理系・文系を重ねて見る光景は
森田健作「俺は男だ!」の丹下竜子
青春の巨匠(意味が分からないけど)こと、森田健作が大差をつけて千葉県知事に当選した。
いや、年を取ったとはいえ相変わらず声高く元気がいい。
吉川君の名前を千葉県民に名前に変えて、呼びかけ活躍することを祈ります。

ところで同郷の人気作家に奥田英朗(空中ブランコ・サウスバウンドなど)という人がいて、ほぼ同世代なのだが、剣道についても面白いエッセーがあります。
「サインはV」「アタックNo1」「エースをねらえ!」あるいは「俺は男だ!」「飛び出せ!青春」など当時の中学・高校の人気スポーツはテレビの影響が大きく、奥田さんはまさに「俺は男だ!」の森田健作と同様に剣道にいたのだけど、丹下竜子についてはまさしく同感ですね。
知る人ぞ知る「俺は男だ!」の隠れヒロインが丹下竜子なのだ。

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そして女子剣道の今を築いたのは丹下竜子というのだ。
ライバル校の主将だったと思うのだけど、ヒロインの吉川君よりきれいだった。
丹下竜子の白袴は美しく強さの象徴となって、先輩部員が伝説のように羨望しながら語った夢は現実の女子入部者となったという。
大会でも女子の部が設けられたが、翌年以降、うたかたのように消えていったのはいうまでもない。
ドラマは1年で終わり、サッカーが取って変わったのだ。

その剣道の白袴を久しぶりに見たのが、「鹿男あをによし」の多部未華子なのだった。
格好よかったなあ。
今の男子剣道部員は、先輩部員が伝説のように羨望しながら語る夢を聞き、そしてまた伝説のように下級生に伝えていくのだろうなあ。
その伝説を生んだのが千葉県知事 森田健作なのだよ。
そして今年、ささやかな希望が多部未華子なのだけど、男子剣道部員に羨望の白袴は来ない、たぶん。
それでも語りつぐべき伝説よ。
宝石のような時代はあったのだ。

もちろん、今も頑張っている剣道部女子部員もいます。
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多部未華子の「つばさ」
「だんだん」が終わって今日からNHKの朝ドラは「つばさ」が始まったのですが、あのオープニングにはちょっと驚いたなあ。
まるで多部未華子のプライベートフイルムのようですね。
「さあ、今日も一日が始まりますよ、100年に1度の厳しい不況やら、多様性の失われる世知辛い世の中となってきましたが、ここはまさに元気な美少女 多部未華子ちゃんを見て元気に気持ちよく過ごしましょう」というNHKからのメッセージなのでしょうか。
「山田太郎ものがたり」「ヤスコとケンジ」では元気いっぱいで少し妄想癖、「鹿男あをによし」では凛として日本の危難を救う少女を演じましたからね。
そしてフォトブックのように「少女が大人になる一瞬」を描くドラマともなるのだろうか。

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それにしてもオープニングでここまで徹底するのはすごい。
エンディングならたまに見かけますけどね。
「交渉人」の米倉涼子(食べっぷりが気持ちよい)とか、古くは「悪女(わる)」の石田ひかり(これもレモンだかを食べていた)があって、好きだったけど。

多部未華子1/25
ダ・ヴィンチブックス 多部未華子/著
税込価格 2,100円


2009年1月25日、二十歳になる多部未華子。
初にして十代最後のフォトブック。

少女が大人になる瞬間。一月二十五日に、二十歳の誕生日を迎える女優・多部未華子の十代最後の姿。少女と女優のあいだで揺れる多部未華子の今を切りとるフォトブック。「少女が大人になる一瞬」を描いた恩田陸の書き下ろし小説を収録。

「歴女」「センゴクオトメ」はオタクであるか?
「歴女」あるいは「センゴクオトメ」などと呼ばれる若い女性の歴史ファン、戦国武将ファンが増えているのはゲームの影響(戦国無双など)とも「篤姫」など最近のNHK大河ドラマ、あるいは「炎の蜃気楼」(戦国武将の怨霊が跋扈するBL系ファンタジー小説)なのかもしれない。
山岸涼子の「日出処の天子」. や繰り返し新訳版の出る「源氏物語」だったかもしれない。

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2007年の雑誌「日経WOMAN」の働く女性の自分史上最高のバイブル本は?というアンケートでは、上位2作品に上がったのは「赤毛のアン」と「竜馬がゆく」だった。
「日経WOMAN」を読む女性って、僕にとってはなんかびびっちゃうような話してみたいよう女性だけど、「赤毛のアン」と「竜馬がゆく」ならとりあえず安心です!?

まあ、ブームのように取り上げられるようなことは少なかったけど、今に限らず、昔から「歴女」「センゴクオトメ」はいたのですね、たぶん。
しかもそれは「日経WOMAN」を読むような知的な働く女性で、マニアに拘泥する男性と違うのは現実感なのかなあ。
無理矢理、共通点を見つけ出そうとするのもオタクの特性だけど。
「不合理ゆえに吾信ず」 大人の階段昇る君は?まだシンデレラさ
しかしまあ、坂本龍一、さすが教授と呼ばれるだけあって、えらい本を紹介してくれます。
わたしの1冊だから何でもかまわないけど、これは紹介されてもおそらく読む人は少なく、また書店あたりでも特集とかは出来ませんね。
いちおう、書店は販促効果も期待してNHK「私の1冊 日本の100冊」を注意深く見ていますからね。

まあ、そんな出版社、書店の思惑も眼中にない坂本教授の私の1冊なのでした。
唯一、絶版でないのが幸いです。

不合理ゆえに吾信ず
埴谷雄高/著 2,310円

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坂本教授曰く「大人への第一歩を踏み出した本」。

僕はこういう難解そうな本や装丁の美しい本をみると、内容の如何に関わらずココロがざわついて買ってしまうことがあるのだけど、たいていは挫折しています。

大人の階段昇る君は?まだシンデレラさ
幸せは誰かがきっと運んでくれると信じていて… 

なんていうマンガ・アニメ体験からの連想がまずしてしまうほどに!
長距離弾道ミサイルならぬ大江戸ロケット
北朝鮮の長距離弾道ミサイル(いちおう人工衛星打ち上げが目的)の発射問題がかまびすしい。
でも発射失敗で予定軌道を外れ、ミサイル本体やブースター日本の領土・領海に落下する事態に備え、とうとうミサイル防衛(MD)システムで迎撃する「破壊措置命令」を自衛隊に発令したというから、なかなかに異常事態です。
ロケット好き、宇宙好きとしては、アニメ・マンガならいいけど現実となると、もちろん他人事では済まされない。人類の暴走を止めるためにも人間には想像力・妄想力が与えられたけど?、現実化してしまってはなあ。
なすべき夢となさぬべき夢があるのだよ。

