理系・文系を重ねて見る光景は
太陽風が弱まると…
8月は日本の天気も少し異常だったかもしれないけど、太陽ではもっと異常なことが起こっていた。
この百年間で初めて、黒点が1つも生成されずに終わった月だったのだ。

太陽活動は11年ごとに減少し、ゼロに近くなるが、新しいサイクルが始まると黒点も急速に観測されるようになる。今年1月からサイクル24に入ったが、黒点が少ない時期が異例なほど長く続いていたという。「1カ月にわたって黒点がゼロ」という同じ現象が最後に確認されているのは1913年6月。過去1000年間においては、このような時期はマウンダー極小期など3回あったが、どれも小氷期と呼ばれる寒冷期にあたるという。なお、2005年に「太陽活動が今後急速に低下する」と予測した研究者がいたが、批判が多く論文は掲載されなかったという(ヤフーニュース)。

ph2.jpg

地球温暖化が叫ばれているけど、太陽系的な視点でみると寒冷化するのかもしれないのだ。
黒点の縮小によって太陽風が異常に弱くなっているのだけど、太陽風の観測なんて50年にも満たないので、要するに何がどうなるカなど何も分らないのだ。
ダークマターと一緒ですね。

今日のニュースを見れば米金融安定化法案、合意されていたはずなのに下院がなんと否決してしまった。
やはり人間・文化・経済など社会科学なんてダークマターに満ちていて、実はなにも分かっていなかったと…。
といってもやるべきことはきちんとあり、まずは日々を大切に生きることなのでしょう。

スポンサーサイト
ダークマター
アトラス実験もダークマターを探すものだけど、もしかしたらあらゆるところにダークマターはあるのかもしれない。
日経新聞の「ナゾかがく」によれば「ゆっくり地震」というのがあって、大地が数時間から数十日かけてすべるように動き、人の身体に感じないもので、あまりにゆっくり揺れるので地震計では捉えられないのだ。

0109darkmatter_3d.jpg

日本近海では海のプレートが陸のプレートの下に沈みこみ、ひずみが限界に達すると巨大地震が起こるとされているのだけど、プレートの動きから予測されるひずみの蓄積に比べ、地震の数やひずみの解放量は大幅に少ないらしいのだ。
つまり観測されない「ゆっくり地震」がひずみを定期的に解放している、いわばダークマターではないかというのですね。
純粋科学にもダークマターが隠されていて理論的解明が不十分というなら、人間・文化・経済など社会科学なんてダークマターに満ちていて、実はなにも分かっていないのではないかと…。
こんなことを言ってると、「ガリレオ」の湯川学准教授に科学的態度でないと怒られている内海薫刑事みたいなのだが。
日本のバラエティの原点は…
TBS「SASUKE」はやっぱり見てしまうなあ。
なんといってもサスケオールスターズの面々がいいですね。
ふつうの人たちがアスリートたちを越える世界なのだ。
海外での日本のバラエティの進出ぶりは、「風雲!たけし城」をはじめ、もうよく知られるところですね。
ニューヨーク・タイムズ紙は日本式ゲーム番組ブームを紹介する中で、
「日本人は恥をかかせて笑うのが好きだが、その笑いには悪意がない」
「日本人は信じられないほど想像力に富んだゲームを思いつく」
などの米制作者の賞賛の声を載せている。

fukuwarainoe.jpg

恥をかかせて笑うのは意地の悪いものになりがちだけど、日本のゲームの笑いは悪意がなく純粋に気持ちよく元気にさせてくれるらしい。
ゲーム機王国の面目躍如ですが、日本では古来より、福笑いやはねつきの墨塗りなど、単純で誰でも同等に遊べるものだった。
シュリーマンは「この国には平和、行き渡った満足感、豊かさ、完璧な秩序、そして世界のどの国にもましてよく耕された土地が見られる」と絶賛したけど、子供の遊びに至ってもそうだった?
まあ、ちょっと褒めすぎなんだけど。


緋牡丹お竜を思わせるきっぷのよさか「落語娘」のミムラ
「タイガー&ドラゴン」「ちりとてちん」などテレビドラマでも、あるいは「しゃべれどもしゃべれども」 など映画でも落語ブームなのでしょう。
そして、もしかしたら極めつけの傑作かも知れないのが映画「落語娘」。
福田和也も妙に褒めているのであった。

DSCF0934.jpg

主演のミムラはデビューの頃から、なにか掴みどころのないような女優と思っていたのだけど、まさか福田和也から「緋牡丹お竜」の声がかかるとは思わなかった。
でもたしかにいいような気もするなあ。
意外なところに後継者がいます?

