理系・文系を重ねて見る光景は
怖い絵
e-honで本の紹介を見ていて、ぞくっとしたのがこの本、というか絵。
紹介文には
名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッとする名画の見方、教えます。

31922345.jpg

前にも書いたけど、ぼくはこの手のものにはトラウマがあって、「少年ジェット」という懐かしい少年向けドラマがあって、なにげに怪奇趣味的な物語が多かったりした。
なかでも「狂った画家編」は、あやふやな記憶ながら鮮烈なイメージが残っています。
少女の全身像の肖像画を画家は描くのだけど、その完成には少女の真紅の唇を本物の血で描かなければならないと狂気の画家は考えます。はたして、その血は…。
そしていよいよ完成された怨念の肖像画の少女は夜、絵から抜け出してさまよい歩くというような…。
肖像画はいまだに怖いのだった。
再見しているわけではないから、かなり妄想化しているかもしれない。
それでもけだるい毒に満ちた世界は人を魅了し、夢野久作・江戸川乱歩・稲垣足穂・城昌幸・久生十蘭 ・香山滋など妖しい小説に導いたりすのだけど、絵はいやだなあ。

怖い絵  中野京子/著 税込価格 1,890円

[目次]
ドガ『エトワール、または舞台の踊り子』;ティントレット『受胎告知』;ムンク『思春期』;クノップフ『見捨てられた街』;ブロンツィーノ『愛の寓意』;ブリューゲル『絞首台の上のかささぎ』;ルドン『キュクロプス』;ボッティチェリ『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』;ゴヤ『我が子を喰らうサトゥルヌス』;アルテミジア・ジェンティレスキ『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』〔ほか〕

ドガの「踊り子」は北斎の構図の影響受けた作品と言われていて、好きな絵だけど、これのどこが怖いんだよ…とだんだん声が小さくなり、震えてくるのだ。
スポンサーサイト
月周回衛星「かぐや」が見た月と地球
1969年のアポロ計画以来の最大の本格的な月の探査を行う日本の月周回衛星「かぐや」。
これまでも驚くほど美しい画像をハイビジョンで届けてくれました。
アニメ「FREEDOM」の感動がほんものだと思わせてくれるものでしたね。
やっぱり、地球は特別に美しい星なのかもしれない。
tukitotikyuu.jpg

ブルーレイディスクの普及が急速に進みつつありますが、ブルーレイで最初に見るべきはアニメでもなく、映画でもなく、これなのかもしれない。
収録時間は24分と短いけど、ほんとうに美しい地球と月が見られます。
この映像を見ていたら稲垣 足穂ももっとちがう物語を書いていたかもしれないなあ。

月周回衛星「かぐや」が見た月と地球 地球の出そして地球の入 (ブルーレイディスク)
発売日: 2008/06/18 定価 4,935円

はるか遠い宇宙から届いた人類史上初の映像…日本の月周回衛星「かぐや」が取得した世界が注目する圧倒的なヴィジュアル。次世代メディアBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)によって、月面と地球のありのままの姿をかつてない高精細で美しい<ハイビジョン>映像のまま堪能できる。映像特典は「かぐや月世界飛行」。

FREEDOM特別編 FREEDOM SEVEN
発売日: 2008/05/23 定価 3,990円  発売中

一千一秒物語 新潮文庫 稲垣足穂/著 税込価格 620円

みゆき
新聞によれば「みゆき」「タッチ」などで知られる人気マンガ家、あだち充のマンガ単行本の累計発行部数がとうとう2億冊を突破した。
すごいなあ。
一般的に知られるようになったのは「ナイン」「陽あたり良好!」くらいからだと思うけど、その後すぐに 「みゆき」「タッチ」の連載が始まり、不動の人気を得たのだった。
日本の人口が1億2千万人ですからね。小栗旬が理想の女の子は浅倉南と言うくらいだから、日本でいちばん有名な女の子という説は正しかった?
「じんべえ」は月9のドラマにもなったし、「タッチ」などはもしかしてかつての「潮騒」「伊豆の踊り子」のようなアイドルの登竜門的映画作品になるかもしれません。
miyuki.jpg

「タッチ」と並ぶ1980年代の代表作「みゆき」もそれにふさわしく、アニメ化、ドラマ化、そして映画化もされていますね。
主演の3人は永瀬正敏 、宇沙美ゆかり 、三田寛子。 永瀬正敏もこういう作品に出ていたのだね。
宇沙美ゆかりも可愛らしい子だったけど、すぐまったく見なくなってしまった。
監督は「こちトラ自腹じゃ」「パッチギ」の 井筒和幸。
あだち充的世界とかけ離れているような人だけど、いまいち、映画はもう思い出せない。
自腹じゃなかったのかもしれないなあ。

ご当地キャラ その元祖は?
ご当地キャラクターが人気らしいけど、起源はおそらく東映の戦隊シリーズですね。
子供達に定着していて、もう大人たちにも馴染み深いからだろう。
遊園地に限らず、ハウジングセンターなどの広告にはよくこの手のショーがあって、ファミリー向けにはうってつけなのだろう。
秋田県の「超神ネイガー」などは造形も正統な戦隊物の継承だし、最大の武器は「キリタンポ・ソード」。
秋田の農青年アキタ・ケンが変身し、子供達を田畑の害虫カメムシにしようとたくらむ組合長に立ち向かうらしいです。
まことに先んじて戦隊物のパロディを楽しんだ「愛国戦隊大日本」「快傑!のーてんき」のゼネプロはえらいですなあ。
boueigun.jpg

それにしても例えば福岡・天神の「チャリ・エンジェル」の活躍で全国ワーストワン(2006年)だった放置自転車が75%も減ったというなら効果は尋常なものではありませんね。
女性3人組で黒・ピンク・緑の鮮やかなシャツに可愛いショートパンツ姿。1ヶ月に2度ほどパトロール、ビラを配って、駐輪マナーを呼びかけるらしい。
役所から言われると素直にうなづけないけど、若い女性、キャラクターに言われると出来ちゃうとなれば、マーケティング的には参考になるけど、本質としては大丈夫なのか?
今も継続しているなら、すごいけど。
エコもあまり本質ばかりを説くべきではないかもしれない。
なにしろ継続が重要なのだから…。