あまり注目もされなかったけど、ロケット好きにはオススメのアニメ「大江戸ロケット」がありますね。
もともとは劇団☆新感線による日本の演劇作品なのだけど、江戸時代を舞台にしながらパソコンや携帯電話も使え、美少女を助けるために、花火師がその技術を使ってロケットを打ち上げようとするSFでもあって、異星人のオーバーテクノロジーなど、まさにアニメ向きのハチャメチャなストーリーなのだ。

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時は天保十三年。
江戸の街は、時の老中・水野忠邦の発した天保の改革によって、庶民の楽しみは奪われ、華やかなるもの贅沢なるものはすべて禁じられた。
そんな暗い時世にも関わらず、玉屋清吉は、まだ誰も見た事が無い程のドでかい花火を作ることを諦めようとはしなかった。
ロケット屋じゃないですか。
この大江戸ロケット でじゅうぶんじゃないですか。

【DVD】大江戸ロケット
1巻のみ4200円、2巻以降6300円 全9巻 発売中

天保の改革によって、民衆の贅沢が禁じられた時代。江戸の外れの河原で青い獣と白い獣が死闘を展開していた。そこには、二匹の獣を捕らえようとする南町奉行所の目付黒衣衆と、それを率いる鳥居耀蔵の姿も。彼らは青い獣を討ち取るものの、白い獣を取り逃がす。そのきっかけとなったのは、当時御法度とされていた打ち上げ花火であった。
「ヘタリア」僕のイメージのなかのドイツ人は揺るぎのないオタク
アニメ「ヘタリア」は面白いけど、遊びといえ、擬人化というのはやっぱり難しい。
ましてや他国のことは…。
簡単には笑い飛ばせないのは、固有の文化・歴史もあるからですね。
日本の平城遷都1300年記念事業のマスコットキャラクター「せんとくん」もそうだったけど、さらに宗教観も孕みます。
イスラム圏の国などはとても出来ないだろうし、ジョークとして受けとめられる国、人々も時代によってちがうのだろうしなあ。
この「ヘタリア」のイメージ日本人としてはよくわかるけど、世界の中でも一般的な感覚なのだろうか…
と先月だったか書いたのだけど、やはり当事者の国にも喜ばれイメージもぴったりと、そうであればいちばんいいわけですね。
ありますよ、そんな映画が。

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これもいつか紹介した「飛べ!フェニックス」。
映画「飛べ!フェニックス」はサハラ砂漠上空で輸送機が、砂嵐に遭遇した上にエンジントラブルを起こして、砂漠のど真ん中に墜落してしまう。
12名が生き残るけど、絶望的な状況に追い込まれていくなかで、一人が思いがけない提案をする。 墜落機のスクラップから飛行機を自作して、砂漠から脱出しようと言うのだ。
機長は反対するがワラにも縋る思いの生存者たちは、この試みに賭けてみる事にする。
かくして、波乱万丈のなか「フェニックス」と名付けられた飛行機が誕生するのだ。
ところで提案した青年は航空機デザイナーと名乗るのだが、ある日、機長は青年の持つカタログを見てしまう。
「そのカタログは君の会社のものか」
「ああ、そうだよ」
そのカタログは模型飛行機のものだった。本物の飛行機の設計などしたことはなかったのだ。
「でも、原理は同じだ」

ドイツ青年のオタクぶりが見事です。
さあて、イタリア青年だったらどうでしょうとも思うのですが、イタリア青年にはもっと別の相応しい活躍の場所があるのでしょう。

【DVD】ヘタリア Axis Powers 第1巻 (初回限定版)
発売日: 2009/04/24 定価 5,040円

イタリアは砂漠でパスタを茹でていた―。遊び好きで女の子大好き、逃げ足だけは速い「彼」と愉快な仲間達が繰り広げるワールドワイドなヘタレストーリー!戦いには弱いが、陽気で憎めない「イタリア」と、厳格できまじめな「ドイツ」を中心に、「日本」「イギリス」「アメリカ」「フランス」などの人物が、歴史的出来事や国民性にちなんだやりとりをくり広げるショートギャグ。第1話?第7話を収録。

【幻冬舎】「ヘタリア Axis Powers」
税込¥1,050 


「歌おう、歌おう、笑顔でね♪」 歌のおにいさん
「歌おう、歌おう、笑顔でね♪」
と、このフレーズは意外に耳に付いてしまいますね。
子供向け番組はやっぱりシンプルで分りやすいのが基本です。
もちろん、「歌のおにいさん」は子供番組がドラマの舞台となっているだけで子供番組ではないけど、子供番組のテレビ局での位置づけが垣間見えるようでもあります。

でも報道によれば、バンダイはマニア向けに偏りすぎたアニメ制作を、より本来の子供向けなものにシフトさせるともあったから、歌のおにいさんも実は安泰なのかもしれない。
なに、マニアな大きなお友達も心配することはありません。
今までもあまたな子供向け作品の中に「少年少女の夢」は潜み、ひとつのオタク文化として結晶したのだから。
完成された、用意されただけの夢では本来の意味を失っていますからね。

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いや「歌のおにいさん」の話だった。

大野王子が史上最凶(!?)の“歌のおにいさん”を熱演!!
DVD-BOXリリース決定です。
片瀬那奈 の“歌のおねえさん(女王様?)”もまたいいんですよ。

【DVD】歌のおにいさんDVD-BOX
発売日: 2009/07/24  価格:  15,960円

たまたま、先日まで再放送をしていたユースケ・サンタマリア主演の「花村大介」の最終回をみたけど、エンディングがユニークでしたね。
過去の話数のゲストも全員勢揃いするという珍しいパターンだった。
初々しい片瀬那奈もいて、歌のおねえさんじゃないけど彼女も笑顔でほんとうに頑張ったのだ。
水川あさみもいて、全然変わらんなあ。これもまたすごい。