アニメでも「落語天女おゆい」(全6巻)というのがあって、こちらは残念ながらブームにならなかったけど、落語好きの方はぜひどうぞ。
アンジェラ・アキ/手紙?拝啓 十五の君へ
途中からだったけど、NHK「アンジェラ・アキ/手紙?拝啓 十五の君へ」を見てしまった。
平成20年度`NHK全国学校音楽コンクール`のためにアンジェラ・アキが書き下ろした歌 なのだ。
合唱曲に励む少女たちの日常も紹介されていて、歌詞が重なって泣けてしまいますね。
いい歌なのだ。
アンジェラ・アキは「1万人を集めたライブをやっても、わたしはひとりひとりと1万回ライブしているつもりで歌いかけているのだ」と言っていた人ですからね。
届いてくるわけです。
今だったら、15歳のぼくに語りかけることがいっぱいあるけど…。
それは今のぼくにも届いたのだろうか。

tegami.jpg

アンジェラ・アキ/手紙?拝啓 十五の君へ(初回生産限定盤)(DVD付)
発売日: 2008/09/17 定価 1,575円

utatama.jpg

合唱といえば、これもなかなの秀作だった「うた魂♪ フル!!!」
マクロスではないけど、歌は人を励まし、成長させてくれるものなのだ。
夏帆はやはり「うた魂」もそうだったけど、こういう素朴な感じがいいです。

【DVD】うた魂♪ フル!!!
発売日 2008年9月12日 税込価格 4,935円
篤姫の碁
まったく、大河ドラマにあるまじき面白さですね、篤姫。
これからは幕末の誰もが知っている事件や著名人の活躍が始まるから、ますます目が離せない。
さて、先週の放送では小松帯刀と再会し、久しぶりに碁を打っていましたね。
家定とも打っていたし(こちらは五目並べ)、島津斉彬とも心を試すように打っていて、囲碁は篤姫にとっては心落ち着けるものでもあり、心を通わす重要な道具立てとなっています。

atuhime.jpg

その碁石、白石と黒石、大きさが違うらしく黒石のほうが若干大きいという。
見た目ではまったく分からないのだが、約0.3ミリ黒石が大きい。
白は膨張色だから視覚的なバランスなのか、昔は上位の人が黒をもったともいうから、心理的優位をねらったもの…などいろいろ説もあるらしい。
それにしても0.3ミリという誰にも分からない微妙な差、和の心を感じますなあ。
もしかしたら、篤姫、意外に使い分けていたりしているのかしれない。
誰かチェックしていないか?

さて、今回の本因坊戦はすごかったですね。
高尾秀紳本因坊(十段)に羽根直樹九段が挑戦していたのだが、3連敗のあと4連勝の大逆転だった。
若手も出てきたみたいだし、そろそろ、韓国・中国にも大逆転とならないか。
団塊向け総合誌「BOKUDEN」は岐阜から
BOKUDEN vol.1 サイゾー9月号別冊」ともあるけど、これは岐阜から創刊された全国向け総合学術誌(と、中日新聞 県内版に紹介されているのだが、HPに飛ぶと京都から発信する初の総合誌となっている)。
誌名は剣豪 塚原卜伝(知性溢れる剣豪にあやかりたいということらしい)、50代・60代の団塊の世代向けですね。
「団塊パンチ」というもあったけど、どうなったのだろうか。
渋谷陽一の「SIGHT」などもあったりして、まあ、あまり売れていないだろうけれど、雑誌に思い入れのある世代だからなあ。

49100411209870076208.jpg

松岡正剛、高野猛、重信メイ、千葉真一など、知る人は知るビッグ・ネームでもあるのだけど、まあ、だから団塊向けなのですね。
70年代ごろ「現代思想」「エピステーメー」「ユリイカ」「現代詩手帖」など読んできた人たちなのかなあ。
ぼくも好きだけど、「面白半分」「ビックリハウス」「絶体絶命」「東京おとな倶楽部」「話の特集」「マスコミ評論」「キネマ旬報」「プガジャ」「ぱふ」」「スクリーン」「ロッキング・オン」などミーハー、サブカル系だった。
特集「50歳までに読んでおきたい100冊の本」など、「読んだことねえよ」というほど、独断と偏向に溢れてて楽しい?
あなたの趣味だって、きっと。
そして50歳までに読んできた本なんだろうなあ、たぶん。
でもターゲット・メディアの時代、これくらい趣味性をいかんなく発揮したほうが、いいかもしれない。
ターゲットの読者も思わぬ方向にもいるかもしれない。
70年代から生き残ったマイナー雑誌はたしかにまずはパッションだったのだから。
最強の蛇と美少女
ぼくは蛇が嫌いだ。
なにか噛まれるとか、直接に怖ろしい目にあったわけじゃないけど、ふつうに見られる動植物のなかでは圧倒的に怖ろしい。
あとは蜘蛛だろうか、子供の頃、薄暗いほどの木立に囲まれた細い小路を自転車で抜ける時、蜘蛛の巣をかぶって、もうその場所は自転車では通らなかった。
朝、起き抜けにたてつけの悪い窓をバッと開けて、顔を出したら目の前に腹のでかい蜘蛛がいて腰を抜かした。以後、窓は開けても顔は出さない。