画像は1983年に連載が始まった「県立地球防衛軍」。もうひとつのご当地キャラの元祖?
ファイブスター物語
すこし時代が下ってしまうのだけど、「ファイブスター物語」の連載がアニメ誌「ニュータイプ」で始まったのが1986年。
作者である永野護は、テレビアニメ『重戦機エルガイム』でもキャラクターデザイン・メカニックデザインで注目を浴びていたけど、この作品で熱狂的なファンを獲得した。
またガレージキットの勃興期に当たり、海洋堂、ボークスなど大手ガレージメーカーの礎は「ファイブスター物語」によって作られたといっても過言ではないくらいなのだ。
極めてマニアックな作品が、マニアックな作り手、マニアックな消費者に恵まれるという幸運な時代だったのだ。
fss.jpg

実は先月「ファイブスター物語」が再発売されたのだが、もうメーカーの取り扱いが終了となってしまった。
画像は1989年に劇場公開された「ファイブスター物語」のポスター。
岐阜では「新岐阜シネマ」という劇場で公開されたのだけど、床が傾斜でなくフラットな劇場で、さらには場内に自販機もあるというような今では信じられない劇場(当時でもあり得ない)だった。
もちろん、今はない。
「アース」は総合的に
鯨の問題でもそうだけど、個別の事象としては正しいと思われても総合的にみると必ずしもそうではないということばりなのが、この世の中。
だから総合的な思考では革命的な変革はできないということになるから、事象を区切って徹底するという手法もあるのだろうけれど、地球温暖化対策、生物多様性の保全などの広範なテーマでは難しいですね。
また宇宙的史観を持ってくると人類、地球そのものの否定に繋がりかねません。
映画「L change the WorLd」の新種のウィルスをもって「人類削減計画」を掲げる環境保護団体『ブルーシップ』はまさにそうで、まんざら絵空事ではない。
a-su.jpg

堂々たる正義には異議を唱えにくいこと、地球規模、宇宙規模の視点を持ってくると日常が相対的に軽んぜられること…。
この映画でもいちばん過激になってしまうのは純粋な魂だった。
つまり少年、少女的な魂ですね。
大人的な知恵、いわば保守思想は薄汚れた、反動的とも思われがちだけど、歴史に学ぶことも大切なのだ。
繰り返しの紹介になるけど、南町奉行であった鳥居耀蔵は官吏だった頃の酷薄さと幽閉されてからの慈しみの深さは天と地ほど違います。でもまぎれもなく同じ人なのだ。
耀蔵の父林述斉は次のように心構えを説いた。「小善は大悪に似て、大善は非情に似たり。目前の気受けなど気にせず、大善実現のために非情に徹せよ」。
真理かもしれないけど人は日々を生きるものなので、真理を探るのは人間の特権だけど、囚われてはいけないのだ。
「鋼の錬金術師」の死からの再生、「ジャイアントロボ」の永久機関のようなシズマドライブ…限りない悪魔ような所業は美しい魂から始まることを教えています。
「エースをねらえ」の宗方コーチは「この一球は無二の一球なり」と言っていましたね。
だからこそ、この一球をこの一日を大切にしなければならないと。
 
【DVD】アース (ブルーレイディスク)
発売日: 2008/06/27 定価 4,935円
うる星やつら
「うる星やつら」(高橋留美子著)1978年に少年サンデーで連載が始まり、1981年からTVアニメ化された。
映画化も6作に渡って制作されるほどの超人気作だった。
SF、ラブコメ、ギャグ、ドタバタ作品で、さらに映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」に象徴されるように、マンガ、アニメの態様を借りながら、すべての教養・好奇心を放り込むような作品だった。
小林信彦は映画は総合芸術だといったけど、やはりあらゆる意味でも総合芸術なのだ。
思えばあたるもメガネもいつも哲学を語っていた。
脳科学者茂木健一郎が日経新聞で、「総合」苦手な日本の知識人といって、総合的な視点を持つインテリの不在を嘆いているけど、大衆文化(映画、マンガ、アニメ等)のなかでも総合が苦手というか不在が始まっている。
urusei2.jpg

映画「ハリー・ポッター」に出てくる古くていかめしい大きなダイニングルームで、生徒達とちょうど直角になるように、部屋の奥に一段高いステージがあります。そのテーブルで先生達が食事をしている、そのテーブルをハイテーブルというのだそうだけど、またそこで黒のガウンを纏ってとるフォーマルディナーを「ハイテーブル・ディナー」といって、各カレッジごとの儀式に則ってディナーが始まり、黙々と食べる場ではなくて会話を楽しむらしい。
隣に座った人で話題も違うし、次の部屋に移ればまた別の会話となって学生達と完全に一線を画した時間と空間なのだそうだ(刈谷剛彦 東大大学院教授、オックスフォード大客員研究員)。
話題や知識の広さだけでなく、受け答えの妙、ユーモアのセンスなど業績や知識とは違うカレッジの人間としての人格と教養の場でもあって、文化に根ざしたエリート主義、階級制度にも通じた教養主義とはこういうもかと語っています。
日本版「ハリー・ポッター」ともいえるアニメ「学園アリス」は、その世界観も背景もまったくフラットな平等主義、庶民主義で、すべからく「カワイイ」文化にに根ざすところが根本的に違うのだという気もしますね。
太子が、馬子が…「ギャグマンガ日和」
さて、その聖徳太子などが大笑いさせてくれるのがアニメ「ギャグマンガ日和」です。
なかなかシュールな味わいのギャグマンガですが、最近また人気が復活しつつあるような落語にも通じるもがありますね。
落語界ただひとりの人間国宝 桂米朝さんは、転倒して骨折とニュースがあったけど大丈夫だろうか。
米朝さんは笑いを今でも古典からも時事からも集め続けているらしい。
例えば「徒然草」にこんな話がありますと普通に語りだす。
(立派な社の御前にある二つの狛犬が向き合わず、そっぽを向いている。それを見た偉い上人が「なにやら意味があるに違いない」と感動します。ところが実は子供のいたづらで、神官があっさり元に戻して去っていき、「上人の感涙いたづらになりにけり」)
こういうところに笑いを見つけてくるのだ。
taisi.jpg

【DVD】ギャグマンガ日和3 上巻
2008/06/25  価格:3,990円

世界66億人の人が待っていた?っ!
馬子が、うさみちゃんが、あいつらが、また帰ってきちゃった!!
さらに パワーアップした第3弾が発売決定っ!!!
あ?、なんかヌルヌルしてきた?っ、
アッ、間違えたドキドキしてきた?っ!!
DVDの前にコレだぞ?!