夢はこの二人のように自分で見つけ、日々努力し、実現するのだ。
ということでいいのかなあ!?
「ハンサム★スーツ」の DVDもレンチキュラー
さて、3月も下旬に入り、そして4月ともなれば新入学・新就職の季節で、スーツを新着する人も多いでしょう。
僕は成人式はジーンズだったけど、さすがに入社にあたってはスーツを着た。
まあ、ハンサム★スーツでなくてもそれなりにスーツや晴着を着ればかっこよく、美しくなりますね。

ところで映画「ハンサム★スーツ」の DVD、チェンジング仕様とあってレンチキュラーになっているのだ。
よく昔お菓子のおまけにもあったような厚めの動くシールですね。
ハンサム(谷原章介)とブサイク(塚地武雅)が実に見事に変わります。
こういうセンス好きだなあ。


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このレンチキュラー「のだめカンタービレ」のアニメ版のDVDのジャケットにも採用されていて、これまたきれいに動きましたね。
レンチキュラーは旧来の技法だけどなかなかに進化しているらしく、おまけや販促以外にもいろいろ可能性があるような気がしますね。
単純で安価なものはいつの時代の子供も喜びます。
一方、大人もあまり変わりなくて、例えばアダルトビデオ作品も内容はともかく、タイトルは誠に下らなく一生懸命に考える人がいて、楽しませてもらうのだけど(桜の季節でひとつ紹介すると「乳も満開」(乳揉まんかい)いやあ、実に下らない)、レンチキュラーのパッケージにしたらきっとすごいぞ(下品です)。
どうでしょう。
僕たちって、ちゃんと大人になれたのだろうか?

【DVD】ハンサム★スーツ スペシャル・エディション (2枚組 初回限定チェンジング仕様)
発売日: 2009/03/13 定価 4,935円

ハンサムを夢見るブサイク男の顛末を描いたコメディ。‘ハンサム・スーツ’を手に入れた定食屋を営む琢郎は、ハンサムに変身して瞬く間にカリスマモデルとなるが…。主演は谷原章介と塚地武雅。
伝説の少女雑誌1号だけの復刊「少女の友 創刊100周年記念号」
かつてから今に至る少女のみなさま、かつて世の女学生を夢中にさせた伝説の少女雑誌が1号だけの復活ですよ!
創刊100周年というからすごい。
今年はたしか太宰治、松本清張の生誕100年というからなあ。
源氏物語、枕草子の時代から近代に至るまで、日本は子供と女の文化の国なのだよ、たぶん。

だから少女雑誌なんて思うなかれ、なんといっても川端康成や中原中也など日本を代表する錚々たる執筆人が書いておるのだよ。
華美を嫌う暗い時代にあっても「『少女の友』が家にあると思うだけで心が温かくなれた」なんて読者の声が寄せられるなど、あなたはそんな素晴らしい本、雑誌に出会えましたか?

作家津島祐子も「戦争前後、少女文化のより暗黒な時代さえ、皇国に燃え、あるいはブルジョアを軽蔑し、無産階級に身を投じる夢を見ながらも、軽やかな洋装・自由恋愛など少女文化は女性のなかにつかず離れずあった」と言っているではないか。
オトメチック時代の「りぼん」(陸奥A子、田淵由美子等)少女たちも、「花の24年組」(萩尾望都・大島弓子・竹宮恵子・山岸涼子…)も合わせて読んだのだろう。
時代を担うようなしなやかでしたたかな女性たちも実は通ったことのある道かもしれず、ただ少女趣味の批判をかわすため、秘めたりすることもあったのだろうか。

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明治41(1908)年の創刊から、昭和30(1955)年の終刊まで、日本の出版史上もっとも長きにわたり刊行された少女雑誌、『少女の友』の傑作記事を、たっぷり載録。
少女の友 創刊100周年記念号 明治・大正・昭和ベストセレクション
実業之日本社/編 遠藤寛子/監修 内田静枝/監修
出版年月 2009年3月 税込価格 3,990円


[目次]
『少女の友』創刊100周年記念特集(表紙で見る『少女の友』の歩み;私、いまでも「大人の『少女の友』」してるわ(田辺聖子);父・中原淳一と『少女の友』(中原蒼二) ほか);第1部 『少女の友』ベストセレクション(口絵;写真グラビア;詩 ほか);第2部 『少女の友』100年の物語(「友ちゃん」同窓会;『友』で育った文学者たち;100周年に寄せて ほか)

[出版社商品紹介]
明治?戦後の女の子達に深く愛された伝説の少女雑誌が、1号だけ復活。田辺聖子、安野モヨコ、あさのあつこ他、特別企画満載の豪華版。
四季も美しい日本の言葉・しぐさ
BSNHKの「私の1冊 日本の100冊」はほんとう見てしまうなあ。
「火垂るの墓」(野坂昭如 著)は何度も取り上げたけど、アニメであり実写映画であり、本自体は読んだことがなかった。
紹介したのは壇ふみで、女優で朗読もしているからだったろうか朗読も一部、壇ふみさんがした。
何度見ても泣いてしまうのは、もしかしたら、節子のあまりに美しい言葉遣いなのではないかと思えてくるほどに朗読された節子の言葉は美しかった。
悲惨な状況のなかで、まだ幼い少女が死を目前にしてまで礼節を失うことなく生き、兄に優しく語りかけるのだった。

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一方、今日の浜畑賢吉の1冊は「江戸の繁盛しぐさ」(越川禮子 著)。
まったく知らなかったけど、かく紹介されます。

お互いの傘を外側に傾けてすれ違う「傘かしげ」、あとから乗ってくる客のためにこぶしひとつ分の幅を詰めて空間をつくる「こぶし腰浮かせ」など、江戸の商人たちが築き上げた心くばり、気持ちよく生きるための知恵。この本と出合い、そうした「江戸しぐさ」を自分が実践しようと努めるだけではなく、本当に次の世代へ伝えていきたいのだと思うようになりました。

狭い長屋で風鈴が吊り下げられているところは病人のいる家で、物売りたちもそれを見て声を小さくしたのだという。また近在の人たちは風鈴の音色を楽しんだ。

もう日本人は「火垂るの墓」の節子の言葉も江戸しぐさも失ったのだろうか。
江戸末期日本を訪れたシュリーマンもかくのごとく記した。
人々の勤勉で誠実で清貧、町の清潔さに驚き、「この国には平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序、そして世界のどの国にもましてよく耕された土地が見られる」。
日本・日本人はかくあったのだ。
日本の美しい四季・風土が育むものでもあったのだろう。
グローバル化は均質化され季節感もなくすけど、合理的ではあるのだ。

