理系・文系を重ねて見る光景は
手塚治虫の信じた?僕ら「ららら科学の子」
昨日のNHKプレミアム10 は「手塚治虫 漫画 音楽 そして人生」というものだった。
音楽に並々ならぬ関心があったのは作品からも窺えるし、なんといっても作曲家の盟友は巨匠 富田勲ですからね。
内田樹(神戸女学院大教授)の近著に「昭和のエートス」というのがあって、前近代と近代という二つの時代を生きた明治人(大河ドラマ「篤姫」の頃、勝海舟・坂本龍馬・大久保利通・西郷隆盛などはじめとする日本の歴史のなかでも一等抜けた才人たち)と匹敵するのが昭和人なのだといいます。
戦前・戦中・戦後という価値観の断絶した時代を生きることによって身を裂かれ葛藤を経て昭和人は奥行きのある豊かな精神を形成したという。

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その代表が吉本隆明らしいのだが、手塚治虫こそがまさに昭和人ではないかなあ。
敗戦後から昭和45年頃の昭和をさして、現在に比して経済的には貧しいけれども、人々の心は豊かであり「歴史の進歩と科学への信頼と、民主主義の全能への夢」が失われなかった時代というのだけど、まさに「ららら科学の子」。
そして手塚治虫は子供たちに「歴史の進歩と科学への信頼と、民主主義の全能への夢」に溢れた作品を数多く作りながら、人間の限界、葛藤も忘れることはなかった。
「プレミアム10」の最後は手塚治虫自身が歌う「鉄腕アトム」だった。
子供たちと一緒に歌うあの明るい笑顔は、僕ら子供たち「ららら科学の子」の未来を信じていたのだ。
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「ラースと、その彼女」は(ペ)の等身大ドールを見たか
ピグマリオンやピノキオに題材を得たような人形と人間の恋の物語は珍しくはないけど、映画「ラースと、その彼女」もその変形のひとつなのだろうか。
興味本位ではなく等身大ドールに自己投影する心情、またその世界に埋没していくのではなくむしろ自立する機会ともなり、そして新たな癒しとしての可能性も見出す、きわめて真摯な物語なのだ。

(ペ)の等身大フィギュア・ドールも大きな可能性の翼を持つものとして、新たな視点でも見直される機会ともなればいいのですが…。

たとえばこうも考えるのだ。
藤沢周平の描く風景は江戸の町でも村でも、ぼく達は実際見たこともないけど違和感なくそうだったのだろうなあと思ってしまうものですね。
おそらく本当の江戸そのものとは違うのだけど、僕たちがこうであろうと思うものと共感するものを描くのだ。
「等身大フィギュア」も仮想のキャラクターを立体化する等身大フィギュアも等身大となった時点で生身の人間そのものとの比較が生じます。
その意味で同じ作り物ではあるけれど何分の一という作り物の世界とは一線を画するもので、ただそのまま等身大にしたのでは違和感が出るのはやはり仮想のキャラクターだからなのだ。
やはり藤沢周平の世界ではないけれど、僕たちがこうであろうと思い描く等身大フィギュアに共感されるものでないと愛されないのだ。まあ、僕は原型師ではないのだけれど。
違和感を感じさせない自然で美しい風景のように、日常にもやがて溶け込む日がやってくるのかもしれません。

(ぺ)岐阜店の3Fイベントスペースの等身大フィギュア・ドール展示コーナーに立ち寄れば、新たな自分を再発見できるかもしれませんよ。
*都合によりご覧になれない場合もございます。

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さて、これからは宣伝です。
年末のOPEN以来、少しずつ充実を重ねてきたペーパームーン楽天市場店Yahoo!店ですが、
いよいよ本命(ぺ)等身大フィギュアの登場です。
対応商品はエヴァンゲリオンの大ベストセラー「綾波レイ」と「惣流・アスカ・ラングレー 」
今年初夏「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の公開も楽しみですね。
(ぺ)制作部20周年、楽天市場店Yahoo!店OPEN記念として
等身大フィギュアを最大¥52,500OFF!で販売します。

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等身大フィギュア 綾波レイ 可動タイプ

52,500円 OFF!
当店通常価格 472,500円 (税込)
価格 420,000円 (税込) 送料込
OPEN記念特価

今回特別に数量限定で極少数ご用意することができました。
※予定生産数に達し次第、特価販売は終了となります。
※2月中旬より順次お届け可

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等身大フィギュア 1/1 惣流・アスカ・ラングレー

47,500円 OFF!
当店通常価格 367,500円 (税込)
価格 320,000円 (税込) 送料込
OPEN記念特価

今回特別に数量限定で極少数ご用意することができました。
※予定生産数に達し次第、特価販
妖しい日本語の魅力、そして日本語が滅びるとき
書店の閉店が続きますね。
ここ岐阜でも名鉄岐阜駅前の星野書店が去年の暮れに閉店し、すこし前の11月には自由書房本店の閉店があったばかりだったから、また岐阜市中心部の書店が異様なまでに消えてしまうのだった。
これで岐阜市中心商店街に残る書店は、JR岐阜駅の三省堂、高島屋の自由書房を除いては個人商店型の書店ばかりとなってしまい、路面店はまさに個人商店型の書店(小さくてもそれなりの品揃えならいいけどなかなかそうはいかない)のみで、街なかだけしか利用できないような本好きは困ってしまいますね。
郊外には大型書店が乱立はするけど、出版不況でもあるし、新聞社も続々と赤字となり、やはり本・雑誌・新聞をはじめ、活字を読まなくなってしまったのだろうか。

「日本語が滅びるとき」(水村美苗 著)などもネットに加速された英語の支配力の前で無化されていく日本語の危機とあって、豊かな日本語は小説であろうがマンガであろうが活字は失ってはならないものなのだ。

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日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で
水村美苗/著
税込価格 1,890


「西洋の衝撃」を全身に浴び、豊かな近代文学を生み出した日本語が、いま「英語の世紀」の中で「亡びる」とはどういうことか?日本語と英語をめぐる認識を深く揺り動かし、はるかな時空の眺望のもとに鍛えなおそうとする書き下ろし問題作が出現した。

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そうだよなあ。
昨日、今日とNHKBS「私の1冊 日本の100冊」は、「千羽鶴」 川端康成と「蘆刈」 谷崎潤一郎だった。
ともに日本の大作家だけど、「千羽鶴」「蘆刈」は読んでいない。
僕の本を読み始めた頃の動機はエロ?だったから、もちろんこの大作家たちもエロいとは知っていたけど、やっぱり川端康成では「眠れる美女」「片腕」(これはNHKのラジオ朗読で知った)、谷崎潤一郎では「刺青」「卍」とかになっちゃうでしょう。
さすがにその動機では浅薄な読書になってしまうのだよ。
でもあの端正な文章で幽暗妖美な世界に誘ってくれるのでありました。
「眠れる美女」はビジュアルブックにもなっていて、イメージモデルはなんと多部未華子。
やっぱり、じっと見つめるのだろうなあ。

千羽鶴 川端康成/著
新潮文庫
税込価格 460円


すこし朗読されただけで、官能が香り立ちます。
しかし川端康成の「源氏物語」だったのか。

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春琴抄・蘆刈 谷崎潤一郎/著
読んでおきたい日本の名作
税込価格 840円


谷崎潤一郎訳 「源氏物語」もあるけど、読めるだろうか。


再見!「カッコーの巣の上で」
昨日はまたNHKBSで名作「カッコーの巣の上で」をやっていたのだった。
僕は基本的に正常と異常の決定的な差異はないようにに思えるので(たとえば、戦争中は殺人は是とされますね)、ものすごく怖ろしく思ってしまうのだ。
異様な事件もあまた起こるけど、人間である以上可能性としては誰でも起こりうることなのだ。
だから人は裁かれなければならないけど、人間の尊厳を奪ってしまっていいのかというのが、この映画のテーマでもありますね。

