオは聞き逃せない。
画像は1980年代のオールナイトニッポン。すごいメンツだよなあ。

テーマ:ラジオ - ジャンル:テレビ・ラジオ

訃報 大橋巨泉 昭和のエートスたち
「11PM」などの人気番組の司会者として活躍し、がんで闘病していたタレント、大橋巨泉さんが12日午後9時29分、急性呼吸不全のため死去していたことが20日、分かった。82歳だった。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻、寿々子(すずこ)さん。後日、「しのぶ会」を開く予定。東京都出身。早稲田大学在学中から、当時、ブームだったモダンジャズ・コンサートの司会者として活躍。大学時代は俳人としても活動し、芸名は当時の俳号から取った。
大学中退後、ジャズ評論家や放送作家を経て、テレビ司会者に転身。「巨泉・前武のゲバゲバ90分!」「11PM」「クイズダービー」「世界まるごとHOWマッチ」などの司会を務め、軽妙な弁舌で人気を集めた。「はっぱふみふみ」などの流行語も生んだ。(産経新聞)

永さんに続いて巨泉さんです。
先日は『黒柳 徹子だけが知っている THEテレビ伝説60年史』をやっていて、すごく面白かったけど、また徹子さんと同時代を築いた人が亡くなって、寂しいだろうなあ。
でもまあ、この時代を生きた人は苦労や悲しみも抱えながらも、また戦後の希望、未来を信じられた昭和のエートス。
心残りがあってもあっぱれで幸せだったのだと思う。
僕なんかは「11PM」なんかで翻弄された口ですけどね。
家族にばれないようにどきどきしながら「11PM」を見ていたのを思い出す。
スウェーデン、フリーセックスなど、さまざまに情報というか幻想をくれたものです。
この映画のキャッチコピーを見たときは、やはり、同じような奴がいるのだと少し安心して、感心した。
「スウェーデンにいけば、童貞なんかサヨナラさ」ですからね。

58734056.jpg

映画「パッチギ」でもスウェーデン幻想の青年が出てきたからけっこう浸透していたのだろう。
深夜テレビ、深夜ラジオと共鳴していた青春で、面白い時代だった。
ネットの時代も面白いけど、翻弄のされ方がわかりにくくなって少し嫌な、不気味な感じもします。
もう、昭和のエートスの多くもいなくなった。
平成の時代に新たなエートスは生まれるだろうか。
訃報 どんなつらくても明日への希望とおいしいご飯を信じた永六輔
「乾パンでと水で持つのは二日、カップめんで持つのは五日、一週間過ぎたらうまい食事をとらないと、精神的にも苦しくなる」」(精神科医 中井久夫)。なるほどなあ。
東日本大震災の被災者たちのことだけど、たしかに栄養学的には、あるいはご本人たち大丈夫というのかもしれないけど、人間が生きるというの簡単ではないのだ。
そういう人々に単に物理的な線引きだけで説明するのはなあ。
たしかに行政はどこかで線引きせざるをえないけど、その前に気持ちだよ、偽りのない明日への希望の行程表だよ。
それは逆に言えば、どんなつらくても明日への希望とおいしいご飯(小説や音楽、あるいは恋する女の子など)があれば、人は生きられる。切り開いても行けるのだろう。
「どんなに悲しくても、むしろそんな時こそおしゃれしたいって思えば…きっとほら、明日はもっと明るくしてやろうって思えるんじゃないかしら?」と「とと姉ちゃん」で綾さんが言っていましたからね。