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山田太一の「ありふれた奇跡」も今時のドラマと比べてなにかしら違和感を感じるのは、今も昭和のよき言葉遣いそのまま使われているせいかもしれないなあ。
映画「おくりびと」もそういう美しさにあふれています。
不合理であっても守るべきものはあるのだ。
ナウシカも危惧する 「ハチはなぜ大量死したのか」
3月です。
春です。
庭先にもハクモクレンがふくよかな花をつけました。
花が咲けば蝶やミツバチなどの昆虫もにぎやかに出てくる頃です。
先日は「笑っていいとも」に養老猛司がテレホンショッキングに出ていて、ミツバチの話が面白かった。
捨てられたジュースの空き缶にミツバチが集まっているのを見たというのですね。
花の蜜を吸うのではなく、ジュースの蜜を吸っていて、まあ、ミツバチ・昆虫という自然界をも巻き込んだ究極のリサイクルともいえないことはないけど、ハチミツはひとつの結果であって、自然本来のなかではハチなどの昆虫の役割は受粉活動なのだ。

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人間の食物の8割は昆虫の受粉によらなければ実りはなく、なかでもミツバチの役割はとても大きいらしいのだ。
にもかかわらず、近年、ミツバチがナゾの集団死するという原因不明な減少が地球規模で発生し、その数は北半球の25%にも及ぶという(「ハチはなぜ大量死したのか」ローワン・ジェイコブセン著)。
日本でも養蜂家は減少していて、現在は20年前の半分、約4800軒で、高齢化や安い輸入ハチミツが原因ともされるけど、大量死もひとつの原因だったのだ。
かたや、街なかのビルの屋上でミツバチを飼育する方法も始まっているらしいから、これもひとつの解決方法なのかもしれない。
それにしてもまだ原因は特定されず、農薬ともウィルスとも、果ては携帯電話の電磁波、遺伝子組み換え作物、地球温暖化と広がり、笠井潔ならこのテーマでミステリーを書いてしまうなあとふと思ったりもしたのでした。
ミツバチに限らず、鳥インフルエンザの感染でのウズラの処分などもみていると、効率を極めた肥大化、いびつな現代農業のひずみそのものが逆襲を受けているのかもしれない。
モラルをなくし、行過ぎた資本主義がもたらした現在の金融危機にも似てるかもしれないなあ。

ハチはなぜ大量死したのか
ローワン・ジェイコブセン/著 中里京子/訳
税込価格 2,000円



ライトスタッフ
日本人宇宙飛行士候補となった防衛省航空幕僚監部の油井亀美也さんは、テストパイロットとして岐阜・各務原の航空自衛隊にもいたということですね。
まあ、僕も各務原市民なのだけど、(ペ)岐阜店のお客様も岐阜基地があるせいか航空機ファンが多いというか、自衛隊員の人もいらっしゃいますね。
アニメ・映画とかの嗜好のマッチングもいいのでしょう。
油井さん自身も映画「ライトスタッフ」を見て宇宙の想いを募らせたそうですからね。

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岐阜基地は実験基地だったこともあって結構珍しい航空機もあったりするし、テスト飛行も多いのでしょうね。
また岐阜基地のとなりには実験機、実機などが展示された「かかみがはら航空宇宙科学博物館」もあって、ワクワクするような垂直離着陸機VTOL フライング・テスト・ベッドなど見られるから、ロケットボーイ、ロケットガールも出てくるかもしれない。
この博物館では実験機「飛鳥」など本物の航空機が多数並ぶなかで大型スクリーンを設置し映画「フライトプラン」の試写会もやったこともあって、まあ悪くはないけど、やるなら映画「ステルス」だっただろうなあ。
「マクロス」「戦闘妖精雪風」ファンにはたまりません。

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こちらは映画「ライトスタッフ」のポスター。
宇宙へのライトスタッフ(己にしかない正しい資質)は遠く険しいけど、アニメ・映画はスタートラインに立つ意欲はもたらしてくれます。



ロケットガール
NPO法人・北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)は3月16日、宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)と北大の委託を受け、十勝管内大樹町で道産ロケット「CAMUI(カムイ)」二機の打ち上げに成功した。エンジン部品を装着して飛ばす性能試験で、宇宙機構などが約一千万円の費用を負担した。外部機関が有償でカムイを宇宙開発に利用する初のケースで、カムイは「事業化」段階に入った…。
すごいですね。
カムイロケットは火薬や液体燃料使わず、安全性も高い低コストのハイブリッド型と呼ばれるものだけど、マイナー扱いでメジャー昇格は難しいと思われていた!?

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秋田大学の「ロケットガール養成講座を立ち上げた同大学ものづくり創造工学センターのロケットもカムイと同様なハイブリッド型でしたが、ロケットガール養成講座のほうはどうなったのだろうのでしょうね。
「先生がロケットを作っても生徒はワクワクしない。同じ大学生、高校生が打ち上げたと聞くと目の色が変わります、ましてや女子高生であれば…」というような担当教授の話でもありましたね。
ましてや宇宙航空研究開発機構が関わるのだから、さらに目の色も変わるものというものでしょう。
ロケットガールというのもいよいよ現実・間近となれば、そのワクワク感たるや日本中に行き渡りますなあ。
予算もつくというものです。
マンガ・アニメの先見性を見くびってはいけません。
少女の果たす力も見くびってはなりません。

スペースデブリ 「プラネテス」
1950年代から宇宙開発は始まり、この間に打ち上げられた人工衛星の数は6000個を越えるらしい。
もう機能を失い漂うだけの衛星やロケットの残骸で地球の周りの宇宙は、いまやゴミ(スペースデブリ)だらけで、さらに2月に米国とロシアの衛星が衝突したように事故の確率も高まっている。
先日も国際宇宙ステーションに接近して宇宙飛行士がソユーズに避難することもあった。
衝突すればまた膨大なスペースデブリが発生するし、今後もさらに宇宙開発は続き、すでにある衛星は機能を失い無用化し、繰り返し衝突をするからスペースデブリは永遠に増え続けることになるのだ。

