理系・文系を重ねて見る光景は
紅幕を張れるが如き桃園に遊ふ乙女の影ぞゆかしき
手書きの文字として明治初期まで広く使われていた「くずし字」を、最新の技術を使って自動で解読するシステムを大手印刷会社などが開発し、古い文書の解読サービスを試験的に始めることになりました。(NHK)
今はちょっと暇というか、いやのんびりしている場合ではないけれど、まあ時間はあって、昔の話など聞き書きなどをしていたりもしている。
以前は年長の従兄が実家を取り壊した折に残されていた文書を整理し、江戸時代から昭和までの家系や出来事など簡略に分明してくれたけど、僕などは昭和のくずし文字ですら読めなかったものね。
たしかに一般にもあまた残されている文書には日常の俗事など今では失われた伝統、あるいは天変地異など正史には載らぬ歴史が隠されているに違いないから、すべて市井の文書が日の目を見るようなことがあれば意外な事実・歴史が明らかになるかもしれない。
国内には100万を超える数のくずし字で書かれた文書が残っているとされるけど、いや、もっとあるのではないかなあ。
もっともあまり発掘されても困る人もいるかもしれない。
川端康成の、初恋の人に当てた書簡が発見されたというニュースなどはきっと余計なお世話だったにちがいない。
うちの祖父は幼少期から苦労があったせいか、いつも周りの空気が張り詰めるような怖い人だった。
祖父が大好きだった相撲の話だけは子供の僕にもできて、小学校から帰ると「今日は佐田の山勝った?」とおそるおそる聞いていたことを思い出す。僕は佐田の山のファンだった。
実家を整理した折にはそんな祖父が若かりし頃書いた短歌も見つかっている。

32217525.jpg

紅幕を張れるが如き桃園に遊ふ乙女の影ぞゆかしき

いや、僕も気を付けねば。あの祖父がこんな歌も詠みましたか。
スポンサーサイト

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

ふたたび、「男はつらいよ」に学ぶ
新国立競技場問題はゼロベースでの見直しが決定したけど、なお見直し直後の関係閣僚会議の初会合で不協和音が漏れるなど、ざわざわが続きます。
一方、東芝の不正会計問題は第三者委員会の調査報告書の提出を受けて田中久雄社長をはじめ、歴代社長3名を含めた取締役8人と相談役の計9人が辞任した。
安倍首相はわかりやすくということでたとえ話を多用するけど、あれは目くらまし、却って議論が横道にそれてしまう危険がありますからね。たまにはいいと思うけど、あまり使うものではないと。

「男はつらいよ 葛飾立志編」より
博「いいですか、勉強して眼が悪くなって、その結果、眼鏡をかけるんですよ。眼鏡をかけたから勉強したことにはなりませんよ」
寅「気分だと言っているんだ、気分から入るんだからさ。ね、新しい褌をつければ体だってキリッとするじゃないか」
博「今、褌の話してんじゃありませんよ、眼鏡の話をしているんですよ」
寅「たとえ話よ。お前だってそういうことあるだろ、新しい褌したらその気持ちになるんじゃないか」
博「僕はパンツですよ」
寅「あ、そうか、お前パンツか。お前のようなパンツ野郎とは話し合いにならないよ」
博「パンツはいてどこが悪いんですか」

otokohaturaiyokoiyature.jpg


眼鏡論争からパンツ論争へ、はずみというものはおそろしい。しかしこれは必ずしも偶然的なはずみではなく、寅さんのほうから仕掛けたはずみである。「詭弁論理学」より
やはり正面から説明すべきものでしょう。それでは説明しにくいのであれば明確でないとということだ。
さて、新国立競技場問題は東芝の不正会計問題に例えるとわかりやすい。金額も似てるしね。
東芝は第三者委員会をたて調査報告書を受けて社長以下9名が辞任した。かたや新国立競技場問題は…。
森さんはちょっと寅さんの思考に似てるし、民主党は博ですかね!?
いかん、いかん、また妙なたとえ話となってしまった。
それにしてもさくらと御前様がいない。

テーマ:社会問題 - ジャンル:ニュース

いつやるか? 今でしょ!2520億円
2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の総工費が2520億円と膨らんだ問題だけど、なにやらまだまだ膨らみそうな気配があって、甘い判断での失敗が身に染みる者としては、みっともなくても迷惑をかけてもさっさと引っ込めたほうがいいのではないかなあ。
進んでしまっては後の祭り。今後の維持費や無理な構造上の不安も懸念されますからね。
日本のシンボリックな建造物が地震で被害をもたらすようなことがあれば地震大国の名折れ。
近い将来に予想される東海大地震や火山活動の活性期だというのに。より安全で、ローコストが最優先。
それを強く発信することが地震など自然災害大国、日本・東京で開催する意味としなければ。
コンパクトにという掛け声はどうしちゃったんでしょう。
競技もまだ増えるみたいだけど、費用のかかるものばかりでなく、ドッジボールとか鬼ごっことかでもいいのではないかなあ。
豊かな国ばかりでなく、どこの国でも参加しやすくなるし、どこで誰でもすぐできるからすぐに普及します。面白いし。
まあ、利権はないけど。
安倍政権も安保法制など支持率が落ちているけど、一国の首相が謝っちゃえば一挙に変わってしまう時代なのに、たぶん。
安保法制や沖縄問題、あるいは外交問題は多種多様の議論があって簡単ではないけど、これは簡単でしょう。
どう考えても誰が考えてもおかしいのだから。
誰それの責任などと言わずにそれぞれ責任を取るべき人、決定すべき人が「ごめんなさい」と言えばヒーローになれるのに。
また、そういう姿勢に立てば難しい問題にも活路が見えてくるのでは。

tamiou.jpg

「半沢直樹」で大ベストセラー作家となった池井戸潤に「民王」というのがあるけど、まさにこれ。
親子だけでなく、与党と野党、政治家と官僚、マスコミ、右翼と左翼、日本と中国、韓国、被害者と加害者、先生と生徒、金持ちと貧乏人、当事者と傍観者、男と女…、すべて一度、頭が入れ替わらないとだめなのか。

民王  池井戸潤(文春文庫)

夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生--。
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!