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「脳は全体の10%しか使っていない」そして「残りの90%を生かせば何か未知の能力があるのではないか」と僕たちは願うけど根拠はなく、出来の悪い生徒が「お前ら勉強してその程度。俺たち勉強しなくてもこれぐらい」という負け惜しみ程度のものですね。
実害がなければファンタジーですむけど、脳に関わる誤解や迷信は「神経神話」と呼ばれて社会的悪用、混乱にもつながるのだ。
整形手術のように性格も変えていいのか、脳の情報を取り出していいのか…これらはアニメや映画では衝撃的だけどもうふつうのテーマですね(最近作では「パプリカ」「マイノリティ・リポート」など)。
もちろん自身が呻吟して、あまたの体験で性格が変わったり、形成されるのはふつうのことだけど、機械的・物理的に変えてしまうことが問われる時代となっていて、いざ、それのどこが悪いのだと言われるとなかなか答えることは出来ない。
米国では「リタリン」という薬が賢くなる薬として広まり、大学生の2割が飲んでいるとも報道されているけど、本来は注意欠陥・多動性障害などの薬なのだ。
健康な人も集中力が高まるそうだから、たしかに試験にはいいのかもしれないけど、どうよ。
他にもアルツハイマーの記憶改善薬や心的外傷後ストレス障害のつらい記憶を消す薬など病気の人にはいいけど、いろいろ社会的悪用とまではいわないけど、なにか倫理が知らぬ間に蝕まれていくような気がします。
デジタルな世界は論理を突きつめていく社会でもありますね。
その論理の果てには何があるのだろう。
映画「カッコーの巣の上で」ようなロボトミー手術はもう行われてはいないと思うけど、外科的なものでないものはもう日常に入り込んでいるのかもしれない。。
もう一つの傑作「まぼろしの市街戦」とともに心とはなにか、異常と正常との違いは何かを問う映画です。
再見!「ミクロの決死圏」
映画「ミクロの決死圏」は何度もテレビで見たはずだけど、始まりの設定はああだったのか。
科学特撮にいつも夢中で体内シーンしか思い出さないのだね。
昨日はたまたま休日でNHKBSで「ミクロの決死圏」をやっていたので見てしまった。
あの当時の思い描く未来はかくべきだったのだなあ。
まだ到底達成されない未来がアナログな技術で進行していきます。
もっとも人類が初めて別の天体「月」に降り立ったアポロ11号だって、1969年というからけっこうアナログだったのだ。

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画像のポスターは映画「ミクロの決死圏」、見つけたときは嬉しかったなあ。
こんなことがとも思ったけどカプセル内視鏡の実用化は確実に現実となりつつありますね。
しかし、ウエットスーツの頭の部分が露出してるとは思わなかった。
まあ、あまり科学的デティールにこだわっていると面白くなくなってしまうし、また十分に科学的検証に基づいた真面目な映画だった。
ラクエル・ウエルチについた異物を取り除くシーンが唯一のサービスシーンです。

体内に入った縮小化した医療チームは、危機に陥りながらも何とか任務をなし終え、涙とともに排出された。
遠藤周作(だったと思う)に「ミクロの決死圏」の傑作パロディ小説があって、こちらはたしか大便とともに排泄された。
さすがは遠藤周作。
マイナーな映画だと思うけどSF作家だけでなく、意外に多くの人に影響を与えたのかもしれない。
なんとなく、北杜夫とか三島由紀夫とかとああでもない、こうでもないと話してそうではありませんか。
なお、稲垣足穂はこの遠藤周作の小説に何も語ってはいない。
水嶋ヒロの「彼女との正しい遊び方」
あまりの奇想天外ぶりにもうついていけないと思いながら第2話まで見てしまうと、意外に馴染んでしまう怖ろしさよ。
水嶋ヒロ、佐藤健などイケメンファンにはたまらないこんなフォトブックも出るのだよ。

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ドラマ「メイちゃんの執事」オフィシャルフォトブック
宮城理子
発売予定日 2009年2月27日
予定税込価格 1,100円


大興奮を約束する大人気ドラマ「メイちゃんの執事」メイキング写真集です。 ≪掲載内容≫ ・水嶋ヒロ、榮倉奈々、佐藤健ら出演者の特写&貴重なオフショットが満載。出演者への単独インタビューも充実・どの執事orお嬢様が気になる!? 一目で分かるキャラクター相関図や執事名鑑・山田優と向井理ほか、7組のお嬢様と執事の特別対談&撮り下ろし・原作者、宮城理子先生の描き下ろしイラストも掲載・ドラマ中の細か?い所までをご紹介。収録現場ルポと聖ルチア女学園ガイド

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僕が水嶋ヒロを知ったのはテレ朝の「21世紀新人シナリオ大賞受賞作「彼女との正しい遊び方」だった。
深夜の放送だったし、あまり見た人はいないかもしれない。
でもアニメファンなどには受けますね、きっと。
今こそ、もう一度放送したらどうなのだろう。
まるで少女マンガのような胸キュンドラマだし、そしてまるで「メイちゃんの執事」を予感させるような物語でもあったのだ。

幼なじみの恭史と優奈は、二人きりになると「姫」と「家来」の関係になるという“ゲーム”を小学校のころからひそかに続けていた。
「誰かにバレるまでゲームを続ける」という約束だったが、ある日、同級生に知られてしまう。
高校卒業間近なってですよ。
それでも優奈は、このゲームを続けようとするが…。そして実は…。
お嬢様と執事ではないけど、お姫様と家来ですよ。
一歩間違うといやな物語になってしまうけど、ギリギリのところで踏みとどまってまことにプラトニックな美しく切ない物語となっています。
いつも近くにいる人が、自分にとってどれほど大切な存在か気付いても素直に認めることが出来ない、その気持ちを相手にどう伝えたらいいのか分からない。ああ、青春。
黒川智花もなかなかツンデレの姫様ぽっくてよろしい。

【DVD】彼女との正しい遊び方 
発売日 2008年07月02日  定価 3,990円(税込)

黒川智花×水嶋ヒロ共演で贈る、風変わりな瑞々しいラブストーリー!


国会図書館にもある禁書目録
禁書目録とは16世紀から20世紀の半ばまでカトリック教会によって作成され書物のリストで、カトリック教会と信徒に対して危険を及ぼすとみなされた書物が掲載された。
禁書目録の目的は信徒を、非道徳あるいはカトリック信仰を脅かす書物から守ることにあったとされますね。
禁書ではないけど教会によるガリレオ裁判だって、誤りを公式に教皇庁が認めたのはまだ1992年のことだからね。
今年はガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を用いて天体観測をしてから400年の節目にあたる世界天文年で記念イベントも行なわれているけど、宗教と科学の間はまだしっくりとはいかない。

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禁書といえば今はエロ本かもしれませんね。
国会図書館は基本的にすべての発行された図書を収集するけど、蔵書目録に載らないものも集めているらしい。
発行された図書というのは自費出版物、団体・自治体の発行する記念誌、郷土史資料なども収集すし、同人誌なども対象なのだ。まあ、納本はされないだろうけど。
出版物を文化的財産として後世に伝えていく制度というから、現時点での評価うんぬんではなく、あらゆるものをおくべきということになるから、条例で不健全図書扱いされる俗悪本ほど消されがちだから、より守るべき対象となるのかもしれない。
まあ、ガリレオなどの例もあるし、特別の意図をもって蔵書されてもいかんしなあ。
NHKで始まった「浪花の華」?緒方洪庵事件帳?の第1話は「禁書売り」でしたね。
当時はまだ蘭学は異端の書だったけど、まあ、そういう人がいないと医学の発展はなかった。
すべての存在に意味があり、だから差別も排除も生まれるのだけど、そしてまあダイナミズムも生まれるのだろう。