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さすがにマンガ・アニメの世界は先駆的でスペースデブリを描いた名作が「プラネテス」。
コミック・アニメとも星雲賞を受賞した傑作ですね。
池内了(総合研究大学院大教授)が宇宙清掃公社を提案していたけど、すでにコミック・アニメでリアルにその世界が描かれています。
と思っていたら、昨日の日経新聞にはとうとう宇宙航空研究開発機構が、スペースデブリをロボット衛星を使って取り除く技術を開発したとありますね。
ロボット衛星一基につきスペースデブリ1個しか処理できないなど、課題も多いけどようやく具体案が実行される段階に来たのだ。
今までは状況把握・衝突回避や衝突に強い衛星の開発などで、根本的な対応策は具体的にはなかったのだ。しかし、道は遠いよ。

「ふたつのスピカ」といい、「プラネテス」といい宇宙関係の組織では教則本にしたいくらいの名作です。
それとももう教則本になっているのだろうか。
これから宇宙を目指す少年・少女もぜひ読んで見てくださいね。
名作は隠れている、嗜好も隠れている
日経新聞によればCD・DVDのレンタル最大手のCCCは、4月、子会社が運営するポイント事業を本体に吸収するとありますね。
会員はCCCだけでなく、ファミリーマート・ロッテリアなど約50社と提携していて3000万人に上り、その履歴をもとに映画や音楽の好みを割り出し、会員ごとに異なる案内を送り集客に繋げるらしい(もちろん、会員になる際にはデータ分析の了解を取り、外部に開示しない)。
会員は自覚のなかった欲求にも気づき、CD・DVDを楽しめるというのだけど…。
まあ、アマゾンなどもそうですね。

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かたや、「ベストセラーなど、話題の本を読むのは一種のお祭騒ぎ、文学とは本来、1対1で作品と向き合う素朴な作業なのです。読者がその作品とソフィスティケートされた出会いを経て教養を深め、やがて一対無限に想像力が広がるユートピアに至る…そんな喜びが得られる作品こそ、 名作ではないでしょうか」というのは「名作は隠れている」の著者 千石英世立教大教授(中日新聞)。
探してもらうのではなく、まず自分で見つけよということなのだが、程度の問題なのでしょうね。
ほどほどの情報やアドバイスはいいけど、すべて用意されてしまうのはたとえ自分の資質にあっていても、いやだからこそ、ちがうもの・異質なものに触れたいとも思いませんか。
そうでなければ多様性なども生まれませんね。

まあ、このブログも自由に書くのはいいけど、アクセス傾向を分析し、ターゲットを絞り込めばすこしは特命任務も果たせるのだろうけれど、こんなに話が飛ぶのではなあ。
それでも明らかに傾向、趣味・嗜好は出ているのだけど。
いつも読んでいただいている少数の読者様、ありがとうございます。
堀北真希の旅は鉄道・バスに乗って 「チャンス?彼女が成功した理由」
寝台特急「ブルートレイン」が、JRのダイヤ改正で3月14日に引退してしまった。
同じダイヤ改正で新幹線の「のぞみ」は増発となるから、まさに時代の流れ、鉄道は旅を演出するものではなく、たんなる移動のみの手段となってしまうのだろうか。
SF作家の小松左京も「乗り物に乗ること、乗って旅をすることは過去においては楽しみであり、人間らしい娯楽だった。今の新幹線は子供以外はおそらく移動の手段に過ぎません」と言っていたけど、移動の手段も大事だけど、ブルートレインをなくすというのはどうかなあ。
利便性を求めるあまり知らず知らずのうちに人間らしい楽しみを見失っているのかもしれませんね。

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先週と2週連続で放送された「ドラマスペシャル  チャンス?彼女が成功した理由?」では、堀北真希演じる旅行会社の新入社員珠希と、黒木メイサ演じるキャリアウーマンの玉置沙織が携帯電話を取り違えたことから入れ替わり、社運をかけたプレゼンを珠希が引き受けてしまうというたわいないストーリーなのだが、旅は楽しむものなのだよ。
大手旅行会社が新入社員や派遣社員に教わっていてはいかんでしょう。

【DVD】NONFIX 堀北真希 その先の私を見に。―少女と鉄道・2005春―
発売日: 2005/12/14 定価 3,990円

というのもあるけど、やはりこういうのが旅、青春、そして人生でもあるのだ。

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堀北真希はまた愛車プジョー(PEUGEOT)・シティツアー(CITY TOUR)を駆って、ロングツーリングにも出ます。フロントサスペンションとシートサスペンションが付いている快適なものらしく、自転車の旅というのもいいなあ。

【DVD】堀北真希10代最後の大冒険! ヨーロッパ3カ国 自転車200キロの旅
発売日: 2008/05/30  定価 3,990円
花に嵐のたとえもあるぞ…「SAKURAグッバイ」
3月も半ばです。
今年は暖冬の影響もあって桜の開花も早そうです。
昨日の雨と風はまさに花に嵐を予感させるような感じでしたね。
「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」(中国の漢詩、井伏鱒二訳)との言葉もありますが、別れを惜しむな、新しい出会い、新しい人生を切り拓けということですね。

また毎年この季節になると、卒業ソングというか「さくら」がテーマとなった名曲が生まれてくるのですが、今年はガールズロックバンドSCANDALの「SAKURAグッバイ」かもしれない。
制服姿のロックがたまらんなあ。
マーティ・フリードマンによればアメリカではロックバンドをやっている女の子は滅多にいないらしいから、日本の女の子はえらいよ。
ロックでいこうぜ。

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【CD】SCANDAL/SAKURAグッバイ(初回生産限定盤)(DVD付)
発売日: 2009/03/04 定価 1,500円

06年8月、大阪で結成されたHARUNA(Vo&G)、MAMI(G&Vo)、TOMOMI(Ba&Vo)、RINA(Drs&Vo)からなるガーリーガレージ・バンド、SCANDAL。08年10月発売「DOLL」に続く2ndシングル。結成当初よりライブで大切にあたためてきた楽曲で、誰にでも訪れる切なくほろ苦い想い出をテーマにした卒業ソング。DVD付。


やはり制服姿が可愛いAKB48の「10年桜」もなかなかいいです。

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【CD】AKB48/10年桜(DVD付)
発売日: 2009/03/04 定価 1,600円