hibinipiasu.jpg

人が蛇を怖がるのは本能なのか後天的な学習によるのかという議論があって、実験(蛇を知らない猿は蛇を怖れない、この猿に野生猿が蛇に怖気づく様子を見せると途端に蛇を怖がり出す)によって学習説が有力だったのだが、最近の研究によると、また本能説が有力となってきた。
名古屋大学大学院情報科学研究科の川合伸幸准教授によると、実験室生まれの猿が蛇の写真にすばやく反応することを突き止めた。人でも同じ実験で蛇や蜘蛛をすぐに識別するらしい。
人間の脳には蛇など「恐怖の対象」無意識のままにすばやく反応する神経回路があり、生存競争を勝ち抜くため迅速に危険を察知するのだという。
アンドリュー・パーカー「眼の誕生」では、眼を持つ三葉虫の出現が始まりとなって、それによって食物をただ待ち受けるのではなく、能動的に獲物を捕らえることが可能となり、食うもの、食われるものの緊張関係が生まれ、身を守るための硬い外皮の発達を促し、種間の軍拡競争の火蓋が切られ急激な生物の多様化を招いたと説明していた。
視覚の進化と大きな関係があるのだ。
たくさんの顔の中で美少女を見つけるという実験をもしやったらどうだろうか。
やっぱり、すばやく反応するような気がしてしまうけど、これも種の保存のための本能なのか。
そして、その美少女がスプリット・タンであったらもうそりゃあ、すごいことで…。
ということで、ふたたび「蛇にピアス」。
メドゥーサは見るものすべて石に変えてしまうしなあ。
「よつばと!」の裏側
NHKBSマンガ夜話で取りげられたのは、「よつばと!」。
帯にも
平日、休日、
祭日、毎日。
と書かれているとおり、、日常を淡々と描くだけのものだけど。
ものすごく考えつくされたものだったのですね。

yotubato8.jpg

よつばに鼻すらないのは、やはり記号的であったのか。

文芸評論もそうなのかもしれないけど、特殊な閉鎖的な世界で発展した文化は、その世界の醸成のなかでしか理解が進まないところもあるから、思想的にも世代的にも分断されて派閥的にもなるのかもしれない。
ましてやマンガ・アニメの世界だから、大人気なくても仕方ないのかもしれない。
「よつばと!」のゲストは宮地真緒だったけど、もう一人、マンガ評論家であり、鉱物愛好家でもある伊藤剛も出演予定だったらしいのだが、どうも岡田斗司夫の意向で取りやめになったらしいのだね。
なかなか難しいのだなあ。
ゴシックな図書館
先日、テレビ愛知で映画「下妻物語」をやっていたけど、やっぱり面白いなあ。
思えばこの作品からだろうか、フカキョンの不思議キャラが定着したのは。
憧れたおフランスでも「下妻物語」は大ヒットしたらしい。
NHK「東京カワイイTV」でもゴスロリ特集がありましたね。
マルイはロスの『Anime Expo』にも出展していたけど、いやあ、すごいです。

音楽シーンではALI PROJECTなのでしょうか。

P3110003.jpg

?私こそがあなたの描いた妄想”現など捨てて来よ、ここは禁断図書館。

禁じられた書物には封印された歴史や真実、壮大な思想と美学が封じ込まれてます。
美しくも攻撃的な魔力を秘めたアリプロの音楽を表題「禁書」に込めた全11曲収録CD!

図書館とゴシック、いい組み合わせです。

【CD】ALI PROJECT/禁書
8月27日発売  ¥3,000

MaidExOption.jpg

ヨーロッパから来たものだけど、日本的な感性と意外に合うものらしく、「四谷怪談」でも様式美のなかで描かれるとゴシックホラーという趣もありますね。
日本のゴスロリ・ファッションは、その日本的感性と見事に結びついたポップ・カルチャー。
海外ではさすがに異端視されるものの、興味は尽きない人も多いらしく、アニメ・マンガと同様に海外進出(マルイですね)の動きもあるという。
死の特権化、美意識で語るなら「フランダースの犬」のラストシーンも可愛らしい絵に隠されているものの、なかなかゴシックな世界といえるかもしれない。

(ペ)等身大フィギュアでは画像のような別売り衣装も取り扱っています。


金融工学はファンタジー
「わたしは聞いたことがある。月の夜にきのこたちが歌うのを。一本足でゆらゆらとおどるのを」(きのこ 森の妖精 谷川俊太郎著)が引用されていたのは1年くらい前の日経新聞 春秋欄。
正体がなかなか窺い知れないサブプライム問題をたとえたものだったけど、きのこが踊るのも胞子も菌糸もやはり人には見えないのだろう。
リーマン・ブラザースの破綻で大変なことになっていますね。
AIGはとりあえず公的資金で救済されたけどまだどうなるか全然分らない。