【CD】増田こうすけ劇場「ギャグマンガ日和3」オープニング主題歌集  
2008/05/21  価格:1,800円

全編この調子なんですよ、米朝さん。


極東より 『日出処の天子』
世界地図は太平洋を中心としたものを見慣れているけど、当然欧米では大西洋が中心のものとなっています。
だから日本を含む東アジアはファーイースト(欧米史観ですね)と呼ばれ、中国でもそのまま遠東と訳すらしいけど日本は極東といいますね。
島崎藤村が何気に使ったのが原点らしいけど、遠東とちがって極めて主体的な意味を感じさせます。
さすが聖徳太子が隋に送った国書に「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」と記した国らしい誇りの高さです(もちろん、隋の皇帝は大いに不快になった)。
sekaitizu1.jpg

どこの国でもそうだけど誇りを持つあまりに自分の国は特別な国だと思い込むところがありますね。
日本は歴史的にも文化的にもやはり特別だったかもしれない。
ブルーノ・タウトのいうように特別に美しい国なのだろう。
誇りを持つことはいいことにちがいないけど、それが紛争になり誇り高い歴史・文化がともに失われるのでは意味がありません。進化論的には適うのかも知れないけど。
地球は特別の惑星だけど銀河の辺境に過ぎません。
18973096.jpg

『日出処の天子』(山岸凉子著)は「LaLa」(白泉社)において、1980年から連載された日本の少女マンガの圧倒的なレベルの高さを示した名作。
史実、伝承を緩用しながら特殊な能力(超能力)、同性愛など太子の孤高の魂を描きながら、歴史ドラマとしても政治ドラマとしても面白い屈指の少女マンガなのだ。
文化はただの歌謡曲 「超時空要塞マクロス」
『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』と並んで、1980年代を代表するSFアニメが「超時空要塞マクロス」ですね。
SF、メカ、美少女といった受け要素をちりばめながら、「歌」(歌謡曲)という文化をテーマとした不思議なアニメとなった。
作り手と受け手が身近な時代、共鳴するような稀有な作品で、のちに様々にシリーズ化されている。
1984年7月には『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が劇場公開され大ヒットした。
makurosu_o.jpg

さてマクロス世代のハートを揺さぶる傑作を予感させるのが、OVAなみの圧倒的スペックで描かれるマクロスシリーズ最新作!
恋と友情と惑星の運命が交差する、超銀河ラブストーリー。
(ペ)の最古参?のスタッフも、若く新しい人とも久しぶりに熱く語るものになっています。
さらに注目はブルーレイがアニメ初?の同時発売ということですね。
マクロスF(フロンティア)特設ページはコチラ
makurosufb.jpg

西暦2059年。超長距離移民船団マクロス・フロンティアに、マクロス・ギャラクシー船団出身のアイドル、シェリルが、コンサートのために来艦する。
そんなシェリルに憧れる女子高生ランカ・リーは、念願だったシェリルのコンサートに急ぐ途中、パイロット養成コースの高校生・早乙女アルトと出会う…。

『ハチワンダイバー』 真剣師 小池 重明
1981年に創刊された雑誌「ダカーポ」も去年の12月に休刊となってしまった。
政治・経済・文学・サブカルチャーなどと幅広く、カタログ誌的な構成でもあって、現代全般を知るには手ごろな雑誌だったけど。
ずいぶん以前に「ダカーポ」に団鬼六の連載があって、たびたび真剣師 小池 重明の話があった。
どうも破天荒な真剣師 小池の面倒を見ていたらしい。
たまたま読んでいても腹が立つくらい傍若無人でもあるけど、将棋の才はすごかった。
ほんとうの将棋とか碁の世界って、不思議な人が多いですね。
升田幸三、米長邦雄はもちろん、いちばんオーソドキシーかに思えた中原誠名誉名人も、やっぱり変わっていた。そしてましてやその世界から外れたアウトサイダーなのだ。
数学者も変わった人が多いけど、頭脳構造が似ているのかもしれない。
07176834.jpg

マンガ『ハチワンダイバー』がTVドラマ化されて、いきなり巨乳のメイドが出てきたりするけど、まんざらファンタジーというわけじゃないと思わせるような世界であるのは確かです。
「このマンガがすごい!2008オトコ編」第1位!「第2回週刊現代マンガ大賞」堂々の第1位の実力、各方面からも大絶賛!いままさに大注目の作品でもあるのだ。
プロ棋士の夢を諦め、場末の棋場で賭け将棋で日銭を稼ぐ 「真剣師」に身を落としていた主人公・菅田。そんな彼の目の前に現れた巨乳でメイド服の「謎の女」の手ほどきで、毎回、強烈なキャラクターの敵たちと対局し、派手なバトルを繰り広げる。

巨乳のメイド服の「謎の女」を演じる仲里依紗さんは、アニメ映画『時をかける少女』の主人公:紺野真琴(声)役 を演じた子らしい。
次はサイコダイバーなんかはどうでしょう。
鹿男あおによし
ぼく好みだった「鹿男あおによし」のDVDの発売が決定です。
やっぱり古都奈良は美しくて、ただ見てるだけでも和みます。
古都奈良では鹿と話そうが、マイ鹿だろうが日常に馴染むのだった。
堀田イト(多部未華子)がいいですね。 凛とした少女です。
ボーっとした藤原先生(綾瀬 はるか )もいいけど。
凛としたもの、のどけきものがふつうに混在するのが古都奈良なのか。
そして、たしかに鹿は高貴でなかなかに美しいような。

古都奈良を、その遺跡を守るのは文化庁ではなく、日本を災害から救うのも日本政府ではなく、鹿、狐、鼠、そしてそれぞれ選ばれた使い番、運び番なのだった。
sikaotoko.jpg

しかし、やはり地震は怖ろしい。
中国で起きた四川大地震は地震の規模も被害も空前と呼べるものでした。
地震大国日本も、鹿男ではないけどまったく他人事じゃない。
日本列島は天変地異の宝庫なのだ。
ところで神戸の大震災の折、最初に炊き出しを行なったのは山口組という話があって、清水の次郎長以来の伝統がまだ息づいているらしい(日ごろ御迷惑をかけているので、非常時にはお役に立とうという事らしいです)。
宇宙人が攻めてこないと地球はひとつにはなれないのだろうなあ。