AKB48が贈る2009年の第一弾シングル「10年桜」は、卒業をテーマにしたアップテンポなメッセージソング!!カップリングの「桜色の空の下で」と合わせて’卒業マキシシングル’としてコンセプトを貫き、’卒業’に対して等身大な気持ちを持つ彼女たちだからこそ想いを込めて歌うことのできる、2009年を代表する卒業ソングとなっています!
男子の妄想
あれは中学生の時だった。
僕には特に親しい友人が3人いて、ある日、クラスメートの女の子がその友人の一人K君と二人で話してるところに割って入ってきて、こう言った。
「あなたたち、いつも仲がいいけどいったい誰がいちばん頭がいいの」
唐突だったけど、気のいい僕たちは問われるままに「それはM君だね」と答えた。
彼は図抜けて成績も良くて実際、県内のいちばんの進学校にも進み、ストレートで某国立大学にも入った。
彼女は続けて聞いた。
「じゃあ、2番目にいいのは?」
僕は迷わず、目の前にいた友人のK君の名前を挙げた。
しかし、彼はもう一人の友人I君の名前を挙げた。
当然だろう、友人を差し置いて自分の名前を挙げるような奴じゃないのだ。

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僕たちは無邪気に「いやそうだ」「そうじゃない」と言い合っていたのだが、彼女がじっと僕の方を見つめているのを見て、はっと気がついたのだった。
「じゃあ、4人の中でいちばん頭が悪いのはあなたなのね」
彼女はそう言っていた。言っていたのに違いない。
友人もいつか黙ってしまった。
もちろん、友人関係は壊れたりはしないけど、僕の心には鮮やかな傷を残した。
彼女は自尊心だけは強く、成績では友人たちにかなわない僕を優しく、そして冷ややかによりマニアな道に僕を誘ったのだ。

彼女はきれいで少し変わったところある子だった。
あれはきっと吉高由里子であったにちがいなく、放課後ぽつんと落ち込んでいた僕にぶっきらぼうに「どうしたの?」と声をかけてきた子は多部美華子で、休んでしまった僕に連絡帳を元気な顔で届けてくれたのは北乃きいだった。

傷ついた想い出も勝手なファンタジーに変えてしまう男子の妄想でした。

画像は「紺野さんと遊ぼう ウフフの巻」吉高由里子です。
「東京メリケンサック」のハマリ役は…
日経エンタテインメントのテレビ証券欄に「ハマリ役銘柄」というのがあって、まあ、そのよしあしはあるにしても持ちえた役者は幸せです。

吉高由里子
学年にいる1人はいる危ない女の子。独特のオーラを放ち、つかみどころがない。授業は聞いていないようだが、何故か成績はいい。
多部美華子
クラスの中に必ず1人はいる、放課後の行動が謎のマイペースキャラ。和風テイストな外見の通り、派手な遊びは好まない。
大後寿々花
実は変わり者だが、外見は普通の女の子なので第一印象的にはわかりにくい。友達は少ないが一度親友になると絆は深い。
北乃きい
中流家庭に育った平均的な女の子。正義感が強く、長いものに巻かれるのを好まない。恋愛抜きで男子と友達になれる。
新垣結衣
明るくて可愛いのでクラスの人気者だが、自分ではその人気に気づいていない。門限が厳しいが、素直なのでちゃんと守る。
などなど。

なんて具合になっているのだけど、なるほどなあ。

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映画「東京メリケンサック」を見てきたのだけど、「篤姫」とも「純情きらり」ともちがった宮崎あおいで面白く、クドカンもこんな感じでやってみたかったんだろうなあ、たぶん。
パンクに徹しているから物語性は薄く、「デトロイト・メタル・シティ」のように感動的に泣かせるようなこともないのだけど、もし綾瀬はるかにやらせたら、クドカンも「ハッピーフライト」のようなキャラに脚本・演出を変えてしまっただろうか。
それとも演出を越えて、綾瀬はるかテイストになってしまうのだろうか。
「ICHI」もかっこよくて美しいけど、綾瀬はるかのハマリ役というならやはり「ハッピーフライト」「おっぱいバレー」ということになるのだろうなあ。
おっぱいバレー
DVDの予約ランキングがすごいことになっています。
「おくりびと」のダントツはさておき、綾瀬はるかです。
4月3日に「ICHI」、5月22日に「ハッピーフライト」とそれぞれ主演映画のDVDが発売されるのだけど、「ICHI」にはDVDとブルーレイ版が、「ハッピーフライト」にはスタンダードクラス、ビジネスクラス、ファーストクラス版とあって、いずれもが某ランキングサイトではベストテンに入っておるのだ。
必ずしもヒットするわけではないからDVDユーザーとマッチするのだろうか。

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さて、そのDVDの間に挟まれて公開されるのが、「おっぱいバレー」。
実話らしく、中学校の弱小男子バレーボール部顧問になった女性教師が「試合に勝ったらおっぱいを見せる」と約束してしまう痛快・能天気スポ根コメディー。
そうか、今も少年の思いは僕たちと変わらんのだなあ。

「このおっぱいは私だけのものではないの」などとは、まるでナイチンゲールのような精神ではないか(どこが?)。
素晴らしい先生を持ったね、君たち。
男の子は幻想だけでも成長できるものなのだよ。

予告編だけでも楽しいなあ。
中村トオルの「ナイス、おっぱい」にも笑うよ。

これで男子バレーも復活となるか。
お米のなみだ
さすがにNHK、地方局制作といえども面白いドラマを作ってきます。
先日の星野真理主演「博多はたおと」(福岡放送局)もそうだったし、たまたま先週見た再放送「お米のなみだ」も仙台放送局の制作だった。
主演の奥田恵梨華もまったく知らず、ほとんど地味なキャスティングだったのだけど、農業・米作の現状はよくわかるもので、そのひとつの解決の可能性を示すものだった。

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生産者と消費者が支えあう関係、ともに幸せになれる道というのはありうるのだと思いますね。
ドラマではささやかに思いやる気持ちということになって、具体的にどうよって感じもしないわけではないけど、実際、ささやかな気持ちで、ある程度の範囲内なら上手く成り立つのだろう。
まあ、小説でもマンガやアニメでもそうだけど気持ちの届く範囲内であれば作者も読者も幸せだけど、枠を越えてしまうと何かを見失ってしまう宿命だろうか。
グローバルな世界で多様性を保持する難しさとも似ています。

しかし「ゆきむすび」とはいい名前だなあ。
欲情の作法  渡辺淳一
いや、知の快楽も奥深いですが草食系・オタク系が苦手とする、あるいは関心が薄い、または関心がないように装うとする「男と女の肉体的な快楽」を示してくれるのが巨匠 渡辺淳一の「欲情の作法」です。
いや、巨匠ともなると書名も率直なのか、身もふたもないのか、至言というべきなのか、それとも幻冬舎 見城徹 社長の意向なのか、さっぱりわからないけどすごいなあ。