Z224000048.jpg

金融市場に動揺をもたらしている米国のサブプライム問題は、とうとう日本のバブル期と似た状況なってきた。
結局、金融工学を駆使してリスクヘッジなどしたはずなのだけど、もう、あまりに複雑で損失がどこで発生し、どれくらいなのか実は誰もわからなかったのだ。
なにか、遺伝子組み換え技術が安全を確保しつつといいながら、もう食物連鎖のなかに組み込まれて、あらゆる異変を内在してしまったのではないかと思うような怪しいもなだったのだ。
経済学・工学・数学などノーベル賞学者が金融工学を作り上げたらしいけど、やはり人間のやること、経済でも社会でも数理的にコントロールなど出来ないのだ。
むしろ複雑化して余計に分からなくなってしまった。

コストのかかったものが無料で配布されるなどもそんなような気がしますね。
宣伝費等有形無形のところで必ず費用回収はされ、代価は誰かが払っており、それは無料で得た人たちにも無関係ではいられないはずなのだ。
地球温暖化対策も宇宙・地球というシステムがよくわかっていない以上、実は何がよいのかわからないのだろう。
だから何もやらなくていうというのではなく、分っていることを確実にやることが大切なのだ。
やっぱり保守的な考えに落ち着いてしまうなあ。
まあ、なんにしろ錬金術のような都合のいいものはないのだ。

ぼくは星新一「おーい、出てこい」で教わったのだった。

画像はきのこマンガ「もやしもん」。面白いですよ。

明日の吉高由里子
ドラマ「あしたの、喜多善男」で誰よりも印象に残ってしまった吉高由里子。
栗山千明(バトルロワイヤル、キル・ビル)、小西真奈美(深く潜れ)と共になかなかに強烈な二人の女優のなかにいるのに個性が際立ったのは役柄のゆえでもあるけど、映画「蛇にピアス」もまた強烈なのであった。

hibinipiasu.jpg

だから月9ドラマ「太陽と海の教室」で女子高生をやると知ったときは少し驚いたけど、まだ20歳なのだった。
映画「きみの友達」ではなかなか切ない女子中学生をやっています。
「きみの友達」の舞台挨拶では誕生日でバースデーケーキを用意されて、「生まれてきてごめんなさい。生きててよかった」と意味不明な言葉で驚きを表現したとあったけど、自虐なのか、それともアニメ「ギャグマンガ日和」でも見たのだろうか。
「太陽と海の教室」はまた、吉高由里子や谷村美月など個性派・演技派ぞろいなのだが、北乃きいが自然で臆せずのびのび演じている不思議。
いつもでもデブと思うなよ
実は密かにダイエット実行中です。
6月の下旬に始めたからもう3ヶ月近くになりますね。

継続性が重要という意味ではこの「朝バナナダイエット」実に楽なのだ。
なにしろ朝はバナナと水、昼、夜はいつもどおりに食べていいのだ。
オタクな(ペ)としてはどうせなら、「いつまでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫 著)を薦めなければならないのだろうけれど。

32092439.jpg

「メロンパンが一生食べられないなんて、生きている意味があるのか…」(岡田斗司夫)デブへの悪魔の誘惑の囁きはかくも巧妙ですが…。
そんなに大仰に構えなくても気軽出来るダイエットなのです。

31935887.jpg

ということで、なんとか3ヶ月継続して、現在7キロ減。
いやあ、20年ぶりかなあ。
金華山でも上って身の軽さを確認してこようと思っているのだけど。
合わせて読むと、まずまちがいなく痩せられると思うんだがなあ。
疑問をお持ちの方は店頭にて体型をご確認下さい?

「もっと朝バナナダイエット」(はまち。著) 税込価格 900円

「いつもでもデブと思うなよ」(岡田斗司夫著) 税込735円 
                    
書籍のお問い合わせはコチラ
孤宿の人
誰でもそうなのだ。
何を読んでも何を見ても、どうも自分の仕事・趣味に近づけて考えてしまうというのは。
まあ、このブログはそういう自由の立場で書いてはいるけれど。
と思ったのは、中日新聞の夕刊の紙つぶて欄「テロという鬼」(酒井啓子 東京外国語大大学院教授)を読んだからなのだが。