355x500-2011110100012.jpg

永六輔さんも亡くなってしまったけれど、永さんの歌はすべて心豊かな明日を信じる歌でもあった。
歌を通してそういうことを教えてくれた人ですね。
そんな永さんはラジオ愛が半端ないのだけど、そのラジオでも一度死んでいる。
「パックイン・ミュージック」の日曜担当だった永六輔はニューギニア旅行に出かけ、なんと奥深くに分け入り原住民に襲われて食べられてしまったというのだ。
「パックイン・ミュージック」では続々と友人たちの追悼の言葉が読まれた。
読んだのは安藤鶴雄、渥美清、下重暁子、大橋巨泉、いずみたく、松村達雄、黒柳徹子、松任谷国子、山本直純、小松左京の10人。番組の後半に永六輔が登場し、嘘だとわかるのだが局には抗議が殺到した。仕掛けたのは「話の特集」の矢崎泰久。
「トットテレビ」でもよく見た人たちですね。
永さんは左派系文化人ともいわれるけど、いろいろ合わせ持った人であり、時にはこんな人を食ったようなことを嬉々としてやるような人でもある。右左の線引きにもたいした意味はない。
訃報 鳩山邦夫元法務大臣 蝶を愛する人の山脈は果てしなく続く
総務相や法相などを歴任した自民党の鳩山邦夫衆院議員がお亡くなりになりましたね。
ニュースでも見たのだけど、ずいぶん、恰幅がよかったはずだけど、やはり、ずいぶん痩せた印象だった。
「僕は日本で十指に入る蝶の研究家なんだよ」と力説してて、内心は政治家よりこちらのほうで評価されたほうが嬉しかったのかもしれない。
去年、NHKBSプレミアムで山と蝶に魅せられた写真家 田淵行男の人生を描くドキュメンタリードラマ「蝶の山脈」というのがあったけど、きっと熱心に見たのだろうなあ。
ということで、哀悼の意をこめて「蝶の山脈、蝶を愛する人の山脈」の再掲です。
NHKBSプレミアムで山と蝶に魅せられた写真家 田淵行男の人生を描くドキュメンタリードラマ「蝶の山脈」がきれいだった。
標高3000m級の北アルプスを舞台に希少な高山蝶を見つめ続けた写真家・田淵行男の破天荒な生涯。貴重な証言ドキュメントと大自然の映像美。平岳大、奥貫薫がともに変人、慎ましやかな印象のままに好演。
蝶好きはマニアックと世評が決まっているけど?、まさに原点はこの人でありました。
他にも「変質者の代名詞のような蝶のコレクター」といわれなき中傷を受けたこともある元法務大臣鳩山邦夫氏は『チョウを飼う日々』という本まで出しているし、蝶のためならどこまでもの「舞うチョウ追う能楽師」山本東次郎氏もいる。
蝶といわず昆虫好きには、北杜夫、養老孟司、宮崎駿などあまたいるけど、みんな変わり者風で、映画・ドラマや小説で描かれても「コレクター」「羊たちの沈黙」の変質者の印象が強くあって、「相棒」「金田一少年の事件簿」などでもマニアックなエピソードで登場する。
やはり、蝶好きだった岸田森は「怪奇大作戦」で変人の面目躍如とばかりに頭脳明晰で冷血なほどの科学の信奉者牧史郎を演じ、奇しくも「人喰い蛾」というエピソードもあった。(蛾であって蝶ではありませんが)。
アサギマダラは1000キロも移動した記録もあり、蝶は美しいだけでなく不可思議な知的好奇心も呼び覚まし、ローレンツの『予測可能性ーブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか』というバタフライ効果、宇宙にすら蝶のような惑星状星雲を見出します。
僕なんかも科学的にはありえない漆黒の宇宙にひらひらと舞い、進む蝶を何度も夢想した。美しいでしょう!?
「チョウたちの時間」(山田正紀、SFです)「チョウはなぜ飛ぶか」(日高敏隆)などもわくわくして読みましたね。