男と女の根源的な違い。それを理解すれば、新しい愛がはじまる…
らしいよ。
そして、売れている。

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欲情の作法
渡辺淳一/著 税込価格 1,155円

男は振られる生きものである;二兎しか追わぬもの一兎も得ず;考えるよりまず行動を;巧言令色ときめく愛;焦らず明るく正直に;近づきながらテイスティング;容易に許す女は軽いのか;結ばれる直前に考えること;挿入する性とされる性;男が萎える派手派手下着;文句をいえない男に代わって;セックスは二人の共同作業;うまくできなかったときに;なぜ、男と女がいるのか
小松左京 『果しなき流れの果に
おなじみNHKBS「私の1冊 日本の100冊」から。
東浩紀の私の1冊は小松左京の『果しなき流れの果に』でした。
小松左京といえば日本ハードSFの雄であり、H・G・ウエルズのような文明史家の趣もある日本が誇る碩学ですね。

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もう80歳も近いというのに相変わらず好奇心も旺盛で思考も明瞭で、今後の問題としてやはり人類は宇宙へ向かうだろうと言われてます。
もうひとつは人工知性の問題。このふたつの難問を前にして人類は人間であり続けることは可能だろうか…なんてことをまだ考えているのはすごい。
人類は地球の重力を超えて宇宙に羽ばたけるのか、葛藤する人間であり続けることが出来るのか…。
少年少女たちだけの夢・希望、そして苦悩・絶望ではないのだよ。
一概に年齢で括ってはいけないという見本でもありますね。

東浩紀はめくるめく知の快楽に溺れていきます。哲学と文学の融合という点においては、僕は今でもこの本の影響を強く受けているんです…と語ります。
確かに知が及ばなくても、あるいは及ばないからこそ、知の果てない海、流れに身を任せるような快楽があります。

果しなき流れの果に
ハルキ文庫 小松左京/著 税込価格 840円
特命任務です!「ポスタープレゼントフェア」
ふたたび、宣伝の特命を受けてやって参りました。
ポスタープレゼントフェア(ぺ)Yahoo!店で先行して始まりました。

当店の商品を合計¥5,000以上お買い上げで、
ご希望される方に、リスト中のお好きなポスターを1点差し上げるというものです。


画像は21種のポスターのうち、一部をご紹介しています。

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「ぼくの地球を守って」ですね。
地球の温暖化、多様性の消失、水の惑星の危機…が叫ばれる今こそふさわしい作品です。
仲間由紀恵も愛読者です。

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「エヴァンゲリオン」のアスカ。新作2弾の公開も楽しみです。
等身大フィギュアのレイとアスカも好評発売中です。

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「ガンダム0083」はOAVシリーズでしたが、人気は高くヒロインの1/8ニナ・パープルトンを(ぺ)でもワンフェスで販売したこともありました。

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マクロスF」はいわば初代マクロスに先祖がえりしていますね。
世代を超えて人気が高いはずです。

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モノクロです。
まさにアニメの黎明期、「レインボー戦隊ロビン」。

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雨宮慶太監督の「ゼイラム」。
主演の森山祐子はこの地方ではおなじみの「お笑いマンガ道場」のレギュラーも務めた。

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こちらもこの地方ではおなじみ「ラディコミ」の小森まなみ嬢です。
谷山浩子の世界はぴったりと合うのです。

一部をご紹介しましたが、もちろんポスターは数に限りがあり、なくなったものは順次、他の絵柄に変更していきます。

以上、任務完了しました。
勝ち組には分からない「うらおもて人生録」
春になるともういつも眠くて仕方がないのだけど、よくその言い訳に使ったのがナルコレプシー(眠り病)だった。
綿ふき病、舞踏病など不謹慎にも奇病好きなのだが、ナルコレプシーは日常の怠惰と判別が付けがたいので、よくナルコレプシーと広言していたのだ。
そしてナルコレプシーなる病名を知らしめてくれたのが色川武大(別名 阿佐田哲也)だった。
よく知られるようになったのはやはり「麻雀放浪記」からだと思うけど、和田誠監督で映画化もされ、こちらも傑作だった。

「うらおもて人生録」はNHK「私の一冊 日本の100冊」でナポレオンズの小石至誠が紹介してくれたのだけど、
勝てばいい、これでは下郎の生き方だ…。いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。そこで学んだ「生きていくうえでの魂の技術とセオリー」を静かに語った名著とあるように、僕たち劣等生のバイブルでもあります。
でも金融危機の時代、ちょっとウォール街の人たちにも言ってやりたいようなせりふでもありますね。
大相撲でクンロク大関(9勝6敗が多い力士)という揶揄するような言い方があるけど、意外にプロ中のプロなのかもしれない。

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うらおもて人生録
新潮文庫
色川武大/著 税込価格 540円


優等生がひた走る本線のコースばかりが人生じゃない。ひとつ、どこか、生きるうえで不便な、生きにくい部分を守り育てていくことも、大切なんだ。勝てばいい、これでは下郎の生き方だ…。著者の別名は雀聖・阿佐田哲也。いくたびか人生の裏街道に踏み迷い、勝負の修羅場もくぐり抜けてきた。愚かしくて不格好な人間が生きていくうえでの魂の技術とセオリーを静かに語った名著。

特命任務です!「DVD-BOXフェア開催中」
昭和歌謡もいいけど、昭和特撮・昭和アニメもいいですよ。
われらが「マグマ大使」のDVD-BOXも3月11日に発売ですからね。
というわけで(どんなわけだ!?)、今回は明確に宣伝の特命を受けてやって参りました。

ぺーパームーン楽天市場店Yahoo!店ではBL系のポストカードプレゼントフェアに続いて、DVD-BOXフェアが始まりました。

DVD-BOXカテゴリに掲載中のDVD-BOXをお買い上げの方に、リスト中のお好きな特典を1点差し上げるというものです。
特典の賞品はいずれも懐かしい特典物から数万円もした商品まで各種取り揃えていますが、昭和の方には郷愁を、そしてわずかばかりの苦笑を感じていただけるものです!?
下記に紹介するのはいずれもその特典の一部です。

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しょぼいですなあ。
まあまあ、そうおっしゃらずに、そうは思わないのが昭和世代というものです?
でも日本古来の伝統に基づく紙相撲。意外に遊べて盛り上がります!?