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【DVD】とある魔術の禁書目録 第1巻(初回限定版)
2009年1月23日発売 ¥6,825

科学と魔術、相容れないこのふたつが交差するとき、幻想殺し(イマジンブレイカー)の少年の物語が始まる。原作(電撃文庫刊)累計440万部突破の大ヒットライトノベルが待望のアニメ化!MBS他全国6局ネットで08年10月より放映開始。第1巻には第1話-第3話を収録。
初回限定版は、原作者書き下ろし短編小説、解説書(8P)、特典CDーROM封入、スリーブ仕様。
同時発売:「Bluーray(GNXAー1051 税込¥7875)」。

「ハッピーフライト」と「アテンション・プリーズ
「ハッピーフライト」は見ましたか?
綾瀬はるかのかっこよく美しい「ICHI」「僕の彼女はサイボーグ」もいいけど、やはりドジな綾瀬はるかはまたいいのであった。
小林信彦もようやく見たらしく、ほめておりますなあ。
しかしマニアな映画です。
きちんとフライトに至る各部署(操縦席、キャビン、グランドスタッフ、オペレーション・コントロール・センター、整備)が丁寧に描かれますね。
どこにもドラマになるようなエピソードが転がっているのが空港、航空機なのだね。
ピトー管も覚えてしまった。
全体として機能しないと安全も確保されない世界で、華やかなキャビン・アテンダントももちろんその重要な役割を果たしているのでした。

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最近また再放送をしていた上戸彩版「アテンション・プリーズ」も意外にオーソドックスな作りだったとも再認識できますね。
似たようなエピソードも出てきます。
最初はあまりの破天荒ぶりに大丈夫かと思ったけど、でもなかなか見事なプリティウーマンぶりで、また懲りないところが楽しい。
しかし小日向文世さんもよくパイロットをやるなあ。
「ハッピーフライト」「アテプリ」とJALもANAも制覇だ。

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【DVD】アテンションプリーズ DVD-BOX
発売日: 2006/10/18 定価 23,940円

1970年に放送された大ヒットドラマ、『アテンションプリーズ』が、現代版として生まれ変わる!洋子は幼い頃から男に囲まれて育ったために“女性らしさ”は無いが“かっこいい”女の子。そんな破天荒でボーイッシュな洋子が、ひょんな事から、女性生涯の憧れであるキャビンアテンダントを目指すことに。果たして洋子はキャビンアテンダントになれるのか!?全11話収録。

スペシャルとしてハワイ・ホノルル編、オーストラリア・シドニー編と作られていて、いや、なかなかの名作なのだよ。
またスペシャル版作ってくれないかなあ。
木村カエラのポップな「プリティ・ウーマン」もいいのであった。
滝田洋二郎監督 おくりびと
モントリオール世界映画祭のグランプリ、日本アカデミー賞全13部門で優秀賞(最優秀賞の発表は2月20日)、さらには米アカデミー賞外国映画賞にもノミネートされた「おくりびと」。
「下落合焼きとりムービー」「コミック雑誌なんかいらない!」などを知るものにとって、昔日の感がありますなあ。
滝田洋二郎監督も好きだけど、にっかつロマンポルノなどの成人映画もずいぶん撮った人なのだ。
まあ、あの頃の日活は全共闘後の青年たちが雑誌、映画などサブカルに場所を移していたこともあって、ロマンポルノにも意外などにメジャーな人が関わったりしていますからね。
まあ、裸さえあればテーマ性だろうがアナーキーだろうが表現としては自由な空間だったのだろうか。

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僕は映画ポスターをずいぶんと集めたけど、そのなかにはポルノ映画もあって、ほとんど見てはいないけれど捨てられずに残してしまうのだなあ。
ロマンポルノといえば滝田洋二郎監督の他にも神代辰巳、藤田敏八、そして根岸吉太郎、大森一樹だってそうですね。
さらに出演者を見ていると大杉漣、風間杜夫という名前もけっこう出てきて少しびっくりします。
大杉漣、ブルーリボン賞、ピンクリボン賞の両賞の受賞というのは伊達じゃなかったのだ。
桃井かおりの「エロスは甘き香り」もあったし、脚本の中島丈博さんもまあほんとうになんでも書けるのだなあ。才能の宝庫でもあったのだ。

【DVD】おくりびと
発売日: 2009/03/18 定価 3,990円

人広告を手にNKエージェントを訪れた主人公・大悟は、社長の佐々木から思いもよらない業務内容を告げられる。それは【納棺】、遺体を棺に納める仕事だった。戸惑いながらも、妻の美香には冠婚葬祭関係=結婚式場の仕事と偽り、納棺師の見習いとして働き出す大悟。そこには、さまざまな境遇のお別れが待っていた!ユーモアと感動が融和した異色作。
特典情報
■映画「おくりびと」の撮影開始から公開?大ヒットロングランまでの軌跡を綴る-大メイキング映像
■舞台挨拶 ■モントリオール受賞会見 ■未公開映像 ほか
時代劇、歴史ブームは続くよ
もう発売されるのだね、「レッドクリフ Part1」。
昔は歴史ファンといえばおじさんと決まっていて、かつて関川夏央が「おじさんはなぜ時代小説が好きか」という本を書いていたなあ。
最近の若い女性の間の歴史ブームで、三国志「レッドクリフ」も大ヒットとなってしまった。
東京などでは「三国志ナイト」なるイベントもあって諸葛孔明に扮した歴ドルも参加して、若い女性たちも含めて盛り上がるらしい。
知的好奇心が高いというのもポイントですね。
雑学を越えてはまり込む人もいるというから頼もしい。
日本の戦国ブームもNHK大河ドラマ「天地人」とさらに続きそうですね。
「天地人」いささかボーイズラブな香りもするから女性人気も高いでしょう。

【DVD】レッドクリフ Part1 コレクターズ・エディション
発売日: 2009/03/11 定価 6,090円

西暦208年、中国。帝国の支配者・曹操は、数々の戦いを制し、遂に皇帝までも自陣に引き込むことに成功。あとは、劉備軍、孫権軍を残すのみ。80万の兵と2000隻の軍艦を率いて、彼は動き始めた。曹操を迎え撃つ劉備、孫権の連合軍は総勢たった5万。敵にもなれた二つの勢力は、互いに手を取り合い、知恵と勇気で奇策を仕掛けたが…。

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中国が「三国志」とするなら、日本の群雄割拠の時代はやはり戦国時代でしょう。
名だたる英雄やシブイ脇役にもスポットの当たる歴史ブームですが、その裏には妖しくうごめく影の軍団があった…。
以前は忍者ものも多かったですが、陰惨に過ぎて時代劇のヒーロー、ヒロインからも、そして歴史ブームの流れからもすこし外れていますね。
今年は期待の松山ケンイチ「カムイ外伝」もあるし、戦国のアウトサイダー忍者にも注目が集まりそうです。
山田風太郎「忍法帖」ブームよ、ふたたび。

【DVD】影の軍団2 COMPLETE DVD 弐巻 DVD-BOX (初回限定生産)
発売日: 2009/02/21 定価 21,000円

あの‘影の軍団’が、ふたたび歴史の闇で暗躍する!1980年に放映された『服部半蔵 影の軍団』の好評を受け、1981年秋より装いも新たに放映された『影の軍団II』が待望のDVD化!まさにアクション時代劇の最高峰と呼ぶに相応しい『影の軍団II』第弐巻。14話?26話の13話収録。