seibusennsenn.jpg

映画「西部戦線異状なし」の美しくも衝撃的なラストシーンも象徴的で、蝶だからこそ、なお焼き付く。
なお、岐阜市には日本でも珍しい昆虫専門の「名和昆虫博物館」があります。
春の女神と言えばギフチョウですからね。
田淵行男さんも写真家で昆虫・博物学者ではなかったけど、先のマニアックな方々をはじめ、昆虫の博物学については日本のアマチュアの水準はきわめて高いらしく、「世界のゼフィルス大図鑑」(世界のミドリシジミチョウを網羅し、幼虫や卵、生態まで含めて、さまざまな知見を集め、そのため数十年間、著者はアジアの奥地を渉猟して回った)という蝶のアマチュア研究家小岩屋敏さんのすごい図鑑もあるみたいですよ。
まあ、なんといっても田淵行男さんを支え続けた奥さまがすごいのですが。
蝶を愛する人の山脈は果てしなく続きます。ご安心を。

テーマ:散策・自然観察 - ジャンル:趣味・実用

このタイトルがいい「ザ・ロング・グッドバイ」
ジャケ買いというのがあるけど、タイトル買いというもありますね。
僕は大学生の頃にはかなりの本好きにはなっていたけど、SFなどかなり偏りがあり、また、一方で美しいタイトルの小説本を見ると無性にほしくなるところもあった。
美しいといっても主観によるから、僕の場合はたとえば「エホバの顔を避けて」「白きたおやかな峰」「雷鳴の聞こえる午後」などで、ましてや美装な箱入りだったりすると欲しくてたまらなかった。
まあ、学生の頃はお金もないし、他にも欲しい本もあり、ジャケ買いのような贅沢は眺めるだけで実際に買ったのは一部だけだったけれど。
昔、本の雑誌で「このタイトルがいい」という特集があり、やはり感性は人それぞれらしく僕には必ずしも合わなかった。
ただ、チャンドラーの「ザ・ロング・グッドバイ」の邦題についてこんな話があった。
「長い別れ」を「長いお別れ」にしたところにセンスを感じると。

36320239.jpg
 
接頭語を一文字置くだけで、たしかになにかしらいい感じになりますね。
もっともマーロウにしてはすこし甘すぎるということであったけど。
日本の作家でもタイトルにこだわり始めたのは戦後かららしく、たしかに名作であっても「蒲団」とか「鼻」とかではなあ。
直截に過ぎてかえって何事かと思わないこともないですが。
「桜の森の満開の下」などはいいですよねえ。
庄司薫の「赤ずきんちゃん、気をつけて」や村上春樹もいい。
タイトルなど関係ない、内容だよという人もいるかもしれないけど、サリンジャーの「The Catcher in the Rye」もそのまま「ライ麦畑の捕手」という邦題もあったらしく、「ライ麦畑でつかまえて」じゃなかったら売れなかったに違いない。
僕が少女まんが好きなのもそんな理由もあるかもしれない。
大島弓子なんて「雨の音が聞こえる」「つぐみの森」「ミモザ館でつかまえて」だからね。
最近、よかったのは「わたしを離さないで」、ちょっと長くて意見が分かれそうだけど「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」などかなあ。
これはテレビドラマの話。「わたしを離さないで」はカズオ・イシグロ原作のドラマ化です。
NHKの土曜ドラマ 『ロング・グッドバイ』 もよかったな。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

女の子の変身アイテムは魔鏡
さて、呪文はひとまずおいて。
魔法少女の変身アイテムと言えば、「ひみつのアッコちゃん」に代表されるコンパクトミラーだけど(魔法使いなので、杖、スティックというのも必須だったりします)、「セーラームーン」でもやはり欠かせません。
童話やファンタジー、「白雪姫」をはじめ「魔法使いサリー」「クリィミーマミ」「プリキュア」など魔法とのつながりが女の子に多いのは鏡が身近にあり、そのままを写すだけでなく見る者がかく見たい、ありたいと願いながら見るからですね。
見る者の意識を強く投射するのだから、その映る姿はそのままであるはずがないというような。