鹿男あをによし DVD-BOX  
発売日: 2008/07/16  定価 23,940円

特典は「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」、映像特典は藤原先生の古都奈良の遺跡ガイドなんてものはありません。
かりんとうもほしいって?ないってば。
「ラスト・フレンズ」を杉下右京的に
「相棒」で杉下右京が、吊り橋理論というのを説明する事件があった。
吊り橋理論は渓谷に架かる吊り橋で、向こう岸から渡って来る男性に対し、橋の中央で待ち受ける女性が恋に陥りやすいというもの。
物理的な揺れが生理的な興奮となり、恋愛感情に繋がるというか、錯誤する。
揺れる橋での緊張感を共有したことも恋愛感情に発展する場合があるというのだ。
揺れない吊り橋での対比実験(こちらは効果がみられない)もあって、一応実証的成果として認められているらしい。
また、吊り橋理論から始まる恋愛は多くの場合、長続きせず、つまり、極限状態、または一時的な緊張状態による興奮による恋愛では、継続的な恋愛には発展していかないという、まあ、当たり前の結論になります。
でも、デートにおけるジェットコースター、お化け屋敷、ホラー映画の有効性が証明されるものでもありますね。
ストックホルム症候群にも近いものもあるかもしれない。
lastfriends.jpg

「ラスト・フレンズ」でのドメスティック・バイオレンスの場面を見ていると、少し、吊り橋理論を考えちゃいますね。
暴力という物理的な身体的刺激が生理的な興奮として残り、いささか屈折した恋愛感情と錯誤するというような。
そしてそれは長続きしないから、繰り返しの暴力となり継続性を維持する。
恋は魔法のようなものだから、錯誤もあるのだろうけれど、やはり素敵な魔法がいいですね。
それにしても杉下右京が興味を持ちそうな人ばかりだなあ「ラスト・フレンズ」。

松山ケンイチ
ロボ松山ケンイチも面白いキャラクターの持ち主で「セクロボ」の大後 寿々花もそうだけど、映画「神童」では成海璃子、「L change the WorLd」では福田麻由子、あるいは「人のセックスを笑うな」では永作博美と年齢差のある役柄が多いです(たまたまぼくの見たのがそうだったのかもしれないけど)。
少年っぽいというか、無機質な感じなのでしょうかね。
113-1381_IMG1.jpg

さて映画化の話は聞いてたけど、その後のキャスティングとかさっぱりわからなかった崔洋一監督・松山ケンイチ主演の「カムイ外伝」。
脚本は宮藤官九郎だったのか。
カムイははじめから松山ケンイチと決まっていたけど、ヒロインは小雪(スガル)とありますね。
たしかにイメージは近いものがあるかも。白土三平の希望でもあったらしい。
2005年の「カムイ伝全集」刊行のおりには大々的な新聞告知もあって、荒俣宏、夢枕獏、藤原新也、夏目房之介、田中優子等いずれも団塊の世代の多くの有名人がコメントを寄せていました。。
キャッチコピーは「混迷を極める現代を生き抜くための答えはここにある」
ぜひ、「ガンダム00」「コードギアス 反逆のルルーシュ」の世代の人にも読んでもらいたい、見てもらいたいものです。
ことの是非にはいろいろな思いもあるでしょうが、あの時代のパワー、白土三平のエネルギーには圧倒されるはずです。
2009年公開予定です。
大後寿々花
その大後寿々花は映画「遠くの空に消えた」で神木隆之介と共演していましたね。
上映時間が2時間24分もあって、行定勲監督が自ら書き上げたオリジナル・ストーリーらしいから、思い入れがありすぎて、ていねいだけど少し冗長になったかもしれません。
大林監督の「尾道3部作」あるいは「天然コケッコー」のように、このときしか描けない作品ですが(神木隆之介 大後寿々花のこのときを撮りたかったのだろう?)、テーマ、思いがあふれて印象が少し散漫になったような気もします。
秘密基地、UFO、空港、奇跡、信じる心、失意、友情…あの時代の全てが詰め込まれています。
「バカだね、君たち」こんな言葉言ってもらいたかったなあ。
「セクシーボイスアンドロボ」のニコは、やはり別次元のなかでこんな少女であったのかと思わせます。
神木隆之介 大後寿々花の二人はドラマ「あいくるしい」でも同じようなふしぎな子供たちを演じていたのだった。
「SAYURI」でハリウッドデビューもしていて、なんとなく大物感もあるしなあ。
日経エンタテインメントで福田麻由子と対談をしていて、オマージュを送られていたりもするのだった。
07183627.jpg

NHKの朝ドラ「瞳」は、さすがに「すこしどうよ」とも思うけど、次週からは大後寿々花が出るのだ。
見ないとなあ。
さらに7月からは新ドラマのヒロインも決まっていて、「シバトラ」。
主演は小池徹平、セクロボのようなバディになるのか。
変種のバディもの傑作「セクシーボイスアンドロボ」
バディものとはふつう同性同士の組み合わせで、異質な二人がそれぞれ補って事件を解決したりするものですね。
男女だともともと異質だし恋愛感情も生まれたり、なかなか純粋なバディものとは成りにくいのだろうけど、日テレの傑作ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」は男女だけど、オタク青年と中学生の少女という、恋愛抜きのピュアのみが共通点として強く結びつきあう構造となっていました。
バディは異質さを越えて結びつくものだから、いいバディものは「相棒」水谷豊と寺脇康文のように他には変えがたい気持ちのいい作品になりますね。
「セクシーボイスアンドロボ」は男女のバディものを成立させるためにオタクであること、そして年齢差によってそれを揺らぎないものとしてるけど、それでも微妙さは残り、そんな感じもあって変種のバディものと思ったりするわけでした。
ニコは時に大人でも忘れているような鋭い言葉を言います。
それにオタク青年ロボは少年ですからね。
sekurobo.jpg