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NHK土曜時代劇の「陽炎の辻」も評判がいいのでしょうね。
続編も作られているし、お正月スペシャルもありました。
たしかに気持ちよく見られるのだ。坂崎磐音のたたずまいがいいのかなあ。
新しく始まった若き緒形洪庵の活躍を描く「浪花の華」も面白そうです。
栗山千明がかっこいいよ。
「吉原御免状」あたり、大胆にドラマ化してくれないでしょうか。

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【DVD】陽炎の辻2 ?居眠り磐音 江戸双紙? DVD-BOX
発売日: 2009/03/18  定価 23,940円

坂崎磐音、再び―。切ない恋と冒険、温かい人情とユーモア、スピーディーなアクション。大好評を博した前作から1年余、現代感覚あふれる「陽炎の辻」の第2シリーズが遂にDVDで登場!おこんとの関係は?吉原の花魁となった許嫁奈緒の行く末は?再び持ち上がる御家騒動…と、涙あり、笑いあり、チャンバラありと内容盛り沢山!全12話+正月時代劇スペシャル収録。
特典情報
【映像特典】「<坂崎磐音役>山本耕史×<原作者>佐伯泰英 スペシャル対談」※DISC-4収録 【封入特典】ブックレット(ストーリー、人物相関図、フォト掲載等で全12ページ予定。)

画像は第一シーズンのものです。
吉高由里子には太宰治でなく石坂洋次郎
生誕100年を迎える太宰治の原作の映画化が相次いでいるのだけど、とうとう「人間失格」までが映画化されることになった。
監督、出演者は現段階では未定だが、今夏までにはクランク・インの予定だという。

太宰作品はすでに、秋原正俊監督、佐藤江梨子主演の『斜陽』(5月公開)、根岸吉太郎監督、松たか子、浅野忠信主演の『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(秋公開)、冨永昌敬監督、染谷将太、川上未映子主演の『パンドラの匣』(秋公開)の3作品が製作されていて、さらに「人間失格」なのだ。

ところで、吉高由里子は「きみの友達」の舞台挨拶に誕生日でバースデーケーキを用意されて、「生まれてきてごめんなさい。生きててよかった」と意味不明な言葉で驚きを表現したとあったけど、やはり「ギャグマンガ日和」ではなく、太宰治「人間失格」からなのだろう。

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吉高由里子は気になるので何度も書いたけど、TVドラマ「あしたの、喜多善男」のすこしエキセントリックな宵町しのぶ役で初めて知った。
役柄とはいえ、ものすごい存在感というか、もう気になってしようがないのだった。
極め付きが映画「蛇にピアス」だけど、さすがに怖くて見に行っていない。
現在は「ラブシャッフル」(野島伸司 脚本)に出演しているのだけど、やはりエキセントリックな女の子の役だった。
月9ドラマ「太陽と海の教室」でも変わった感性の少女だった。
そういえば野島伸司は「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」というドラマも書いていますね。
先日、番組宣伝で見た「東京フレンドパーク」の吉高由里子はふつうに明るく元気で、そして物怖じしない20歳の女の子だったのだけど。
なんだか吉高由里子が太宰治的なイメージに収斂しそうでいやなのだよ。
もちろん、それも見てもみたいけど、ふつうの元気な明るい子が見たいのだ。
同時代の作家なら石坂洋次郎でいいじゃないかと思うのだけど、その石坂洋次郎でさえ、「見た目に美しいバラの花も暗いじめじめした地中に根を匍わせているように、私の作品の地盤も案外陰湿なところにありそうだ、ということである。きれいな乾いたサラサラした砂地ではどんな花も育たない」と言っているのだから。

人間失格 
太宰治/著
集英社文庫 税込価格 270円


「恥の多い生涯を送ってきました」3枚の奇怪な写真と共に渡された睡眠薬中毒者の手記には、その陰惨な半生が克明に描かれていました。無邪気さを装って周囲をあざむいた少年時代。次々と女性に関わり、自殺未遂をくり返しながら薬物におぼれていくその姿。「人間失格」はまさに太宰治の自伝であり遺書であった。作品完成の1か月後、彼は自らの命を断つ。
「予想どおりに不合理」か?
経済はもっとおもしろくなる! ノーベル賞受賞者が揃って絶賛、全米ベストセラーの行動経済学入門! これまでの経済学では、人は合理的に行動するものと考えられてきた。だが、本当にそうだろうか。 本当はおなじ味でも、雰囲気のいいカフェのコーヒーにはファストフード店のコーヒーより高いお金を払っていないだろうか? また、上等の靴下が必要だったのに、一足ぶんおまけされていた安物の靴下を買ってしまったことは? そう、人は不合理な行動をとるものなのだ。 経済行動に大きく影響しているにもかかわらず、これまで無視され誤解されてきた、人の不合理さを研究するのが、行動経済学という新しい分野である。ユニークで愉快な実験によって、人がどのように不合理な行動をとるのかを系統的に予想することが可能になった。「おとり」の選択肢や、価格のプラセボ効果、アンカリングなど、人の理性を惑わす要素を理解するとき、ビジネスや投資、政治の世界でも、驚くほどのチャンスがもたらされるようになったのだ。 行動経済学研究の第一人者がわたしたちを動かすものの正体をおもしろく解説する全米ベストセラー行動経済学入門。

予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
ダン・アリエリー/著 熊谷淳子/訳
出版年月 2008年11月 税込価格 1,890円


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当たり前のことじゃないかと思ってしまうけど、科学は自然科学も社会科学も本来、真理・合理性を追求するのだからね。
一度だけだと思うけど、テレ朝「探偵!ナイトスクープ」(視聴者からの妖しげな難問に探偵が調査する)に松原隆一郎(東大教授)が顧問として登場したこともあったけど、いみじくも松原教授はかく語った。

「専門家に尋ねれば1分ですむこと」

もちろん探偵が尋ね歩くことで意外な発見があったり、人生の楽しさを知ったり、合理性だけでは見つからないことを知る人なのだ。
もっともニセ科学もコテンパンなんだけど。
合理性の仮面を被ったニセ科学は、これまた性質が悪いからね。

環境問題、地球温暖化対策など、それをも包括するような大きなテーマに生物の多様性の保全の問題があり、多様性を守るということは目先の合理性を否定することにもなるけど、でもそれが人間の思う美しい地球を守るためのもっとも最終的な合理性かもしれない。

人間は「予想どおりに不合理」なのか「予想を越えて不合理」なのだろうか。

劣等生の入試
大学入試センター試験の問題と正解をみていると、もうさっぱり出来ないですね。
受験生の頃はこんな勉強はたして役に立つのかと思ったりしますが、まあ、勉強など役に立つからするものでもないからなあ。
大学も全入時代となって経済力さえあれば誰でも大学に進学できる時代で、にもかかわらず大学は衰退しており、東大、京大、あるいは早稲田や慶応などの一部有名私大を除くと生き残りが難しくなっているらしい。

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大学側も必死で就職に有利になるような学科、スポーツなどで認知を図ったり、工夫しているのだけど、一芸入試というのもあったけど今はどうなのかなあ。
かつては芸大とかほんの一部の大学が個性を打ち出していたものの、基本は大学生活も含めて教養の場だったのだと思うけど、高校が予備校化したように大学も就職のための機関と化してしまっているようでもありますね。