32073677.jpg

宮部みゆき「孤宿の人」には、鬼だ悪霊だと呼ばれる人物が登場し、鬼や悪霊を人外のものとすることで、厄介で扱いにくい相手が処しやすい、つまり鬼・悪霊などは人の手に余る。
人でなければ相手を理解する必要はなく、命を奪っても心は痛まないということですね。
酒井教授によればテロとの戦いは怨霊との戦いともいうのだけど、たしかにアフガニスタン東部でNGO職員の伊藤和也さんが殺害されたニュースを聞くとそんな思いにかられます。
一部報道によれば、現地の人はもちろん、殺害したゲリラ組織もわれわれのために貢献するいい人だと知っていたというのだ。
大儀のため、自分達以外を悪霊と定めないと出来ないことですが、それはなにも特殊な厳しい環境の人々だけでなく、平和な日常を送る人の心にも宿るのだ。
まあ、といって人外(動物、植物、あるいは無機物など)の聞けもしない声に傾けすぎるのも、これはまた人の命を軽んずるものとなり難しい。
あまり考えると袋小路に入ってしまうからね。
「パコと魔法の絵本」でも見に行ってこようか。
北乃きい 「南風 わたしは わたしらしく跳ぶ」
1987年にベストセラーとなったのはサラダ記念日(俵万智)。
短歌の句集は1000部売れるかどうかの世界だったのだけど、若くきれいな女性が自由に詠った句集はブームとなった。
短歌・俳句、あるいは川柳などはブームとまではいかないものの、持続的に人気は続いてNHKBSなどで俳句王国はじめ、ケータイ短歌が盛んです。
また「恋は五・七・五」のように映画のテーマにもなった俳句甲子園もありますね。

06352037.jpg

俳句甲子園は今年も優勝常連高の開成高校が優勝した。
こんな時代になっても高校生の作る句にはほんとうに瑞々しいものがります。
ぼくは俳句も短歌も習ってないので知らないのだけど、表現する言葉の短い分、解釈力が重要で、また文化的背景や場合によっては個人的な体験のようなものまで輝かせるから、批評が非常に難しいように思われますね。
解釈は不明だけど、理屈抜きの感動をもたらすものもあります。
今年の最優秀句は「それぞれに花火を待つてゐる呼吸」 村越敦(開成高校)
いかがですか?

「南風 わたしは わたしらしく跳ぶ」

CL003_1.jpg

これは映画「恋は五・七・五」で使われた句でほんとうに高校生の句かどうか知らないけど、分かりやすく元気になる!? 
実はおととい紹介した「北乃きい カレンダー」を見て思い出した句なのだった。 
眠れぬ夜は…シマシマ
おおっ、こんなコミックも出ておったのか。

シマシマ 1  モーニングKC 山崎 紗也夏 著 税込価格 580円

男4 女1 私達の仕事……添い寝屋。
山崎さやか改め、山崎紗也夏の新作!今度は女性の本音と、理想の男を突き詰める。

アロマエステ「グリーン」のオーナー・箒木汐(ほうきぎしお)。彼女にはもう1つの顔がある。
それは、眠れない女性達に【添い寝】相手の男を派遣する<添い寝屋>「ストライプ・シープ」の店長。女の人は、ただ男の人にそばにいてほしい夜だってあるから――。

07205366.jpg

働く女性がストレスや孤独感により陥る不眠な夜は、きれいな男の子が癒すという(添い寝屋)なのだ。
安らか眠りをえて生きる活力を取り戻す。
篤姫と家定も夫婦であったけど、ともに(添い寝屋)のようでもありましたね。
テレ朝「四つの嘘」は生々しいけど、動物的再生と植物的再生のようなものでしょうか。

32091480.jpg

一方、川端康成の「眠れる美女」。
こちらは添い寝でも「熟れすぎた果実の腐臭に似た芳香を放つデカダンス文学の逸品」ということになります。
最近、ビジュアルブックも出て、驚くことに多部未華子がイメージモデルとなっています。

眠れる美女 少女の文学 1 川端康成/著  税込価格 1,575円
面白さと可愛らしさの文化
2006年の調査だけど日本青少年研究所が、東京・ソウル・北京の3都市で小学4?6年生を対象に行った調査があって、好きな友達は東京が「面白い子」が群を抜いて多く(69.1%)で北京(43.9%)などを大きく上回っていた。

CL003_1.jpg

「優しい子」も他都市に比べて多く、どうやら親しみやすさを重視するらしい。
北京は「勉強の出来る子」「意見をはっきり言う人」が多く、ソウルでは「私の言うことをよく聞いてくれる人」となっていて、微妙に大人の国民性を反映しています。
日本は美しいよりもおそらく今はかわいいが好まれるだろうから(万葉の時代から変わらんような気もするけど)、最近、目立って多いアイドルとお笑いの組み合わせは現代を象徴しているのかもしれませんね。

画像は両方とも来年のカレンダーだけど、かわいい。

北乃きい カレンダー 
2,415円(税込) 