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LDシングルですね。
天地無用のLDシングル付プレミアチケットなのだ。
今や、LD機器の販売も中止された。

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もちろん「スタトレ」世代でもありますね。
僕は「宇宙家族ロビンソン」も好きで、フライディが欲しかった。ペニーも好きだったなあ。

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おうっ、これは「銀河漂流バイファム」のLD?BOXの上巻。
価格でいったら問答無用でいちばんです。
他にも楽しいものがいっぱい、見るだけでも楽しいよ。
ちゃんと買ってほしいけど。

もちろん、商品のDVD-BOXも特典の賞品もなくなり次第終了です。
特典物は常時30種用意されていて、なくなったものは順次更新されるから、
くり返しチェックして下さいね。

以上、任務完了しました。
昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦」/桑田佳祐
最近は民放各局も開局50周年ということで特番が続きます。
ニュースもドラマもバラエティも懐かしいけど、いちばん馴染みが深いのはやはり歌・音楽なのかもしれない。
でもさすがに当時のフィルムを見ると風化していたり、美化された記憶も現実はこうだったのだと改めて痛切に迫ってきます。それはともかく。

桑田佳祐は缶コーヒーのCMでも昭和の大物スター(合成)と共演していたけど、時代を越える人なのかもしれない。
古きよき昭和、古きよきNHK紅白が越路吹雪「サント・トワ・マミー」から始まり、めくるめく昭和歌謡曲が堪能できます。
それにしても60年代の和製ポップス、ムード歌謡、GS、フォーク、ニューミュージック、70・80年代のアイドルソング、さらに90年代?現在に至るまでの数々の日本のヒット曲を、桑田佳祐が“ひとり”で紅白歌合戦形式によって披露するのだよ。
永久記念盤でしょう。

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【DVD】桑田佳祐 Act Against AIDS 2008 「昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦」/桑田佳祐
発売日: 2009/03/25 定価 6,300円

2008年11月30日、12月1日&2日の3日間、パシフィコ横浜にて行われた、桑田佳祐Act Against AIDS コンサート2008『昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦』を余すところなく完全収録!日本の流行歌を桑田佳祐がひとりで唄い繋く、しかも、超強力なビッグバンドを率いてのまさに紅白をさながらいや、それをも凌ぐユーモアあふれる‘ひとり’紅白で観客を魅了した壮大かつ見事なザッツ・エンタテインメントショウ!

☆このDVD の収益金は、AAA 事務局(http://www.actagainstaids.com/)を通じてさまざまなエイズ啓発活動に使用されます。☆
特典情報
豪華フォトブックレット封入
悪魔のいる天国
今日のNHK私の一冊はアートユニット「明和電機」土佐信道で、選んだ一冊は星新一の「悪魔のいる天国」だった。
生命に対する熱い想いを持ちながら、テクノロジーに対する洞察力と、人間の持っている残酷さや悲観的な部分をクールにナンセンスに書く姿勢に共鳴し、星新一の描く世界はユートピアでありながらデストピアな世界でもあるような明和電機と通じるのだという。

たしかに戦前・戦中・戦後を生き、人類の未来を信じながらも人間の醜悪さも知る人だったから、一見童話のような物語にはいつも皮肉が込められたりします。
未曾有の金融危機も金融経済を経済学・工学・数学などノーベル賞学者が金融工学を作り上げ、経済でも社会でも数理的にコントロールしようとした結果だった。
やはり人間には尊くもあるけど醜悪な顔もあるのだ。

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年末に「キン肉マン」のDVD?BOXが完全予約限定生産として発売され、特典にはキンケシなどが付き、マニア垂涎のものとなった。予約締切日は発売の半年も前だった。
善良なマニアは確実に手に入れるため期日を守り予約した。
しかし発売後店頭にも並び、まあ、ここまでは顧客サービスでもあり、ビジネスでもあるけど、一部の店頭、ネットでは半額ほどで販売された。
いちばん熱心で期日を守り大切にしなければならない顧客を不快にさせてしまうというのは、やはりおかしいのではないか。
販売店だって楽しく会話して販売するものが、さすがに気まずくなります。
自由競争を否定するものでもなんでもないけど、いびつな構造はいつか修正され、それは金融危機のようにもっと大きな代価を支払わせるものになるような気がします。
コストのかかったものが無料で配布されるなども慣れてしまってきているけど、宣伝費等有形無形のところで必ず費用回収はされ、代価は誰かが払っており、それは無料で得た人たちにも無関係ではいられないはずなのだ。
星新一の描く人間の皮肉は、いわば社会の設計を変えることで社会環境の物理的・生物的・社会的条件を操作し人間の行動を誘導するアーキテクチャの考え方の行き着く果ての悲劇でもあります。
神でも悪魔でもない人間はほどほどがやはりいいのでは…。
まあ、なんにしろ錬金術のような都合のいいものはないのだと思えば、あまり得もしないかもしれないけど、円天のような繰り返される詐欺に引っかかることもない。

ぼくは星新一「おーい、出てこい」で教わったのだった。

悪魔のいる天国
新潮文庫 星新一/著
税込価格 460円
深く潜ったか鈴木亜美「ラブレター」
鈴木亜美です。
女優としての鈴木亜美はNHK「深く潜れ」からですね。
小西真奈美も出ていて不思議なテイストのドラマでした。
軍艦島がもうひとつも舞台で、廃墟ブームにも貢献した。
廃墟に美少女は似合うのだ。
そして彼女は大人になった。

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【DVD】ラブレター DVD-BOX 2
発売日: 2009/03/18 定価 13,860円

TVドラマ『砂時計』の制作チームが贈る、幼馴染みの男女の15年に及ぶ純愛を綴ったラブロマンスのBOX第2弾。瀬戸内の島で暮らす、聴力障害のある少女・美波が地元の少年・海司と手話を通じて心を通わせ、小さな恋を育んでいく。第21話から第40話を収録。

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こちらはその「深く潜れ 八犬伝2001」。
前世を問うなど現代的世相を取り入れた、かつての「少年ドラマシリーズ」テイスト溢れる作品です。
「6番目の小夜子」などと同様に久しぶりに少年・少女たちの魂をざわつかせたものとなりましたね。
この手の作品にはまたヒロインとは別に不可思議な美少女が付きものですが、かつての少年ドラマでいえばテレサ野田、「深く潜れ」でいえば小西真奈美でしたね。
高見沢みちるというのも忘れられない。