日大の芸術学部は以前から変わった学生の多い学部で、篠山紀信・よしもとばなな・伊藤蘭・三谷幸喜・爆笑問題・森本レオ・真田広之・宮藤官九郎など、マンガ・アニメでは青山剛昌・富野由悠季がいます。
でもあまたある大学の中で敢えて選んだ人達とは(わけも分からずにいった人もあるだろうけど)ずいぶんちがう結果となるような気がします。
きちんと教養を身につけていけば(大学に限らない)、自ずと個性は豊かに拓かれると思うのだけどどうだろうか?
もう答案用紙で紙ヒコーキを飛ばし、その飛距離で点数をつけるなんてことはありえないのだろうなあ。
勉強はともかく試験はそんなものでもあります。

【DVD】ドラゴン桜 DVD-BOX
発売日: 2005/12/22 定価 23,940円

平均偏差値36。大学進学率2%。創立以来、ひとりの東大合格者も出していない落ちこぼれ学校・私立龍山高等学校は、24億円の負債を抱え倒産の危機に瀕していた。そこへ元暴走族のリーダーで、三流弁護士の桜木建二が倒産処理をしにやって来た!潰れるはずの学校を再建しようと、東大合格を目指すことになるが…。
世界は「ありふれた奇跡」に満ちている
大人のドラマだった「風のガーデン」。
やはり佳作だった「拝啓、父上様」と同様に倉本聡脚本、宮本理江子(脚本家・作家山田太一の娘)演出という、僕たちの世代にとってはいわばゴールデンコンビともいうべき作品だったのだ。
そのワクで始まったのが山田太一が12年ぶりに手がけた連続ドラマ「ありふれた奇跡」で、仲間由紀恵、加瀬亮という豪華主演で、脇を固めるのも陣内孝則、風間杜夫、戸田恵子、八千草薫、井川比佐志、塩見三省、岸部一徳等シブイです。
主題歌もアイルランドのエンヤというから気合が入っていますが、ドラマのタイトル通り「ありふれた奇跡」とは、「自分たちが普段生活している中には、実は気付いていないだけで小さな奇跡がいくつもある、その奇跡に気づくことで希望が見出せるはず」という山田太一のメッセージですね。

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いわば映画「素晴らしき哉、人生」(フランク・キャプラ監督)の山田太一版なのかもしれない。
この映画で主人公がいたかいないかで町の様子が大きく変わってしまうのと同じように、この現実世界も実はちょっとした偶然(奇跡)の積み重ねで今のようになっていて、「ちょっとした何か」を大切に生きることが希望となるのだ。
偶然出会った心に傷を持つ男女とその家族が小さな奇跡を積み重ね、不器用にかかわり合う中で希望を見いだし、山田太一ならではのせりふに言葉にわくわくするのだった。
きっとクドカン、岡田惠和をはじめ、多くの脚本家や演出・監督たちが見つめている。

【DVD】風のガーデン DVD-BOX
発売日: 2009/03/18 定価 23,940円
松山ケンイチ‘L’から「銭ゲバ」へ
『デスノート』のオリジナルスピンオフ映画「L change the WorLd 」を昨日、日テレでやっていたけど、もちろん今日から始まる松山ケンイチ「銭ゲバ」の前宣伝なのだろうなあ。
実はこの映画、等身大フィギュアの撮影協力があったりしたのだけど、見つけてくれましたか。
今回もL(松山ケンイチ)と少女(福田麻由子)が逃げ込んだ秋葉原のメイドカフェの場面で、今回もというのは前に協力した「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」でも、冒頭の塚本高史のメイドカフェのシーンだったのだ。
秋葉原のイメージのひとつとなっているのだろうか。

ちなみに(ペ)の等身大フィギュアも新体制になっているのだよ。

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映画は完全オリジナルストーリーで、新種のウィルスをもって「人類削減計画」を掲げる環境保護団体『ブルーシップ』との戦いを描くもの。
まあ、細かいことをいうときりがないけど、環境保護のもうひとつの側面をえぐるものかもしれませんね。
まず、堂々たる正義には異議を唱えにくいこと、地球規模、宇宙規模の視点を持ってくると日常が相対的に軽んぜられること…などですかね。
この映画でもいちばん過激になってしまうのは純粋な魂だった。

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【DVD】L change the WorLd (ブルーレイディスク)
発売日: 2009/02/25 定価 5,040円

大ヒット作『DEATH NOTE』で緊迫の頭脳戦を繰り広げた青年‘L’に焦点を当てたスピンオフ映画。キラとの闘いを終えさらなる難事件に挑む‘L’の最期の23日間を描く。主演は松山ケンイチ、監督は『リング』の中田秀夫。
サブカルな松山ケンイチ
松山ケンイチはなにか気になる俳優で、まあ誰でもそうなのだろう。
「カムイ外伝」「ナクシタキオク」など、今後も注目作が続きますね。
明日から始まる「銭ゲバ」もおそらく松山ケンイチじゃないとありえなかった企画ではないかなあ。
「デスノート」「デスメタル」そして「銭ゲバ」ですからね。
また妙に僕の贔屓な女優との共演も多いのは何かの傾向なのか偶然なのか。

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「セクシーボイスアンドロボ」では大後 寿々花、「人のセックスを笑うな」では永作博美、ハリウッドデビュー作の「ナクシタキオク」では堀北真希だものなあ。
去年の映画「デトロイト・メタル・シティ」はむちゃくちゃ面白く、デスメタルな、そしておしゃれポップな松山ケンイチもまったく素晴らしいのだけど、松雪泰子の社長ぶりも弾けていましたねえ。
「そんなんじゃアタシは濡れねぇ?んだよ?」ですからね。
かたや毛糸のパンツの加藤ローサもよいのでありました。

【DVD】デトロイト・メタル・シティ スペシャル・エディション (3枚組)
発売日: 2009/02/13 定価 7,140円

心優しき青年・根岸崇一は、オシャレな渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見て大分の田舎町から上京。渾身の甘いポップソング「ラズベリーキッス」でデビューを目指すが、ふとしたことから奇抜なメイクと演奏で人気を博す悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザーII世」として活躍する羽目になってしまう。特典ディスク付き。
世界天文年の東野圭吾
2009年は世界天文年なんだってね。
2009年はガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡を用いて天体観測をしてから400年の節目にあたり、地球が宇宙で唯一の存在ではないことが認識された年ということらしいのだ。
TVでも映画でも東野圭吾の「ガリレオ」「流星の絆」が先んじてヒットしたのはそういう理由でもあったのだろうか。
ノーベル賞の日本人受賞者も理論物理で宇宙の創生に関わりのあるものだったし、その実証実験でもあるアトラス計画も2008年スタートした。
やはり女子高生が宇宙を作っちゃおうという映画「神様のパズル」もありました。

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「流星の絆」は最初の設定が見事ですね。
深夜、家族に隠れ、家を抜け出してペルセウス座流星群を見に行く子供たち、そのわずかな留守に両親は惨殺されてしまった。
流星を見に行くという子供らしさと殺人、そして時が経ち…。

もうこのアイデアでストーリーは出来てしまったような気がしますね。
ペルセウス座流星群は毎夏見ることが出来るけど、1992年前後には突然、大出現を見た。
新聞でも大きく取り上げられたりしたから、みんなも見たりしたのだろう。
そんな天体・星に好奇心いっぱいの子供たちが様子が生き生きとしていいですね。
たぶん、殺人事件がなければ、この子供たちは天体・宇宙の神秘に憧れてガリレオ 湯川学になったかもしれない。
でもこの兄妹たちは美しく切なく暗い絆を秘めた。