チーズスイートホーム 2009カレンダー 壁掛けタイプ(シール付き) 
予定税込価格 2,310円

tm_978-4-06-357986-4.jpg

ファッションもパリコレはもちろんすごいけど、東京ガールズコレクションなんか圧倒的に楽しそうだものなあ。マンガ・アニメ・ゲームからJ・ポップ、J・ファッション…、麻生太郎のいう日本の底力なんでしょうか。

しかし、自民党の総裁選、 石破 茂.も立候補して、まさかオタク系がここまで政界の中枢に忍び寄るとは。
秘すれば花
最近はアーティストも声優もほんとうにセクシーなものがありますね。
デジタルな時代は人もパーツとして、より提示するのでしょうか。
それとも日本の伝統にもとづく「秘すれば花」なのでしょうか。

P3190001.jpg

いや、セクシーです。
思わず太ももに目が吸い寄せられますね。
榊原ゆいの告知ポスターなのだった。

【CD】榊原ゆい/JOKER   
9月10日発売 ¥3,150

lovable_bj_rgb.jpg

さて、こちらもジャケットは「表」だけじゃない。「裏」にだって、顔はある…とばかりに
エロカッコイイこの裏ジャケット!!
ええなあ。

【CD】ave;new feat.佐倉紗織 1st solo album 『Lovable -通常盤-』
¥3000  発売中
orb_bj_rgb.jpg

そして上記CDと同時発売だったnew aveのやはりアルバムです。
ええなあ。
【CD】new ave;4th original album 『Orb -通常盤-』(オーブ)
¥3000 発売中
雑誌受難の時代
映画雑誌「ロードショー」の休刊も取り上げたけど、著名な雑誌の休刊、廃刊が相次ぎますね。
「月刊現代」「プレイボーイ日本版」「ダカーポ」「論座」「主婦の友」「ニキータ」「広告批評」「ヤングサンデー」など。
映画情報などネットに溢れているから、売れなくなっているのだ。
さらに雑誌を読者とともに支えるもうひとつの柱である広告もネットに流れているのだ。

uwasa.jpg
処方箋はないのかというと、マスメディアではなく、大衆では広すぎ個人では狭すぎるような適度な集合を狙ったターゲット・メディアで、そして熱狂的な読者をつかまえることらしい。
マスでもかつての「平凡パンチ」などは熱気に溢れていたものなあ。
ファン雑誌のような「ロッキング・オン」が続いてしかもメジャーになったのは、やはり「好きであること」のパッションでしょう。それがすべてのしがらみを取り払っていく。
当時はミュージシャンのインタビューが取れるはずもなく、編み出されたのが架空インタビュー、これならミック・ジャガーでもデビット・ボウイだろうが出来ちゃうからね。
まことに情熱と貧しさはアイデアの母ですが、長く支持されたのはビジネスの視点とやはり軸足がファンとともにあったからこそなのだろう。

画像は「噂の真相」。
売れていたがネット時代に先駆けて戦略的休刊した!?

自転車の時代
「ゴールデンスランバー」(伊坂幸太郎 著)には、わずかに遅れをとったけど「本屋大賞」で堂々の2位、大藪春彦賞も受賞した「サクリファイス」(近藤史恵 著)、芥川賞候補になった「走ル」(羽田圭介 著)、映画でも「自転車少年紀」や「シャカリキ」など、エコな気分のなか、自転車が注目です。

jitennsya.jpg

僕の最初の自転車は誰かのお下がりでかなりごついものだった。
堤防から沿って下る坂道があって、下りきった途端に直角に曲がっていて、どこでブレーキをかけるが勇気の試しどころみたいな急坂があった。
だんだんギリギリのタイミングを計っていくのだけど、さてギリギリのタイミングを決行した途端、ブレーキのゴムが飛んでしまった。
無理にハンドルを切るのは危険だから、そのままたんぼに突っ込んでいったのであった。
夜、犬に追いかけられて自転車のライトが切れてしまうほど、こいだこともあった。
初めて変速機付きの自転車を買ってもらったのは高校に入ってからで、小学・中学時代の少年マガジンやサンデーの裏表紙の広告はいつも自転車の広告だったような気がする。
少年たちの夢の乗り物だったのだ。
昔の自転車はチェーンがよく外れて、映画「さびしんぼう」のようなめぐり合い(チェーンの外れた自転車の少女を助ける)も夢みたけど、そんなことはない。
まさに女子映画「花より男子ファイナル」
花より男子ファイナル」をようやく見に行きました。
6月下旬の公開だったと思うから、最近では珍しいほどのロングランなのだ。
アニメ映画の「崖の上のポニョ」を除けば今年の邦画No1なのだ。
なおかつサービスデーだったとはいえ、まだびっくりするほど入っていた。
長くやっているのは出来・評判がいいに違いなく、テレビドラマも好きだったので安心して見に行ったのだけど、ぼくにとっては意外に面白くならないなあと思っていたら、最後まで見てようやく分かったような気がした。