36321194.jpg

リアル元祖ともいえるような女性に卑弥呼がいるけど、「卑弥呼の鏡」と呼ばれる三角縁神獣鏡も魔鏡だったらしい。
魔鏡とは外見はふつうの鏡で光を当てて反射した光を壁に投影すると、裏に刻んだ模様が浮かび上がるという金属製の鏡をいい、紀元前100年に中国で初めて作られ、江戸時代の日本では隠れキリシタンがキリストの像を魔鏡で映し出し、密かに信仰の対象とした。 現代でも魔鏡がなぜ映るかは完全に解明されていないらしく、ゆえに魔鏡でもある。
でもまあ、魔鏡でなくても鏡はあやかしのものなのだ。
ぼくなど未だになぜ鏡は左右が逆になるのに、なぜ上下反対にはならないのか、それもよくわからない。
よく家にある母親の3面鏡で無限に続く自分を覗いて不思議だったし、橋の上からゆっくり流れる川面に映った自分を見て何度も落ちそうになった。
鏡を信頼できず、バックミラー、サイドミラーで確認しようとも、もう一度自分の目で視認しないと安心が置けない。
男でも「ミラーマン」という変身ものがあったけど、身近に鏡がないので変身にも苦労することもしばしばだった。
男にとっても鏡はやっかいだ。

テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

「セーラームーン」「ポーの一族」「小公女セーラ」
少し前だけど、たまたなNHK「あさイチ」を見ていたら、「セーラームーン」が大人の女性にまた人気とのこと。
六本木ヒルズ内で「美少女戦士セーラームーン展」が開催されていて、入場者が2か月で30万人を越えたらしく、少女時代に憧れ、大人となった女性がまた少女時代に帰るようにコスプレなども楽しみ、グッズも大人買いしているという。
さらにもう一つ上の世代でも萩尾望都の40年ぶりとなる新作続編「ポーの一族」が話題となり、掲載誌の「月刊フラワーズ」は「週刊バイブス」の黒沢さんも喜ぶ重版出来という。

KIZM-295.jpg

ずいぶん前に、松永美穂 早稲田大学文学学術院教授(ドイツ文学)が新聞に「なりきり小公女』というのを書いていた。
いろいろな小説・ドラマを読んでも見てもドラマチックなヒロインにはなれなかった松永さんが、のめり込んだのは「小公女セーラ」だった。
屋根裏部屋というものがよくわからなかったので、家の裏にある三畳くらいの物置で自分が寝起きする姿に置き換えて、健気に生きる主人公を演じていた。誰だって夢想するのだ。
そして、松永さんは最近ではもう「小公女」という年齢でもないので、「小老女」の物語をしばしば夢想する…とあって、やっぱりいくつになっても物語を変えても夢想するのだね。
「小老女」「小老子」になってしまうとなかなかときめくことはないけど、まあ、年をとっても沖田十三みたいなカッコイイ役回りがないわけではない。
ハイジもそうだけど、屋根裏部屋って粗末で貧しいことの象徴だったのかもしれないけど、子供たちにとっては秘密部屋めいてもいて憧れたりもしたのだった。
もちろん、秘密部屋に入るのにはどんなときも秘密の合言葉が必要だ。
「ナウシカ」でも緊張感あふれる場面のなかの「風」「谷」という古典的な合言葉のやり取りは出色。なくてはならんのだ。
セーラームーンの華麗なる変身は「ムーンプリズムパワー!メイクアップ」でしたね。
これは合言葉ではなかった。

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

ふたたび「時をかける少女」
さて、ドラマ「時をかける少女」を見る。
なんか、ネットでは酷評が飛び交っているらしいが、もう、僕など昔から視聴率やら評判などと外れてしまっていたからなあ。
前にも書いたように黎明期のビデオショップ(黎明期のビデオレンタルショップは映画好きの店長が多く、名古屋では映画チラシなどを扱っていた「映画の家」もレンタルショップを始めていた)の映画青年崩れ?に映画評をこてんぱんにやられてから、どうもミーハーらしい正直な評価は秘めるようにしてきたのだけど、もうそんなことはやめたのだ。
面白い、きゅんきゅんするじゃないか。
ちょっと、ケン・ソゴル役はチャラい感じもするけど、映画的な作りで、NHKの少年ドラマシリーズも原田知世版も内田有紀版もアニメ版もすべて見て、この物語に挑んだのだと思う。
こんなおバカなことをするのかなと思うかもしれないけど、誰でも少年・少女時代はそれこそ、舌かんで死んじゃいたいようなことがたくさんあり、ヒロインにしてもこんなこともあったりするのだろう。