事件の夜、妹は兄とともに流星を見たいと大声で泣き出して、連れて行ってもらうのですが、眠ってしまって流星を見ることは出来なかった。

「女の子供というのは天性、花や星を欲しがるものです」とアナトール・フランスの言葉があって、「けれども星はどうしても手に入れることができません、それは小さな娘たちに、この世には決して満たされることのない願いというものもあることを教えます」。

【DVD】流星の絆 DVD-BOX
発売日: 2009/04/15 定価 19,950円

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一方、映画「容疑者Xの献身」の容疑者Xである天才数学者 石神哲哉も孤独で美しい魂を秘めた男で、少し連想させるのはフランスの数学者集団ブルバキの天才数学者グロタンディーク。
彼はその絶頂期、数学の世界から離れ世捨て人なってピレネー山中に姿を消してしまった。

宇宙も物理も数学も僕にはさっぱり分らないけど、興味はつきないのだ。

【DVD】容疑者Xの献身 スペシャル・エディション
発売日: 2009/03/18 定価 5,985円

「天文ファンの年齢が上がり、若い子が入ってこなくなった…、小さな望遠鏡でぼんやり見える星に感動してくれない」と「月刊天文」が休刊したのは3年前のことだったけど、世界天文年2009年、復活はあるのだろうか。
福田麻由子の「わたくし率イン歯ー、または世界 」
なんの雑誌だったか、いつだったか大後 寿々花と福田麻由子との中学生同士の対談があって、松山ケンイチ・大後 寿々花主演だった「セクシーボイスアンドロボ」を福田麻由子は褒めていて、同世代の大後 寿々花をどうも尊敬しているようなのだった。
僕は「セクロボ」が大好きだったけど、あれは実はかなり僕たちの世代向きなはずで、今どきの中学生はなかなか見てくれないだろう。
僕たちの世代でないと理解できないものがあるはずなのだと思っていた。

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雑誌「ダ・ヴィンチ」1月号には福田麻由子が選んだ1冊として、「わたくし率イン歯ー、または世界 」(川上未映子)が上げられている。
中高生の頃は背伸びをしていろいろ無理やりなものも読んだりするけれど、これを読むか。
まあ、僕のような劣等生の無理やりとは本質的に違うのかもしれないなあ。

福田麻由子は「L change the WorLd」で「セクロボ」の松山ケンイチとも共演を果たした。

【DVD】L change the WorLd (ブルーレイディスク)
発売日: 2009/02/25 定価 5,040円

大ヒット作『DEATH NOTE』で緊迫の頭脳戦を繰り広げた青年‘L’に焦点を当てたスピンオフ映画。キラとの闘いを終えさらなる難事件に挑む‘L’の最期の23日間を描く。主演は松山ケンイチ、監督は『リング』の中田秀夫。

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同じ「ダ・ヴィンチ」で南沢奈央は「錦繍」 (宮本 輝)をあげている。
プロデューサーに薦められたらしいけど、これはこれで渋いなあ。

NHKBSの「私の1冊 日本の10冊」はある程度年齢の重ねた人のセレクションだけど、年を重ねると選ぶ本も変わってくるのかもしれない。
でも少年少女期でなければ手にしなかった本も間違いなくあるのだ。

わたくし率イン歯ー、または世界
川上未映子/著
税込価格 1,365円


デビューと同時に激しめに絶賛された文筆歌手が魅せまくる、かくも鮮やかな言葉の奔流!リズムの応酬!問いの炸裂!“わたし”と“私”と“歯”をめぐる疾風怒濤のなんやかや!とにかく衝撃の、処女作。第137回芥川賞候補作。


草食自衛隊
新年早々、のどかなというか不思議なニュースがありましたね。
自衛隊が艦船、戦闘機や基地施設での省エネルギーの取り組みを本格化させるというもので、戦闘車両のハイブリッド化、代替燃料の開発、部隊車両の電気自動車化の検討にも着手する。
温室効果ガス削減に貢献するを示すとともに、原油価格の変動で部隊訓練などが影響を受けないようにする狙いがある。
のどかというのは失礼に過ぎるかもしれないけど、まず戦争そのものが人類最大の浪費だからなあ。

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なにか本質・根幹に何も触れず、温室効果ガス削減に貢献する姿勢といってもなあ。
日本の戦車には方向指示器(ウインカー)がついていると揶揄する向きがあるけど、草食系の軍隊というのも日本らしくてよいかも。
東宝自衛隊が好きだったけど、草食自衛隊もいいなあ。
米軍も取り組んでいるらしいけど、全然ちがうような気がする。
もちろん、何の政治的意図も揶揄する気もありません。
肉食の極み ロシアのウクライナへのガス供給停止
いや、ロシアのウクライナへ(親米・親欧)の強引なまでのガスの完全供給停止をみると、ロシアはやはり強烈な肉食獣なのだという気がしますね。
イスラエルのガザ地区に対する攻撃もまた対するハマスも徹底を極めていて肉食系を戦いを感じさせるけど、これはまたはるか歴史の物語があるから安易に語れない。
いずれにしても日本は島国という地形に恵まれ、草食系というか植物的な平和を享受できた部分がありますね。
ガスでなくてももっと身近な水もそうですね。
日本は島国だから源流から下流まで一国で完結するけど、大陸の国々はそうは行かない。
水は生活の源泉であり、経済成長の源泉でもあるから地球温暖化で水不足が現実となるなかで、水を争う対立が今後は激しくなります。

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ロシアのガス供給の停止はその恐ろしさを連想させるけど、日本人はまだ水と安全はただで手に入るというのが実感なのだろう。
アジアのメコン川(中国・タイ・ラオス・カンボジア・ベトナム)、アフリカのナイル川も10カ国を流れるという。
ヨルダン川なんか大変なのだろうなあ。
現実において、将来にわたってはなお死活問題、まさに生きるか死ぬかなのだ。
日本は川はもちろん、すべて海に面しているからこれだけでも安全面のコスト、水資源をはじめ、あまたの資源にもものすごく恵まれているのだ。
資源小国などといっているのは草食系の優しい国なのだからなのでしょう。
肉食系が虎視眈々と狙っているかもしれないよ。

それを救うのは夢や希望を紡ぎだすマンガ、アニメ、ゲーム、ファション、J・ポップなど、そして日本の連綿と続く伝統文化と育んできた日本人そのものなのだ、なんちゃって。
少女マンガによく出てくる草食系男子も日本特有の存在で、肉食系が多くを占める世界でSEXだけでなく、ビジネス・戦争など過酷な世界で生き残れるのだろうか。

サザエさんの伝統主義
NHKBS「日めくりタイムトラベル」をなんとなく見ていて昭和を振り返ってみると、やはり高度成長期など日本の若さに満ち溢れた頃は純朴でもあり、元気だったのだなあ。
若さはなんにつけ過激に過剰な情熱に溢れているのだった。

保守って守旧派とか伝統主義と言われたり、あまり前向きでない印象があるのは、個人の自由や権利を制限して国家の理念を優先したりするからでもありますね。
若いうちはとりわけ自らのエネルギーのままに自信に溢れていたりするから、急進的だったり過激になったりします。
年齢を重ねるうちに丸くなったり、あるいは転向したりするのは、何も大仰な思想的転向ではなくて生きてきたことの必然だったりするのではないかなあ。