「セクロボ」にはテレビで放映されなかった幻の第7話があるけど、愛知県警の某人質事件を連想させるものだったといわれてますね。
第6話も女性スナイパーが出てきて銃の乱射をしているけど、本当に宇宙人だと思わせたり、強引なほどまでにありえない設定として工夫されつくしたドラマなのに。
その結果としてリアルな人間像をあぶり出し、そして優しい気持ちを呼び起こしてくれるものなのだ。
「E.T」ほどに明確なファンタジーだと思いますね。
刑事、推理サスペンスドラマならともかく、いささか信じられない。
それともそれほどに人間の理解力が失われているのだろうか。

(ぺ)の雑記ブログなどで何度も取り上げたりしたのだった。

「セクシーボイスアンドロボ」が終わってしまった。
設定が荒唐無稽だったり、無意味な場面が挿入されたり、とても高視聴率を狙ったドラマとは思えないけど、最後までカタルシスを与えることなく、静かに切なく終わってしまった。
珍しいほどの教養小説的な少女期から成年期に向かう、社会的発展・精神的形成を奇をてらったふうを装いながら、実は真正面から描いた作品なのだ。
対比としてロボを永遠の少年として位置づけて、ニコの成長を描くもので、それはそうなのだけど、大切なものが見えなくなるのは切ないですね。
少女とおばさんは1000万光年くらいかけ離れているらしいけど、少女と女性もやはり1万光年くらい離れているのかもしれませんね。
夜と昼と流れて、別れと出会いがあって人は成長していきます。
ファンタジーはアンチエイジングな物語が多いけど、ファンタジーを装いながら正統な教養主義ドラマです。
「星の王子様」「となりのトトロ」「時をかける少女」「さびしんぼう」「ボビーとティンガン」「ミニヨン」「田園交響楽」「秋の歌」…
でも松山ケンイチ、大後寿々花の二人はほんとうにいいですね。
最近のドラマではいろいろなオタクが出てきますが、ロボットオタク青年「ロボ」はカリカチュアされているけど好感が持てます。 ゲストも白石加代子などでマニアックなドラマにふさわしい。
脚本は「やっぱり猫が好き」「すいか」「野ブタ。をプロデュース」の木皿泉。

思えばるらら科学の子は「バテレン、レンコン、トマトア、マ?ックス!」と叫んで始まったのだった。

【DVD】セクシーボイス アンド ロボ DVD-BOX 価格: 19,110円
その名のとおり「相棒」はバディ物
ニュースによれば、劇場版「相棒」が大ヒットで東映の興行収入が新記録の勢いらしい。
「相棒」水谷豊ファンとしては嬉しい限りだけど、まあ、東映に限ってですからね、やはり東宝の「踊る大捜査線」シリーズ、ジブリ作品に比べればまだまだです。
マニアックな味わいが万人に受けちゃうという時代も困るけど。
水谷豊も初日の舞台挨拶で大ヒットに触れて「この手のニュースにはときどき嘘がありますね」と杉下右京口調で言っていたけれど、いやあ、嘘じゃないです。
公開2日目に「相棒」を見に行ったけど、200人は確認しました。
そのあと見た「少林少女」(前週公開)がもう10人くらいだったから大ヒットでしょう。
年配の人も多かったけど、客層も幅広いのではないかなあ。
もっとも番宣もすごかった。
各種バラエティから「徹子の部屋」、NHK「SONGS」「探偵ナイトスクープ」顧問まで、なんにおいても徹底する人なのだ。
49100421306880079008.jpg

ところで海外でも人気のアニメ「プリキュア」シリーズは5年目に突入し、相変わらず人気が高いですね。
性格の異なる女子中学生ふたりが変身して大人の力も借りず、怪物たちを華麗なファッションとアクションで倒すという構造はガールズ・バディそのものですね(Buddy=相棒、海猿で有名になった)。
まあ、今は二人ではないけど。
バディ物とは対照的なキャラクター二人組が難関に立ち向かう物語で、1970年代の「刑事スタスキー&ハッチ」、女性組では「テルマ&ルィーズ」という傑作映画もありました。
最近は「下妻物語」「NANA」…などがバディ物かなあ。
映画もシリーズ化となりますね、官房長。
官房長「あら、そうかしら」

マリリン・モンロー「only two days」
日テレの朝の情報バラエティ「スッキリ」ですこし前、バスタオルの話題がありましたね。
まあ、入浴後のバスタオルの使用についてだけど、夫人と一緒に入るとか、それによって意外な私生活がわかってしまうのだった。
さらに一緒に入ったあと、それぞれのバスタオルを使うのか、共有しているのかというのもあって、コメンテーターの大学教授はどうやら共有しているのだった。
そんなびしょびしょのバスタオルを使うんですかという声もあったけど、ふつうは洗い用のタオルできちんと体を拭いてから上がるのではないか。
家庭環境でまったく違うのだ。
子供の頃はバスタオルさえ、用意されてなかった気がするなあ。
まあ、いずれにしてもトイレでのお尻の拭き方から、個人個人の、あるいは家庭ごとのふつうは意外に密室化されていて、うっかり話すとビックリされてしまうことがあります。
bkanokon_t.jpg

北杜夫の「怪盗ジバコ」の文庫本の解説を書いていたのが、たしか遠藤周作で、マリリン・モンローの話があった。
怪盗はマリリン・モンローのパンツを盗むと宣言するのだ。
しかも今穿いているパンツを盗むというのだ。
そこで来日時の記者会見で記者が問う。
パンツはいつ着替えられますか?
モンロー「only two days」。
チャンスはわずか2日間のみ。はたして怪盗は?

なによりも思ったのはハリウッド女優も2日間も穿くのか…だった。
いい加減な記憶で書いているし、どの道、狐狸庵先生のジョークですからね。
まったく当てにならないのだけど。

画像は「かのこん」エロいなあ。

【DVD】かのこん(1)《初回限定版》
発売日: 2008/06/25 価格:  7,140円
ぬれる
「ぬれる」なんて書くとなんかどきどきしちゃいますね。
もうすぐ雨の季節で、いささかうっとうしいけど雨に関わる風景はきらいではない。
雨の日の電車はなかなか楽しくて、窓をみればギザギザながらまっすぐ下に向かって落ちていた雫が、発車と共に横に向きを変え、スピードが上がると上昇に向かうことさえありますね。
そして停車が近づくとまた落ちてきて…、見ていて飽きないのだった。
「雨がガラスに当たると水玉としてはじかれるのに、コンクリートに落ちると広がってぬれる。このように、ぬれるとは基板の上で液体がさまざまに振る舞う現象です。ものがぬれるという現象はとても身近でありながら謎に満ち、科学の最前線のテーマです」(京都大学 八尾誠教授)。
yureru.jpg