tokiwokakeru.jpg

未来を知ることができたら、過去をやり直すことが出来たらとは誰もが思うけど、叶わぬ夢。
だから人は、毎日を後悔のないように一生懸命に生きるしかないのだが、また、明日があるから今日くらいはと思うのも人の常。
ここにきっと、社会システムだけでは救いきれない人間の業があるのだ。
「時をかける少女」は時をかけることのできない僕たちに、そのことを教えてくれるのだ。
ましてや青春の輝ける一瞬はほんとうに二度とないのだと。
まあ、いつの間にか忘れてしまっているのだけどね。
今日の火野正平さんの「こころ旅」はくしくも羊蹄山だった。ラベンダーは咲き誇っているだろうか。

テーマ:テレビドラマ - ジャンル:テレビ・ラジオ

祝ウルトラマン50 乱入LIVE!怪獣大感謝祭
BSプレミアム「祝ウルトラマン50 乱入LIVE!怪獣大感謝祭」。
「時をかける少女」は予約録画にして、全部見てしまった。
歴代ウルトラマン俳優から人気ウルトラ怪獣までぞくぞくと。
「爆笑問題」などちょっとうるさくなりがちなのだけど、まあ、正味、好きな連中ばかりなので、内輪の盛り上がり方なのかもしれないけど面白かった。
「あなたが選ぶウルトラ怪獣No.1」なんてのもあったけど、ボタンの早押しだからね。まさに紙相撲対決みたいなものでしょう。
案の定、女子人気の高そうなピグモンは早々に敗退。
本命バルタン星人を押しのけてゴモラがNo.1に輝いた。

070913.jpg


しかし、初代ウルトラマンの1話の制作に一か月もかかるなど、パイオニアならでは苦労があって、今につながるのだなあ。
庵野秀明さんじゃないけど、当時の制作に関わった人のすべてに感謝という意味がよくわかります。
まあ、庵野さんは自らウルトラマンをやっていたし。
ウルトラマンシリーズはスタジオ内にミニチュアの都市などを組み立て、怪獣との戦闘場面撮影する手法など、独特の特撮技術を積み上げて人気を博したのだけど、独自でクオリティの高い分、効率が悪く製作費もかさみ何度も経営危機に立たされた。
一時、映像コンテンツ制作のティー・ワイ・オー(TYO)に買収されたとき、TYOは「CGを活用すれば映像効果の高いものが短期間、安価で作れる」とし、今後はCGによる背景と人間が演じるヒーローや怪獣とを組み合わせる手法を主体とするとして、まあ、それもそうだろうとは思うけど、今まで円谷プロが作り上げてきた特撮を伝統芸能と言い切ってしまった。
捨ててしまうつもりかとも思ったけど、やがて経営の負担にもなり、またソリも合わなかったのだろう、手放してしまった。
今はフィールズの子会社となっているけど、伝統芸能と揶揄されようとも独自の特撮技術は守ってほしいものです。
映画「シン・ゴジラ」で庵野秀明監督とタッグを組む樋口真嗣特技監督は映画「メリーポピンズ」(1964年制作)のメリーポピンズが空から降りてくるシーン、実はどう撮影されたのかよくわからないと言っていましたからね。
技術的伝承は一度失われると再び取り戻すことは非常に困難だということを示します。
CG全盛の映画界ですが、古典的な特撮技術は失われてしまってもいいのだろうか。
円谷プロにはぜひ頑張ってもらいたいものです。思えば、セルアニメもなくなってしまったなあ。
ウルトラマンシリーズ名作上位10作品の放映も始まるから、ぜひ見て下さい。