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もともと人間は完全ではなく、善と同様に悪をも併せ持ち、人間を限界的なものとするから、保守思想は個人より社会・国家を、急進的な革命・改革より経験に積み重ねられた緩やかな改革をとなるのだ。
年を重ねることはそれを日々、繰り返し再認識することでもありますね。
最近は保守・革新という言葉の意味も混乱していないですかねえ。
「サザエさん」こそ健全たる保守思想を体現するものだろうか?
(ペ)は伝統主義に過ぎるだろうか。
まだまだ若さに溢れ、けっこう冒険主義にも溢れたりしているつもりなのだけど。
「ボクの学校は山と川 」 そして僕の「学校は映画とテレビと本」
つい習慣のように見てしまうNHKBS「私の1冊 日本の100冊」ですが、米村でんじろう先生の私の1冊はまさにこういう紹介、出会いがなければ知らずに読まずに終わる一冊だった。
風変わりな実験で科学に興味をもたらしてくれる先生ですが、そのお薦めは『釣りキチ三平』でおなじみの矢口高雄の「ボクの学校は山と川」だった。

舞台は秋田の山合いの村。山と川が遊び場であり、勉強部屋だ。ケガなど日常茶飯事。だけど、そのたびに生きる術を自分の体で学ぶんだ。前代未聞のユニーク先生や、ワンパクどもの活躍も抱腹絶倒!『釣りキチ三平』の著者が、そのおおらかな少年時代をいきいきと描く…。

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やはり体験を同じくするというか、共感を持つ人だからああいう実験が出てくるのかもしれないなあ。
リアルな川や山は不思議に溢れ、たしかに実体験としていろいろなものを勉強させてくれます。
部屋で本を読むのも楽しいけど、部屋の外も未知に溢れているぞ。
『釣りキチ三平』もまた読もうかなあ。

ボクの学校は山と川
矢口高雄/著 税込価格 1,260円

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さて、その累計販売部数4000万部を越える「釣りキチ三平」が実写映画化されて、今春3月20日の公開です。
映画版は原作でもとりわけ人気の高かった「夜鳴き谷の怪物」。
三平の成長、家族の絆、幻の巨大魚の伝説…が雄大な自然をバックに描かれます。
監督は「おくりびと」でモントリオール国際映画祭のグランプリ受賞も記憶に新しい滝田洋二郎。
主演の三平役の須賀健太君は「ALWAYS 3丁目の夕日」の名子役ぶりを見せた少年ですね。
「ALWAYS」でも昭和を表現するVFXを担当した白組が、実写では不可能な巨大魚を釣り上げるシーンなどを担当したというから、原作ファンも満足のいくものになっているのではないだろうかなあ。
映画オリジナルの役で香椎由宇とあったけど、須賀健太というなら、もう一度田舎娘の六ちゃん(堀北真希)で見たかったなあ。
まあ、都会から来たお嬢様の役なのかもしれないけど。


20世紀少年 「心のままに行け、きっと最後はうまくいく」
「20世紀少年」もいよいよ「第二章 最後の希望」が公開されますね。
「20世紀少年」は、主人公のケンヂとその仲間たちが少年の頃に空想した正義のヒーロー物語“よげんの書”が、30年の時を経てその内容通りに世界各地で進行し、地球は滅亡へと向かっていくという大空想科学サスペンス。
いわば当時の20世紀少年、僕たちが誰でも想像した(日本の高度成長期の1970年代で、分かりやすい夢と希望に満ちあふれた時代)物語でもあります。

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去年だったか、NHKの「プロフェッショナル」に原作者である浦沢直樹が出ていたことがあって、そのとき尊敬する人・憧れの人として手塚治虫(これは分かりますね)とボブ・ディランを上げていました。
どちらも20世紀少年らしい尊敬・憧れでもありますね。
その浦沢直樹の愛するディランの言葉は

「心のままに行け、きっと最後はうまくいく」

もっとも全力を尽くしてなお迷った時のことにちがいないけど。
2009年の新年にこそ、相応しい言葉かもしれない。

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【DVD】20世紀少年 第1章 終わりの始まり (通常版)
発売日: 2009/01/30 定価 3,990円

【DVD】20世紀少年 第1章 終わりの始まり (ブルーレイディスク)
発売日: 2009/01/30 定価 5,040円

ぜひ「ともだち」にも薦めてくださいね。
幸せ最高ありがとうマジで!
いや、やはり東京は羨ましい。
映画や書籍はなんとかなるけど、演劇や音楽などはどうしても東京でしか見られないものがありますね。
僕は永作博美が好きだけど、最近は異常に注目が集まって主演ドラマ(四つの嘘)・映画(人のセックスを笑うな)も増えました。
かといって、「週刊真木よう子」などのカルトな作品にもゲスト出演するのだけど。
お正月にもNHKで「福家警部補の挨拶〜オッカムの剃刀〜」という少し不思議な刑事ドラマをやっていましたね。
シリーズ化するのだろうか。

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舞台で話題になっているのは「幸せ最高ありがとうマジで!」(本谷有希子作・演出)。
僕は安穏とした生活でいいのだけど、確かに世の中には善悪を超越したような理不尽さもあって、日本的安穏、日本的正義に異議を唱えるようなことも必要なのだろう。
まあ、脅かされるほうとしてはたまったものじゃないけど、「それが無差別(テロ)という事なのよ」というのは怖ろしい。
人間の本質として小市民的正義・善悪は通用しないこともあるのだ。
日本にも、そして世界中であればどこにもそこにも。
言葉の呪力 「曽根崎心中」「若きウェルテルの悩み」
お正月ともなるとなかなか見られない映画もやってくれるもので、NHKBSで「浪花の恋の物語」(内由吐夢監督 中村錦之助・有馬稲子主演)を見た。
さすがは近松門左衛門、いつの時代であっても泣かせてくれます。
当時の町娘も夢中になり、その悲恋に涙したのでしょう。

以前、作家 坂東真砂子が書いていたのだけど、文字の呪力として小説的表現が現実の人間、現実の社会に向けられた場合、たとえフィクションであってもなんらかの影響を与えざるを得ないとし、それはまたインターネットの普及で表現者も特定の人々だけでなく、広く一般のものとなってしまったという。
そしてネットの文字の氾濫によって人は文字の呪力に敏感になっているのだと。

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やはり叶わぬ恋に絶望し、ピストル自殺を遂げてしまう ゲーテ「若きウェルテルの悩み」、日本ではまさにその近松門左衛門「曽根崎心中」が発表された時、それに影響された自殺が多数出たのだというから言葉の力は大きいのだ。
文学的表現、小説・演劇など一般大衆への伝播力を持つものとなった場合は、さらに大きな影響をもたらすのだろう。

人間である以上魂を揺さぶられるのはふつうだけど、文字の呪力に流されてしまうのもいかんのであって、まあ多くの多様な情報・体験・教養を身につけるのがいちばんなのだろうなあ。
ましてや少年少女期はいちばん感受性が豊かなときですからね。
それでも人には天使のような、あるいは悪魔のような魂が密かに眠っている。

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曽根崎心中・冥途の飛脚 他五篇
ワイド版岩波文庫 135
近松門左衛門/作 祐田善雄/校注
税込価格 1,365円


大坂は曾根崎の森で実際にあった心中事件に材を取った「曾根崎心中」、数々の名文句でも知られる梅川・忠兵衛の「冥途の飛脚」ほか、「卯月紅葉」「堀川波鼓」「心中重井筒」「丹波与作待夜の小室節」「心中万年草」と近松世話浄瑠璃の傑作七篇を収めた。いずれも舞台の動きが充分に理解できるよう脚注等に工夫がこらされている。