4910207260687.jpg

これは女性の、女の子の夢の物語なのだ。まあ、いまさらなんだけどね。
今日はほとんどが女性で女性のリピーターが支えているのだ、たぶん。
それに徹した作りで、まさに女子に映画な映画だったのだ。
いくら少女マンガが好きとはいえ、男だからなあ、ぼくは。

つくしの魅力に溢れていた第1作が何度見ても楽しい。

【DVD】花より男子 Box(Blu?ray Disc)
7月2日発売  税込価格25,200 

【DVD】花より男子2(リターンズ) Box(Blu?ray Disc)
8月6日発売 税込価格30,240円

懐レア倶楽部はコチラ

勝敗だけではないオリンピック
北京オリンピックも終わって狂騒も過ぎ、落ち着いた秋となりました。
オリンピックのような狂騒は4年に1回のスポーツの祭典でもあり、安心してナショナリズムを発揮してしまうところがありますね。
そしてそれはメダル至上主義となって、国威発揚ともなって、また明らかに視聴率にも反映されます。

orinnpikku.jpg

バドミントンのスエマエはオグシオの影に隠れていたけど、前金メダリストペアに勝利して、一躍注目されたし、敗れた中国ペア(もちろん、中国で)はクソミソに叩かれたらしい。
競技には勝敗がある。
それがすべてか、すべてでないかは競技者にもよるだろうけど、観客にすぎない僕たちは基本的にどちらでもいいし、どちらでも応援すべきのだ。
オリンピック出場選手はもともと国内での選考を勝ち抜いてきた勝利者たちだから、羨望・妬みがどちらにしても過剰に露出してしまう気味がありますね。
ぼくがいちばん面白かったのは北川麻美選手。
百メートル平泳ぎ決勝で8位入賞を果たし、この日さらに女子二百メートル個人メドレーの準決勝を泳ぎ、そして今大会初のスイムオフを勝ち抜いて、短時間でなんと3レースをこなしながら、2分12秒02と前夜の予選から日本新3連発だった。
こんなにしんどいのは初めてと言っていたけど、楽しそうだったなあ。

札幌オリンピックのフィギュアスケートのジャネット・リンは、転んで金メダルは取れなかったけど、競技者らしからぬその笑顔は世界中の人を魅了した。
「スウィングガールズ」もまた懐かし
今年の大ヒット作「ザ・マジックアワー」もDVDとブルーレイの同時発売だけど、ほんとうにブルーレイのタイトルが増えてきました。
あの秀作「スウィングガールズ」もブルーレイ化ですね。
アニメ・洋画に続いて日本のTVドラマも邦画も続々とブルーレイ化の予感がします。

【DVD】スウィングガールズ (ブルーレイディスク)
発売日: 2008/10/24 定価 4,935円

ueno.jpg

主演だった上野樹里 ばかりでなく、貫地谷しほり、本仮屋ユイカも大きく成長し、主演のとれる女優となりました。
学園ドラマ・映画の楽しみは、その他大勢のなかからも明日のスターが出てくることでもありますね。
NHK「ちりとてちん」の主人公のお母さん役だった和久井映見も「花のあすか組」や宮沢りえ主演の「スワンの涙」に出ていた頃は大勢のなかの、しかも意地悪な役を演じていました。
そして主演女優になり、今はまた別のスタンスにおいていい女優となりました。
苦労は報われるのだ、まあ、よくは知らんのだけど。
意外なところからも本当のスターは生まれてきますね。

「スウィングガールズ」の3人に関しては今のそれぞれの活躍を見ても、やはりこの映画が個性の原点でもあるのだと、しっかり思わせてくれる秀作です。

ブックカバー 書皮の楽しみ
書皮友好協会というのがあって、毎年「書皮大賞」というのも発表している。
書皮とは書店で本を買うと巻いてくれるブックカバーのこと。
今も1割くらいの書店がオリジナルのブックカバーを使ってているらしい。
日本で新刊本にカバーのできる習慣が出来たのは、昭和に入ってからで、世界でこれほど普及しているのは日本だけという。
本を大切にする国民性なのか、まあ、カバーがあれば電車の中でもなんでも気楽に読むこともできますからね。

jiyu1.jpg

でも最近ではゴミ軽量化、環境問題から非難され、また経費の削減からも減る傾向にもあって、歴代の大賞受賞店では、閉店したところも多いらしい。
厳しいのだ。
以前、「面白半分」という雑誌が日本腰巻大賞というのやっていたけどどうなっただろうか。
本などの文化は実用ばかりでなく、妙なこだわりがあったほうがいいと思うんだけどなあ。
画像は岐阜の自由書房のブックカバー(第10回書皮大賞受賞)。
安野光雅作品。
本末転倒ながらお客さんに「折らないで」と言われることもあるらしいけど、誇らしい。

pe.gif

ペーパームーンはシンボルマークとして、「まるぺ」を25年来使っているけど、これを書皮としたら…。
やっぱりやめておこう。
ペリー・ローダンファンには喜ばれるかもしれないけど。