テーマ:特撮ヒーロー - ジャンル:テレビ・ラジオ

富田靖子
富田靖子がオタクの憧れ、希望となったのは、映画「さびしんぼう」のヒロインだったこともありますね。
「さびしんぼう」は言わずと知れた大林宣彦監督の名作尾道3部作のひとつで、1枚の写真に込められた青春の輝きがまぶしく、切ない物語。
憧れの美少女橘百合子が「あなたに好きになって頂いたのは、こっち側の顔でしょ…。 どうかこっちの顔だけ見ていて…。 反対側の顔は見ないで下さい…」といって、主人公の少年に別れを告げるあたりが、オタクの顔を持つ我らが胸を熱くさせます。
ラストシーン、大人になった主人公の側にいる女性については、いろいろな解釈があるけど、ぼくはやはり百合子さんなのだと思う。見られたくなかったあっち側の百合子さんにも少年は会いに行き受け入れたのだ。

papermoon_srcl-7101_2.jpg

ということで、映画「さびしんぼう」のようなめぐり合い(チェーンの外れた自転車の少女を助ける)も繰り返し夢みたけど、そんなこと一度も起こらなかった。
初めて変速機付きの自転車を買ってもらったのは高校に入った時で、ダンプカーなども通る危険な堤防なんぞを通う女子高生などは一人いもいなかった。
まあ、堤防から沿って下る急坂(下りきった途端に直角に曲がっている)をどこでブレーキをかけるなどと遊んでいて、ギリギリのタイミングでかけた途端、ブレーキのゴムが飛んでしまってたんぼに突っ込んでいくような少年ではなあ。
夜、犬に追いかけられて自転車のライトが切れてしまうほど、漕いだこともあった。
あれ以来、犬がこわくて犬の鳴き声などを聞くと、ずいぶん大回りした。
昔はけっこう野犬もいたのだ。
どこにも美少女が登場する余地がない青春だなあ。
映画「さびしんぼう」が切なくなるはずです。
さて、選挙一色のなか、BSで新ドラマが。「受験のシンデレラ」ですね。
ヒロインのすこしやさぐれてしまった母親を富田靖子が演じています。

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

富田靖子から市川沙耶までの道程
市川沙耶が『おしゃれイズム』に出ていて、そのオタクぶりをいかんなく発揮した。
それにしても幅の広い、そして奥も深いという、タモリ好み?のオタクっぷりです。
モデルスカウトされたときはファション誌も見たことがなく、 定期購読していたのは「スターログ」だったという。
番組ではスルーされてしまったけど「スターログ」って、さすがというか。
僕もときどきは買っていたけど、定期購読まではしなかった。
とうとう、ここまで来たか。
女性アイドルなどのオタクは今や珍しくないけど、これはすごい。
さらには幅広い知識を見込まれて「ユアタイム」のキャスターを務めているけど、視聴率的には苦戦らしい。

st.jpg

なーに、パイオニアはいつでも、誰でもそんなもの。
僕にとっては当時のアイドルとして珍しくガンダムオタクも告白した富田靖子以来の感動かも。
富田靖子は藤子・F・不二雄ファン、少女マンガファンでも有名で、当時のアイドルとして珍しくガンダムオタクも告白した勇気の人なのだ。
マンガ・アニメオタクは今のような誰もが認知するような時代ではなかったから、我らオタクの憧れで希望の人であった。
富田靖子は映画「さびしんぼう」で映画オタクの心も鷲掴みした。
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」大垣市は山本耕史三成
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」ゲストは山本耕史三成で、場所はゆかりの大垣市。
まあ、地元岐阜県ですからね。見ないわけにはいかない(でなくても、いつも見てますが)。
三成ゆかりの史跡めぐり中心かと思えば、焼き肉(飛騨牛)を食べに養老町に行ってしまった。
しかし、さすがは山本耕史三成、ただならぬものを持っている。
ようやく3軒目で食べられることになった焼き肉店が、偶然にも自宅から取り寄せていた店だったり、最後に訪れた関ヶ原では堀北ファンの青年にまさかの討死。
たまたま出会った青年と仲良く、微妙に会話がずれながら進むのだが、青年の名前が広治で、山本耕史が「僕も耕史ですよ」といったとたん、フォーカスが合った。