若きウェルテルの悩み
改版 岩波文庫
ゲーテ/作 竹山道雄/訳
税込価格 483円


親友のいいなずけロッテに対するウェルテルのひたむきな愛とその破局を描いたこの書簡体小説には、ゲーテ(1749‐1832)が味わった若き日の情感と陶酔、不安と絶望が類いまれな抒情の言葉をもって吐露されている。晩年、詩人は「もし生涯に『ウェルテル』が自分のために書かれたと感じるような時期がないなら、その人は不幸だ」と語った。
手書き文字の魅力 「風のガーデン」
手書き文字というのはやはり魅力がありますね。
年賀状も以前は手書でそれぞれに味わいがあったけど、ずいぶんと淡白となった。
文字はいつも溢れているけど、パソコンの普及で手書きの文字はすっかり消えつつあるし、書く機会もなくなってきています。
「手をめぐる400字」(文化出版局)は柳美里・浅田次郎・岸田今日子など著名な50人がエッセーを寄せているけど、魅力は肉筆の原稿をそのまま載せていること。個性豊かな文字に溢れ、感情も読み取れるようですね。

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日本古来の手書き文字を紹介するのは「図説江戸文字入門」(橘右橘著)、相撲文字・寄席文字など確かに独特ですね。
でも著者は江戸文字がレタリングの一種として継承されるのではなく、「各々の文字が生きる世界の息吹の中でこそ、その味わいが表現できる」のだという(日経新聞 活字の海で)。
さらに「失われた書を求めて」(石川九楊著)によれば、「書くことは人間の暗部に眠っている意識を、いっきに言語の世界に引き上げる行為」らしい。
万葉集など、うたのみでもリアルに伝わるものが多いけど、手書き文字ならさらに伝わるのだろうか。
店頭でもポップ、コメントなど文字は溢れるけどやはりパソコン文字となってしまいますね。
まあ、店頭で情念溢れる文字(「エンカのチカラ」じゃあるまいし)もどうかと思うけど、手書き文字は気持ちが伝わります。

画像は緒形拳の遺作ともなった「風のガーデン」ですが、このタイトル字を書いたのも緒形拳だった。

【DVD】風のガーデン DVD-BOX
発売日: 2009/03/18 定価 23,940円
平原綾香 歌のチカラ
こういうのも正月らしい番組なのだろう。
昨日のNHKでは「タビうた」と称して岩崎宏美と平原綾香が日本の名所 長崎を訪ねながら、素晴らしい風景の中で歌声を聞かせてくれるのだ。
2人が長崎の稲佐山、グラバー園、県立美術館など名所を巡りながら、音楽や人生などを語り合い、コラボも交えた歌声を聞かせてくれるのだけど、これは趣味の問題なのだろうか。
平原綾香の歌声はすごいのだった。

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一緒に旅をする岩崎宏美はもちろん、すごい歌の上手い人で声も美しい人だけど、平原綾香の歌声はなにか神々しいというか、ドラマチックというか姿勢を正して聞かせていただきますみたいになってしまうなあ。
岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」も平原綾香が歌うと、たちまち平原綾香の世界になってしまうのだった。
楽曲の良し悪し、編曲・歌の上手さなど名曲にはいろいろな要因があるのだろうけれど、この歌声にかかればすべて名曲となってしまうということもありうるのだろうか。

「エンカのチカラ」というアルバムがあったけど、あるいは「娘たま♀」という「マクロスF」のヴォーカルアルバムもあるけど、歌には世界を変えるチカラがほんとうにあるのかもしれない。

【CD】ノクターン/カンパニュラの恋
平原綾香  定価 1,050円

【CD】マクロスF(フロンティア)VOCAL COLLECTION「娘たま♀」
発売日: 2008/12/03 定価 3,800 円

【CD】エンカのチカラ-SONG IS LIFE 70’S
発売日: 2008/12/03 定価 2,000円

【CD】エンカのチカラ-SONG IS LOVE 80’S&90’S
発売日: 2008/12/03 定価 2,000円
お正月の伝統的な風景「カルタ」
実は去年のお正月に放送されたフジドラマ「かるた小町」( 夏帆・南沢奈央)が好きだった。
お正月はやはりカルタだなあ。
たたずまいもきれいだし。

汗は男子だけのものじゃない。
激闘・競技かるた都予選!初のチーム戦いよいよスタートです。
団体戦での全国大会出場を目指し、
強豪ひしめく都予選にのぞんだ瑞沢高校かるた部。
乙女の姿しばしとどめむ――
都予選の第一首、千早たちの戦いが始まった!!

ちはやふる   3
末次 由紀 著 税込価格 440円

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こんなマンガも、あるいは「とめはね!」(もちろん、書道ですね)というマンガもあるのに、子供たの遊びとしての正月の風景から凧揚げ・こま回し・カルタ・羽根つき・すごろく・書き初め…からゲーム機などに変わってしまった。
そのゲームでもやはり日本の豊かな遊びの発想が生きていて「Jクール」として評価されているらしい。
たとえば「おいでよ動物の森」ではゲームオーバーがなく、ただ動物たちが村で釣りや買い物をしたり、友達と話したり気ままに暮らすだけという想像上の神話世界が終わりなく続くものだし、同じくひたすら塊を転がすだけという「みんな大好き塊魂」も日本だけでなく、米国でも大ヒットした。
どうも米国製ゲームはスポーツ・アクション・レース・射撃などが主流で発想の根底には勝負や戦いの世界観があって、そもそも一神教に根ざす欧米文明では「ゲーム」の意味は白黒をはっきりさせることらしいのだ(日経新聞)。

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日本の伝統的な正月の遊びも勝負や戦いにすることも可能だけど、凧を揚げること・こまを回すことそのものが楽しく、カルタや百人一首は教養を楽しむものでもありますね。
羽根つきも落としたほうが負けで顔に墨を塗られるけど、遊びで戦いじゃないでしょう。
すごろくも上がりはあるけど道のりを楽しみ、福笑いに至ってはなんていうか…。
任天堂はもともと花札など日本の伝統的な遊びのメーカーだった。
日本のTVのバラエティ番組の強さにも通じるのだろう。

【CD】ツンデレ百人一首(オリジナル百人一首付き)
価格:  2,625円

【CD】ツンデレカルタ2008?日本の夏!ツンデレの夏!?
価格:  2,100円
ツンデレカルタシリーズの第3弾夏verです。今回も釘宮理恵さんを読み手に迎えて本格的カルタ45枚付きで登場です。
人は眠り、仮想空間は眠らない
新年あけましておめでとうございます。

といってもまあ、凄まじく厳しい年になるのだろうなあ。
去年の1月、日経新聞では「ネットと文明」という特集連載がされていて、「仮想と現実」がテーマとなっていた。
それによればネットという仮想空間を縦横無尽に疾走する調査ロボットがあって、たとえば欲しい商品がを登録すれば25秒ごとにチェックし、入荷すれば自動的に購入する、アマゾンではこうした仮装行列が並ぶのだ。そして並ぶと同時に買い尽くす。
株取引でも「感情は株取引の邪魔、ソフトは冷静に損きりしてくれる」と設定されたルールに基づき株売買するソフトもあって、最終的には「市場をまったく見ずにすむ完全自動ソフト」となる。
手段も目的も合致するかもしれないけど本質があるのか。
サブプライム問題に始まった金融危機も、なんのために人は生きるのか、働くのか、そして楽しむのか…本質を見失っていたことに起因するのかもしれませんね。

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調査ロボットは効率化の手段で悪いことではないけど、人は現実空間で生きていて副作用をもたらす。
可能的無限は存在するけど現実的無限は存在しないように、仮想空間的可能と現実的可能は乖離するのだと思う。
現実の戦争だって仮想空間をもって伝えられれば、赤く流れる血も苦痛も感じることはない。
今やなくてはならないネット(仮想空間)だけど、人も社会も現実のなかに生きている。
仮想空間は眠らないけど人は眠るものなのだ
人はシャイロックの悲劇を学んだのだろうか?