ぼくも子供の頃はサトイモの葉っぱの上の水玉となった雨で遊んでいたなあ。
「通常、高分子や液晶はマクロな物理理論で、半導体の特性や超伝導は量子力学で説明され、別々の原理で動いている。ぬれは両者を橋渡する興味深いテーマ」らしい。
楽しげだけど、さっぱりわからんなあ。「臨界点ぬれ現象」「脱ぬれ現象」わかりますか?
「生物でもぬれはよく見られ、生体反応の鍵を握っている可能性があります」
なんとまあ、理論物理、量子力学の世界でもあったのか。

画像は「ぬれる」ならぬ「ゆれる」。吊り橋理論(認知生理学)の話ではない。
小林信彦も絶賛した傑作。
働く女性の最高のバイブル本は「赤毛のアン」と「竜馬がゆく」
フジ名作劇場で1979年に放送されたのが「赤毛のアン」。
見た人は多いでしょう。
原作の面白さはもちろん、アニメは若き高畑勲・宮崎駿コンビだったのだ。
名作にならないはずがない。
去年だったか、雑誌「日経WOMAN」に働く女性の自分史上最高のバイブル本は?というアンケートがあって、上位2作品だったのが「赤毛のアン」と「竜馬がゆく」だった。
本とはなっているけど、アニメや大河ドラマがきっかけとなっている人も多いのではないかなあ。
少女時代に「赤毛のアン」で男気をもらった女性達が、実社会に出てからは「竜馬がゆく」を読み、自らを鼓舞する構造らしい?
「竜馬がゆく」の司馬遼太郎は時代小説ファン、男性ビジネスマンの愛読書の印象も強いけど、意外に女性にも読まれていて話せばけっこう通じるのかもしれないよ。
藤沢周平などはどうなのかなあ。
でもたしかにアムロよりアンのほうが男気に勝る。
akage.jpg

さて「赤毛のアン」原作出版100周年記念!初のDVD-BOXがお手頃価格で登場!!
つらい格差社会、アンに男気をもらいましょう。

赤毛のアン DVDメモリアルボックス (期間限定)
発売日: 2008/08/22  定価 27,300円 

喜びの白い道、きらめきの湖、恋人達の小径、雪の女王様、そしてグリーン・ゲイブルズ…。アンと一緒に過ごした、あの空想の世界を、もう一度、旅してみませんか?全50話を収録。通常音声に加えてBGM、SEのみの副音声も別に収録。
制約から自由へ
NHK土曜ドラマ「トップセールス」は1987年から始まったけど前回は日米自動車摩擦が出てきたから、1980年代に入ったのかな。
ウチの実家はささやかながら店をやっていたから、自動車もやっぱり1970年代半ばくらいだと思う。
最初は何だっただろう。三菱だったような気がするなあ。
今やトヨタが世界一の自動車メーカーになろうとも、軽自動車は侮れないというか、今いちばん日本で売れているのは軽自動車なのだ。普通車では圧倒的に強いトヨタも軽自動車を含めたランキングでは、1位はワゴンR、2位はムーブなんですね。
軽自動車はもともと戦後の経済復興のなかで簡便な交通手段を普及させる狙いのもので、二輪車やせいぜいオートバイの後部にリヤカーのような車体を付けたものを想定していて、四輪は困難だったらしい。
50、51年と規格が改正され、車体が広がり排気量も360ccまでとなった。当時の国産車は車体前部のエンジンで後輪を駆動するフロントエンジン・リアドライブ方式で、4人が乗れる乗用車は無理だった…。だがしかし、まだ技術的に困難だった省スペースで燃費もいいフロントエンジン・フロントドライブに挑戦することによって軽の発展は拓かれ、その後も様々な先進技術を開発、採用してきたのだった。
07188161.jpg

アニメもディズニーのフルアニメを基本としたけど、様々な制約が独自の動き、表現方法となり、今や世界に誇る文化となり得た。
映画もそういうところがあって、にっかつロマンポルノなども裸さえあれば、ずいぶん自由度が高かったらしく、才能が結集したみたいなところがありますね。
どんな環境でも諦めることなく工夫を尽くすこと挑戦することが未来を拓くと思うけど、恵まれすぎていると、返ってどうなのかなあ。
と思っていたら、ロームの開発した待機電力ゼロというLSIはすごいですね。
家庭の消費電力の5%(数年前までは10%、省エネ化で進み今は5%に低下)も占めていて、これだけでも原発一基分の発電量に相当するらしいです。
さらには使用時の消費電力も大幅に削減でき、企業でも利用が進むから、これは温暖化対策なのだ。
時代の気分「オタクは死んでいるふりをしている」
日産自動車では「車好き、整備好き」プロジェクトなるものがあるらしい。
以前は3度の飯より車が好きで、暇さえあれば自動車雑誌を広げ、車に触っていれば幸せという若者がたくさんいて、生産現場でも販売現場でも自動車産業を支えてきたけど、そういう若者は確実に減った。
整備士養成学校で整備士になるには運転免許が必須だけど、免許証なしで進級するつわものもいるらしい。
マンガ・アニメの隆盛は続くけど、それを支えたオタクもそうなのだろうか。
岡田斗司夫の言うとおり、もう「オタクはすでに死んでいる」のだろうか。
32054918.jpg

もっともさらに以前からそういう論調はあって「オタク肯定論を排す」という西垣通氏(東大大学院教授)のインタビュー記事もありましたね。
必ずしもオタクを否定するものではなく、本来のオタクらしさ(定義が難しいのですが)が失われているということを指摘し、危惧するものだった。
世間で肯定的な意味を持ち始めたことにより位置づけが変わり、安易に流れ、興味への更なる深化、あるいはそこから派生する様々なものに関心を失い、敬遠し、単なる消費者と成り下がっているというのでしたね。
そしてそれを追随するエセオタクが増殖していると。
興味に対する過剰な情熱、マイナーであることの劣等感等が純粋で異様なパワーを持ちえたとするなら、危惧する状況であるのは間違いないような気がします。
でもまだまだ、ひとりずつ話してみたりすると、すべてがそうではないと思いますね。
流れに掉さすようなことに否定的な時代の気分が自由な進化、深化を妨げているような…。
粘菌コンピュータ搭載か「絶対彼氏」
コンピュータはひたすらデジタルな世界を作ってきたけど、人間の脳のようなやわらかな発想のできるコンピュータも開発されている。
それに相応しくそのまま生物を利用したもので、その生物とは粘菌。
現在のコンピュータは同じデータを入力をすれば結果も必ず同じだけど、粘菌コンピュータは入力が同じでもちがう結果ともなって確実ではないけど、人間のように様々な発想を生む可能性があるらしい。
ちがう人間ならもちろん、同じ人に同じ情報を与えても時と場合によって、まったくちがうってことはよくありますからね。
32033814.jpg