horikita.jpg

「出たー」
「堀北真希と結婚した人ですよね!あの時に傷ついた日本国民の一人ですよ」
そしてついには
「石田三成役をやると聞いたとき、ざまあと思いましたからね。やられちまえって」
まさか、ここでも討たれるとは思わなかっただろうなあ、山本耕史三成。
最後はしっかり和解して、われらが日本武士の面目躍如。
「関ヶ原の戦い」はいわば日本最大の内乱だけど、戦う前に、自分の系図一巻をお互いに朗々と暗誦し合ったという。
これはトーナメントの礼儀であっても、戦争の作法ではないとイザヤ・ベンダサンは言ったほどに、血は流しても共通の価値観は共有していたのだ。
バングラデシュのダッカのテロを見ると、異民族、異教徒であるというだけで殺害されている。
是非もないのだ。日本国憲法は高い理想のもとにあり、誇れるものだけど、是非もないテロを前にすると金科玉条のごとく守るだけでは難しいのだろうなあ。
この堀北真希ファンの青年vs山本耕史三成の戦い、和解にテロ解決へのヒントはないのか。
画像は堀北真希「恋する日曜日私。恋した」。僕もファンです。
ちなみにこの日本最大ともいうべき関ヶ原の古戦場、岐阜県ではこれを観光資源と使わない手はないと、やや遅きに失しながらも「関ケ原古戦場グランドデザイン」を策定中。
三成のような無双の行政手腕を見せてもらいたいものです。

テーマ:真田丸 - ジャンル:テレビ・ラジオ

人類の幕(膜)は上がるのか、閉じるのか
薄っぺらで、頼りなさそうな「膜」。この膜が、工学の最先端で注目されている。何でも、エネルギーや環境、水など、21世紀の世界が抱える難題を解決する可能性があるとか。神戸大(神戸市灘区)には国内唯一の膜工学の総合的研究拠点があり、「神戸から新しい膜を発信したい」と研究者たちの意気が上がる。膜で一体、何をしようとしているのか。高分子物質でできた膜には、ミクロな穴が無数に開いている。海水から真水をつくるには、水だけを通し、塩の成分は通さない膜が必要となる。いかに効率よく水と塩を分離するか-を追究する。海水のほかにも、膜のターゲットは広い。大気もその一つ。同センターでは、より早く、より確実に二酸化炭素(CO2)が分離できる独自の膜を開発。地球温暖化の防止に向けて、注目を集める。(神戸新聞NEXT)

膜か。目に見えない膜もありそうですね。

m_978-4-04-715420-9.jpg

心の膜、ATフィールドなどというとSFじみているけど、ネットではすでに情報から不利益なJもの取り除くのは一部の国では堂々と行われているし、猥雑なものを取り除くシステムも穴はあっても出来ている。
情報のフィルターだ。こちらの見えない膜も重要だ。
政治的なものはもちろん、正義の名の下でこれらのフィルターはかけられるけど、管理された情報の中で適切な判断はできるのだろうか。こちらはあまりなんでもクリアにするのもなあ。地球は無菌室ではないのだ。
人類の骨太さを奪い、新たな可能性を見失うような気もする。
人工臓器、生体膜というのはすでに実用化されつつあり、目に見えぬ膜も人知れず研究されているのだろう。
人類の幕(膜)はさらに上がるのか、閉じるのだろうか。

テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術

ツタンカーメンの短剣は「隕石」
(CNN) 隕石(いんせき)や惑星研究専門の科学誌は2日までに、古代エジプト王朝時代のツタンカーメン王のミイラのそばにあった鉄製の短剣は地球に落ちた隕石を材料にしていたことが判明したとの論文を掲載した。蛍光エックス線分析装置を使って短剣の材料を詳しく分析。この結果、鉄、ニッケルやコバルトなどと判明し、データベースに残っている隕石の成分と一致したことを突き止めた。短剣は隕石を用いて作られたことを強く示唆していると結論付けた。

tutannka-menn.jpg

おお、まさに「海のトリトン」のオリハルコンのようではないか。
「海のトリトン」は手塚治虫の原作アニメで、ギリシャ神話や人魚伝説などに題材をとった海洋冒険活劇。
オリハルコンは主人公トリトンの持つ短剣で、失われた大陸アトランティスにあったという未知の金属で作られ、鍛えられしもので黄金の輝きを放つ。
ツタンカーメン王の短剣が特別のもであっても不思議はないけど、なぜ隕石なのか。
少し前にも、エジプト南部ルクソールの「王家の谷」にある古代エジプトのツタンカーメン王の墓に2つの隠された部屋があり、その1つに伝説のネフェルティティ王妃(紀元前14世紀)が埋葬されている可能性が出てきたというニュースがあったばかりで、なお謎の多いツタンカーメン王である。
ピラミッドは宇宙人の技術が関与しているとの説があるけど、短剣が隕石で作られているなら、強い関心が宇宙に向けられていたのは間違いない。
宇宙から来たのか。通信を試みたのか…。
いかん、また雑誌ムーの影響が。

テーマ:星・宇宙 - ジャンル:学問・文化・芸術

全国地震動予測地図 赤に染まる太平洋側
政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大地震研究所教授)は10日、全国の地震発生の危険性をまとめた「全国地震動予測地図」の2016年版を公表した。今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が、南海トラフ地震で影響を受ける本州から四国にかけての太平洋側の地域で前回14年版に比べて上昇。静岡市は68%と2ポイント上がった。関東地域の一部でも80%超と高い状態を維持した。(静岡新聞)

関東から四国にかけての太平洋側はほぼリスクの高い赤に染まっていますね。
まあ、ないよりはあったほうがいいのだろうけれど、あまり当てにならないからなあ。
東日本大震災、熊本地震も「全国地震動予測地図」ではリスクは低いところだったし、直近の函館の地震も地震は珍しくはない場所だけど、今後30年以内の震度6以上の地震の確率は0・99%とされたと極めて低いものだった。

papermoon_t20130219002.jpg

熊本地震では知られていた活断層だけでなく、知られていない場所でもずれが起き、実際の地下構造は複雑でわからないのだ。
僕の近くでもけっこうな崖地でも長く大丈夫だったり、安全そうな緩やかな丘陵地で危なくなったりしたことがあるけど、風水害ならともかく、地震などの予知は難しいのだ。
ましてや、南海トラフ地震などのプレート型では地球史的な時系列で考えなければならず、とすれば、数十年、数百年単位の可能性大小ってほとんど関係ない。
実際、東日本大震災、熊本地震はプレート型、活断層型と地震のタイプが違っていたけど、ともに予知の埒外だった。
むしろ、リスクが低いと思われていた場所だったのだ。かえって妙な安心感が危険をもたらすようなことだってあるだろう。
糸魚川静岡構造線付近では、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレート、北アメリカプレートがせめぎ合い、活断層も至る所にあり、まさに日本は地震と火山の宝庫。
世界全体で放出される地震エネルギーのうち1割から2割が日本の周辺に集中と言われるのだからね。
どこにでも起こりうるのだから、現実の政治はその前提に立った減災につながるようなものに優先すべきなのだろう。
もちろん、地道な基礎研究も必要だけど、どうも純粋な研究に利権が絡みついて、歪みがちな気がする。
医療についてもそんな匂いがする。