「ウルトラセブン」冬木透の「君が代」
心躍らせてくれた北京オリンピックも終り、なお、話題をふりまくのはニート剣士 太田雄貴選手と彼に妙なライバル心を持つらしい柔道の石井 慧選手ですかね。
どうも異種格闘技戦を望んでいるらしい。
NHKの特番を見ていたらあのトンデモ発言と実際の柔道は全然ちがって周到なものでした。

さて日本選手の活躍でずいぶん日本国歌(君が代)を聞くことが出来ました。
各国の国歌と聞き比べてみると「君が代」はやはり独特ですかね。
さて、そんな国歌に興味を持ったあなたに、こんなアルバムも出ています。

【CD】国歌ファンタジー
ヘルツォーク(エリカ)
P1_G1354169W.jpg

世界各地の国歌を、大作曲家たちがピアノ向けにアレンジした曲を集めたアルバムです。
著名な作曲家たちが他国の国歌でこんなに自由自在に遊んでいるとは!
驚きと面白さに満ちた1枚。

ラフマニノフがアメリカ国歌を、ベートーベンがイギリス国歌を臨場感たっぷりにアレンジしています。
また、教則本で知られるバイエルは、ベルギーやブラジルの国歌をアレンジ。
中国国家と日本の「君が代」の編曲は、「ウルトラセブン」の冬木透が担当。
フランス風の精妙な和声を付された「君が代」は、驚くほど軽やか。
現在の単調なフレーズとのギャップを、感じてください。

全21曲を演奏するのは、エリカ・ヘルツォーク。
父がドイツ人で母が日本人のハーフ。

森鴎外の「舞姫」(エリス)ようですね、逆だけど。
悲恋はついに実ったのか。
「ロードショー」の休刊
シネコンが生まれて映画も復権したというのに、映画雑誌はやはり売れないのだ。
1972年3月創刊されて親しまれてきた映画雑誌「ロードショー」が11月21日発売の来年1月号を最後に休刊する。
ピーク時の83年2月号は35万5000部を発行したけど、近年は映画情報をインターネットで得る人が増え、5万部程度に低落していたという。 

49100974710880080008.jpg

まったく、そのとおり。
映画ファンは映画そのものを見ることと、映画雑誌のみで知識を蓄積し、映画を楽しんだのだ。
ちょっと大人向けの「スクリーン」と合わせて読んだり、キネ旬を読んでいた人も多いだろう。
ぼくはファンだったジョアンナ・シムカスがシドニー・ポワチエと結婚した記事を読んで呆然としたことがあったなあ。
「ぴあ」、「プガジャ」で映画情報をチェックしたりしてね。
たしかに文字そのものがなくなっているわけではないけど、こんなに活字媒体がなくなってしまうのは人間を進化に導くのか、退化に貶めるのか。
地名・人名の秘める歴史
ぼくの育った実家は築後100年近くなり、堤防沿いにあってしばしば浸水したから、ぼくが住んでいた頃から実は傾いていた。
最近は瓦も落ちかけ、危険な状態となってしまい、とうとうこの夏、解体してしまった。
ずっと年長の従兄弟がいて、実家に残されていた資料などを調べていたのだけど家系、その周辺など確認できたものをまとめてくれた。
直接繋がるものではないけど、そこには小島信夫の名前も出て来たりします。
地名とか名前には過去の歴史を背負っていますね。

kojimanobuo.jpg

「地名の社会学」(今尾恵介 著)によれば、地名は本来、地形など自然条件や商業や農業などのなろわいにまつわるものだった。
つまり、地名にはその土地で積み重なられた先祖の生活の歴史があるのだ。
実家もかつてはよく浸水したけど、たとえば、岐阜の柳ヶ瀬も地名を読み取れば、水とか川とかを連想させるからかつては洪水もよくあったのかもしれない。
平成の大合併で岐阜県も歴史と切り離された名前の市が増えてしまい、地名を追うような学びも出来なくなってしまった。
人の名前もそうですね。
単に流行のかっこいいとか可愛いだけで名付けられてしまうことが多くなって、まあ、それでも当時の世相は分かるけど。

「クリスタル・ドラゴン」(あしべゆうほ)でも、真実の名前はなにより大切ではなかったか。
映画「シベールの日曜日」においても、何も持たない少女の心からのプレゼントは少女の真実の名前シベールだった。
自分そのものだから、心許せる人しか名前は明かせないのだ。
名前は単なる記号ではない。