「絶対彼氏」のロボットは粘菌コンピュータを搭載しているのだろうか。
でも不確定な成長を遂げるのならば、もうロボット3原則の適用は不可能となりますね。
まあ、実は人間が粘菌型のコンピュータなのかも知れないけど…。
だんだん切なくなってくる予感です。
少年の日々「彼女との正しい遊び方」
昨年のテレ朝の「21世紀新人シナリオ大賞受賞作「彼女との正しい遊び方」がいよいよDVD化される。
いよいよと思ってる人はまあ少ないでしょうが。
深夜の放送だったし、でもマンガ・アニメファンには受けるのじゃないかなあ。
たまたま見たのだけど、まるで少女マンガのような胸キュンドラマなのであった。 
幼なじみの恭史と優奈は、二人きりになると「姫」と「家来」の関係になるという“ゲーム”を小学校のころからひそかに続けていた。
「誰かにバレるまでゲームを続ける」という約束だったが、ある日、同級生に知られてしまう。
それでも優奈は、このゲームを続けようとするが……。
一歩間違うといやな物語になってしまうけど、まことにプラトニックな美しく切ない物語となっています。
デジャブではないけど、夢想した日々の記憶があるような物語ではありませんか。
黒川智花がなかなかツンデレの姫様ぽっくてよろしい。

kanojyo.jpg


【DVD】彼女との正しい遊び方 
発売日 2008年07月02日  定価 3,990円(税込)
黒川智花×水嶋ヒロ共演で贈る、風変わりな瑞々しいラブストーリー!
また見てみたいなあ…。
少年の日々「夕日ヶ丘の探偵団」
ゴールデンウィーク最後の日、なんとはなしにNHKを見ていると「夕日ヶ丘の探偵団」というのが始まったのだった。
まったく知らなかったのだけど、まさに1970年代の「NHK少年ドラマシリーズ」だった。
最近でもそうしたテイストのジュビナイル作品は、たとえばやはりNHKだったけど「六番目の小夜子」などあって、さすがに現代風にすこしはアレンジされていたりします。
主演も鈴木杏、栗山千明だったり、なかなか豪華なキャスティングだったりもするのだ。
でも僕が知らないだけかもしれないけど、まったく主人公たちの探偵団のメンバーは知らなかった。
先生やおばあさんに意外な人が出ていたりはするけれど、それはかつての「少年ドラマシリーズ」も同じですね。
そして探偵団に対峙するのはサブマリン博士、寺田農なのだった。
tubuyakiiwanohimitu.jpg

実相時昭雄監督作品にはかかせない人ですが、死神博士(天本英世)に代わる人はやはりこの人だろうか。
ほんとうに恥ずかしいほど当時のテイストで作られているのが素晴らしい。
タイムカプセルにそのまま埋められたもののような新しい作品があってもいいのだろう。
画像は少年ドラマシリーズ「つぶやき岩の秘密」。
SFばかりでなく、ミステリー、青春、少年少女文学に至るまで幅広くドラマ化されていた「少年ドラマシリーズ」。
「つぶやき岩の秘密」は新田次郎の原作で(最近では子息の藤原正彦の書いた「国家の品格」が有名になってしまったけど、山岳文学の第一人者です)、こんなに瑞々しい少年文学も書いていたのだ。
きっと最近のSF・ファンタジー・青春…映画、ドラマの隆盛の原点、秘密はここにある。
レーザーディスク
1981年には国産初の家庭用光学式ビデオディスク「レーザーディスク・プレーヤー LD?1000(パイオニア)」が発売された。
ビデオディスクとしてはビクターのVHDと規格争いをしていたけど、マニアの支持を受けて勝利した。
DVDのように一般化とまでは行かなかったけど、アニメ・映画ファンには相当に浸透した。でも普及率は10%に満たなかったらしい。
1996年にはもうDVDが登場してくるから、実態的な普及の時は10年くらいなのだ。
電子機器そのものに本来の機能があるものはいいけど、電子機器(ハード)と映画・アニメ・本などのコンテンツ(ソフト)が揃って成立するものとしては、永遠性の高いソフトがハードの寿命に付き合わされるようになってしまった。
もちろん新しいハードによって、ソフトも新たに命を吹き込まれるのではあるのだけど。
それにしてもレコードの時代は50年単位で続いたのに、文化財産ともいえるソフトが10年で入れ替わるのだ。
本なんかは何世代も引き継ぐことが出来るのになあ。
またハードに寄りかかる分、これらの文化は突然、断ち切られるリスクも大きいかもしれない。
moru.jpg

ポトラッチについては以前にも書いたけど、どうしても思ってしまうのだ。
ーポトラッチとはネイティブ・アメリカンによって行なわれた消費や贈与の儀式。
ばかばかしい非生産的消費なので、近代社会においては未開扱いになってしまうのだけど、バタイユはこれらの活動は人間の生にとって手段であ り、人間の生の真の目的は非合理的な非生産的な消費(消尽)にあると言ったー。
非合理的で非生産的な消費とは 奢侈、戦争、祭典、豪奢な大建造物、遊戯、見世物、芸 術、快楽としての性などだけど、こうしてみると確かに人間にとって切っても切り離せないものような気もするし、合理的といっても突きつめていくと、結局、非合理的みたいな。
近代社会は合理的で生産的であったはずだけど、実はポトラッチ化していないか。
地球温暖化対策なんかも典型じゃないかと。

画像は「モルダイバー」。VHDを軽く話題にしています。
懐レアとレアメタル
懐レアグッズを店舗の個性化として位置づけているせいか、レアという言葉を見ると条件反射してしまうのだけど、最近よく見るのがそのレアメタル。
資源獲得競争が強まる中でレアメタルは当然埋蔵量が少なく、各国ともその確保にも熱が入ります。
でもないものはなく、少ないものは少ないのだ。奪い合えば争いになり、価格も高騰する。
そんなところで競争するより、まったく別の発想や価値観を持って生き抜く方法もあるはずですね。
レアメタルの世界でも「ただありふれた材料でも、極めて微細な構造を工夫すれば素晴らしい機能を出せるのです」(東工大 細野秀雄教授)。
pelogo.gif

液晶など薄型ディスプレーにはスズを加えた酸化インジウムが必要なのだけど、インジウムは地殻中に鉄の100万分の1しか含まれない。
地殻の99%は酸素・ケイ素・アルミニウム・カルシウムなど8種類の元素で構成されており、これからはこれらのありふれた材料・元素で求める機能を発揮させなければならないという。
まあ、懐レアグッズもいつまでもあるというわけにも行かないだろうから、ありふれた素材を高付加なものに変える工夫も必要になります。
そうでないと資源大国(巨大企業)しか生き残れないではないか。
資源小国・零細・中小企業としては、その発想、技術に磨きをかけることになります。
ソフトは感性のものでもあるから、それこそ工夫は山ほどもあるにちがいない。
石炭はダイヤになるかも知れないけど、やはりただの石は金に変わることはない。
ただ発想は劇的に変えることが出来ます。
錬金術とは「物質」そのものを変えるのではなくて、「物質」に新たな可能性を見出すものなのだ。

懐レア倶楽部コチラ
まあ、価値を見出すか否かはあなた次第、それゆえのレアだったりする?
資源ナショナリズム
ガソリン、食料品など値上げのラッシュとなってきましたね。
かつてにも石油危機から始まる狂乱物価もあったけど、今度は資源ナショナリズムが絡み、根が深いかもしれない。
なにしろ石油、鉄鉱石、石炭などの基礎的資源からレアメタルまで全てですからね。
また地球温暖化は世界中で熱波、洪水、水不足、砂漠化、サバンナの消滅、食糧生産の減少が起こり、食糧などの奪い合い、各国のエゴも露呈してくる。
その予防のため温暖化対策の一環でもあるガソリンに変わる燃料でもあるエタノールは今のところ、大半はトウモロコシから作られ、これはすなわち食糧危機、価格の上昇を招くものでもあるし、そもそも燃料として必要とするのは基本的に自動車を持つ豊かな層であって、貧しい層から食料をさらに奪う構造なのだ。
また1トンの穀物を作るには1000トンの水が必要で、さらにエタノール化するにもエネルギーは必要で未来の戦争は石油ではなく、穀物を巡る水の奪い合いになる(米アースポリシー研究所所長 レスター・ブラウン)。
以前からこんな指摘はされていたのだ。
ko-dogiasu2.jpg

温暖化対策のようにガソリンの値上げを肯定するような考えもあるけど、その財源で道路作るんですからね。車の走らない道路は無駄だし、たくさん走れば温暖化対策にそぐわない。矛盾の連鎖なのだ。
道路を作るのももちろんコストだけでなくエネルギーは消費する。
一部を切り取って議論するのは意味がないし、議論のすり替えになって、本来の議論も変質させてしまいます。
よほど注意深くやっても現実には袋小路な問題なのだ、たぶん。

前に「コードギアス」はナショナリズムかという議論があったけど、偏狭な道路族の議論より、ずいぶんいいのではないだろうか。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 1 
発売日: 2008/08/22  定価 3,150円
憲法9条が流れたアニメ「サイボーグ009」
一昨年だったか、爆笑問題の太田光と宗教学者中沢新一の異色の組み合わせの対談集「憲法9条は世界遺産に」というのがありましたね。
改憲の動きが強まるなかで話題になって、なかなか売れたらしい。
矛盾を抱えていても改憲に否定的な意見もまだ多いのだ。
太田 「憲法9条は、たった一つ日本に残された夢であり理想であり、拠り所なんですね、どんなに非難されようと、一貫して戦わない。二度と戦争を起こさないという姿勢を貫き通したきたことに、日本人の誇りはあると思うんです…」。
一方、世界遺産とは人類にとって普遍的な価値を持つかけがえのないもので、国家や民族を越えて未来に引き継いでいくべき人類共通の遺産で、保護しないと失われてしまうかもしれないものです。
確かに世界遺産の価値はあるかもしれないなあ。
PB010001.jpg

であるならもう一歩推し進めて(100万歩くらいだなあ、きっと)、古来よりのオタク文化の発祥の地、幽玄、わび、さび。現代では萌え、かわいい…つまりは世界唯一の女、子供文化の国である日本?そのものをまさしくその国にふさわしい9条とともに世界遺産にはならないものだろうか?
サイボーグ009「太平洋の亡霊」では9条の条文がそのまま映しだされるようなテーマ性の高いアニメだった。

石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX (初回限定生産)
発売日: 2008/07/21 定価 60,900円 通販はコチラ

(ペ)岐阜店では倉庫から発掘した(絵から見ると25年以上前だなあ、きっと)
サイボーグ009キーホルダー(2種類)のいずれかを先着でお付けします。


柿の種
柿ピーはもちろんメーカーによって微妙にバランスや味付けがちがって、まあ、ぼくは亀田製菓の「柿の種」が好きです。
亀田の小袋の中の数は柿の種が86個、ピーナッツ19個、重量で見ると26グラム、18.5グラムとほぼ6対4の比率だという(日経新聞)。 亀田製菓は黄金比といってます。
kakinotane.jpg

一方、でん六の柿ピーは180個、56個、重量の比率は5対5に近いらしい。
なぜか?
答えは簡単、亀田製菓等の米菓メーカーは柿の種、豆菓子メーカーならピーナッツということらしい。
でもまあ、ピーナッツが多いというのはまずありえない。
亀田の「柿の種」は1966年の発売とあったけど、小袋入りになったのはいつだろうか。
でも小袋というのは便利です。食べ過ぎの抑制になります、たぶん。
ついでに言うと、ぼくは瓶詰めの「なめたけ」が好きだけど、使用量・使用方法など少し不便ですね。
小袋であればご飯一膳にちょうどいいと思うのだが、まだ見かけたことがない。
売れると思うんだがなあ、技術的な問題があるのか。